中国人の定義にもよりますが、中華人民共和国の国籍を持つ人だけでも、日本国籍を持つ人の10倍以上います。漢族だけでなくさまざまな民族がいて、多種多様な文化があり、「すべて優秀」なわけでも「すべて馬鹿」なわけでもありません。
「極めて優秀」な人もいれば、「馬鹿」(これは中国語では鹿の一種のこと:中国の動物園で日本人観光客がこの動物の檻の名札の前で喜んで写真を撮っているのが、以前中国で話題になったことがあります)な人もいます。
日本を訪れて旺盛な消費行動(最近は一時ほどではないようですが)を見せてくれる中国人観光客を排斥する必要はありません。日本を訪れて日本の実態を知り、中国メディアが伝えている一面的な日本のイメージと異なっていることに気付く中国人が少なくないことも考慮すべきです。まして「落地生根」して正業に就いている永住権を持つ日本在住の中国人とは共存共栄をはかる方が得策でしょう。
現在日本と中国との間に、尖閣諸島の問題など政治的な対立点があることは否定できない事実ですし、南シナ海などでのかの国の高圧的な政策には、日本国民の多くが反発していることも確かですが、だからといって中国や中国人を一方的に敵視するのはかえって日本の国益に反すると考えます。