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漢方薬にある体力の程度とは
漢方の購入を考えているのですが、 2種類あり、効能はほぼ似ています。 そして一つには、体力が中程度以下の方、 もう1つは、比較的体力のある方と書かれています。 体力のレベルは何が基準なのでしょうか? けっこう体力を使う仕事を現役でやってますが、 疲労感からくる諸症状のために服用するのです。 また体力をアップさせるために服用するものでもありません。 服用に向いた体力とはどういう意味なのでしょうか?
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体力が中程度以下とは、虚弱体質向けに血の巡りを整えたり、神経を和らいだり、内臓機能を回復させたりするような成分が入っているものです。 体力がある人が飲むと、暑くてたまらんとかになりかねませんので、基本的には避けましょう。 例えば烏龍茶は脂の吸収を抑える効果があるので、脂っこいものを食べた時に飲む人もいるかもしれませんが、あれは胃に負担を掛けます。 だから胃腸虚弱の人が飲むと良くないのです。 けど胃腸がある程度健康なら大量に飲み過ぎない限りは問題にはなりません。 つまり、体力がある人が飲む薬はリスクを取れるのです。 最初に挙げたような薬効の違いと、内蔵に負担を掛けるような成分でも大丈夫かどうかといった違いの二点ですね。 この説明でわかるでしょうか。
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- jing0708
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他の方の回答が全く違うので回答します。 体力という単語は昨今の漢方医療で出てきた言葉で有り、本来の意味とは若干異なります。漢方医療では、元々古方派、折衷派など様々な派閥がありましたがそれぞれの派閥で『虚証、実症』という概念をどのように説明するかが非常に難しい問題となりました。日本の漢方は中国の医学書である傷寒論や金櫃要略という書物を下に独自の発展を遂げましたが、その中で中医学的な考え方である陰陽論(おんみょうではない)からくる虚実を症状の大まかな指標としたのです。 しかし、この『虚証』や『実症』という概念は複雑であり本来は実熱、虚熱など様々な症状にすら適用されます。従って一概に実症といっても腎実の場合であったり、肝実の場合であったりなど様々な状態があります。 例えば抑肝散という処方がありますが、これは 『虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症。』 と説明されます。しかし、抑肝散を用いる場合というのは、気虚(気という概念では虚証)ですが、肝には実熱が隠った状態であると判断します。実際、臨床で使う場合は虚弱な体質というよりはある程度体力が充実したアルツハイマー型老年認知症の攻撃性発露に使います。 なぜこのような記載ができたかというと、明治維新後漢方は非理論的な医学として一度潰されました。最初帝国議会に漢方の復活を嘆願した時も断られたほどです。しかし、多くの臨床医が漢方の重要性を再認識し、現在では100を越す漢方処方が保険適用になっています。 ところが旧薬事法における規定で定義が曖昧である実症、虚証という単語は適用の説明としては相応しくないという見解が厚生労働省から示され、やむなく古方派・折衷派が協力し『体力の充実した』あるいは『腹力の充実した』などの言い方に変更するという形にしたのです。腹力とは腹診という漢方医学上の診察法から考える方法で私の専門でもある消化器内科学の腹力とは定義が違います。しかし、要は法を通すための力技だったと言えます。 従って適用が必ずしも言葉通りではないのです。 疲れからとのことなので、恐らくは十全大補湯や補中益気湯、人参養栄湯などの補剤が中心に出ていると思いますが、これらは体力が充実していても現在の体力がどうなのか。という使い方をします。また、その疲れ方がどうなのかという点でも処方の仕方が変わります。 なので、そこに書かれている 体力が中程度以下の方 比較的体力のある方 というのは必ずしも正しい表現ではないということをご存知いただければ良いと思います。ちなみに、これは私の個人的な見解ではなくツムラが医師、薬剤師に配布している洋漢統合処方からみた漢方製剤保険診療マニュアルの序文に書いてあります
お礼
たしかに御二方の回答は別々の理解になりますね。 そもそも表現自体がどうなのよ?という話も出ましたが、 昨今のドラッグストアでは健康食品と誤解してしまいそうな パッケージやコメントだらけの漢方薬商品も溢れています。 成分を見ながらどちらにするか判断します。
お礼
たぶん人並みの体力があるかどうかが問題では無く、 日常生活レベルを送れる中程度の体力があっても、 疲労からくる諸症状への効能を求めるか、という意味ですかね。 たとえば精力増強剤でも 例えば普段以上に頑張りたい人と、 減退した精力を取り戻したい人で、求めるものが違うみたいな。