東京の東急将棋まつりは、日本橋で行われていた時代に、二三回行きました。日本橋東急百貨店が閉店して渋谷でやるようになってからは、最初の一回だけ行きました。その時の経験を元にお話いたしますが、もしかしたら現在は様変わりしているかもしれません。その点を考慮の上、参考にしてください。
【席上対局】
私が行った時は、午前中に女流プロの対局。午後に一流人気棋士の対局がありました。指しているすぐ横、対局者に聞こえるところで他のプロ棋士が解説をしています。持ち時間は当然短いです。
将棋の内容はどうしても粗くなりがちですが、プロの対局を間近で見られる貴重な機会だと思います。
おもしろかったのは女流の対局での感想戦。解説の男性棋士が「……どうして、ここから矢倉にしなかったのですか」と言ったら、某女流棋士いわく「だって○○先生が解説で、××の歩を突いてあるので、矢倉にするのはおかしいって言っていたので……」ですって。解説を聞きながら指していたようです。
【一流棋士による講演】
私は米長先生の講演を聞いたことがありますが、おもしろいです。米長先生は話上手で、客を飽きさせません。質問の時間もとってくださり、丁寧に答えてました。ただし、「名人と竜王はどっちが格が上なのか」の質問には困惑していました。
【大会】
小学生大会、中学生大会の他に、一般の部の大会がありました。チェスクロック使用。負け数は関係なしに、とにかく5勝すると景品がもらえるというものでした。このやり方の場合、負け将棋は粘らずに、盤数をたくさん指すのが、景品をもらうコツです。私の知り合いの話によると、全国大会レベルの強豪の姿も見られたそうです。参加者の棋力にバラつきがあるので、誰と当てられるかによって、運・不運があります。私はヘボなので出ませんでした。
【プロ棋士による指導将棋】
人数に限りがあります。私が行った時は一流棋士ではありませんでした。
【プロ棋士によるサイン会】
人気プロ棋士が、目の前で、購入した本にサインしてくれます。毛筆の場合は、墨が乾いてから本を閉じてください。
【将棋関連商品の販売】
プロ棋士の直筆サイン入本がけっこう置いてありました。将棋連盟発行の本を購入予定の場合は、これを狙うとお得です。サインの入っていないものでも将棋の本は多数置いてありました。その他、扇子、盤、駒、棋士のキャラクターグッズなど、将棋関連グッズを多数販売していました。
※席上対局と講演が目当ての場合は、早目に行って席を確保した方が良いでしょう。
だいたいこんなところです。お役に立てば幸いです。