日本政府が行ったパキスタンへの緊急援助資金が北朝鮮の核開発に使われたのかどうか、調べているのですが…
実際に使われたのか、そういう事実はないのかが分かる資料をご存知ありませんか?
1.パキスタンのムシャラフ大統領は2004年1月、「核開発の父」カーン博士の核技術の漏洩にパキスタン政府は一切関与していないと述べた。しかし、軍が主導権を握っているパキスタンで、核の取引が政府の与り知らぬ所で行われたとは考えにくいと多くの専門家は見ている。(フォーリン・アフェアーズ日本語インターネット版2003年3月号http://www.foreignaffairsj.co.jp/source/QAothers/pakistan.htm)
2.また、CIAが2002年6月にまとめたNIE(National Intelligence Estimate)報告では、「パキスタンと北朝鮮の核取引は1997年から始まった。当時、パキスタンは北朝鮮からノドン・ミサイルを輸入していたが、支払代金の外貨に窮し、代わりに核技術を提供するようになった。提供した品目には、高速遠心分離機の部品、設計図、ウラン濃縮技術、核弾頭の設計図、核実験のデータなどが含まれている。また、CIAが確認しただけでも13回、カーン博士がこれに関連して北朝鮮を訪れた」とされている。(北朝鮮の核危機(19)パキスタンの援護射撃持田直武 国際ニュース分析http://www.mochida.net/report04/2nknc19.html)
3.このように北朝鮮の核開発にパキスタンが大きく関与していることはもはや否定し難い状況となっている。ここで、9・11直後、日本政府が当時のアフガン・タリバン政権追討目的でパキスタン政府に巨額の緊急援助を行ったことを記憶されておられるであろうか。
「2001年の米国多発テロ事件に関し、日本政府は、パキスタンに対して経済措置の停止と併せ、緊急援助として4,000万ドルを無償供与した。また、11月にも3億ドルの無償資金協力を発表している。」(日本貿易振興機構(ジェトロ)パキスタン;経済動向http://www3.jetro.go.jp/jetro-file/search-text.do?url=010013300103)