まずテレビ番組というのは常に新しいタレントを求めているところはあります。それは芸人もそうなら、女性タレントなんかもそうですね。女性タレントなら見た目が美人で若く、テレビ向きのお喋りができるならなお良しですが、なかなかテレビ向きのお喋りができる子は少ないので、そこは容赦なくもっと若い子に淘汰されてしまいます。あっちこっちの番組で見かける子が質問者さんの好みなのかはさておいて、そういう子はある程度以上に世間の好感度があり、テレビ番組の意図を読んだお喋りをしてくれる子だから生き残れるのです。
芸人も同じで、彼らは主にバラエティ番組の賑やかしとして呼ばれるわけですが、まず呼ばれる基準としては「ネタ(漫才やコントなど)が面白い」がないといけません。質問者さんはおそらくご存知ないでしょうが、世間の芸人さんの半分以上は、まあ面白くないです・笑。そこをクリアした人が呼ばれるわけですが、しかし世間には「ネタは面白くてもテレビ番組のようなところで当意即妙のアドリブがきかない人」というのが少なからずいます。その典型がいつもここからのお二人でしょうね。ネタは面白いのに、フリートークが二人そろって下手です。ナイツやサンドウィッチマンのお二人もこれに近いですね。ステージの上に立って、お客さんの顔を見ながらやるとものすごくドッカンドッカン笑わせることはできても、彼らから見えないカメラの向こうのお客さんを笑わせるのは苦手なのです。
中には「ネタは面白くなくても、瞬発力勝負のトークが得意」という人もいるでしょう。明石家さんまさんなんかはそういうタイプでしょうね。しかしそういう人はそもそも「こいつは面白い」と見出されるのが難しいのでなかなかチャンスに恵まれないというのはあると思います。明石家さんまさんは中学生のときに既に入場料を取って漫談をしていたそうですから、お笑いに厳しい大阪でその辺の人からお金を取れるレベルの漫談を素人でやっていたというのはやっぱりとんでもない天才だと思います。
質問者さんも「次々と現れる」というように、そういった若手芸人はちょっと出ることができても「どうも面白いやつだと視聴者に思われていない」と分かったら切られてまた次の若手芸人にとって代えられるのです。視聴者側からすると、「前のつまらないやつがいなくなったと思ったら、またつまらないやつに変わった」となるのです。そうなるとまた新しい芸人にとって代わり、どこかで「ほぅ、こいつは面白いな」となったら初めてその人だけが生き残れるのです。
いってみればプロスポーツ選手と同じですね。野球でもサッカーでも、どこのチームでも何人かは選手はとって代わられてゆき、レギュラー選手になれるのはごく一部です。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど「駒」ですか、納得です。