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なぜ下宿が減り、個室アパートが増えたのですか?
お世話になります。 いろいろな映画やマンガを見ていると、80年代前半までは 大学生が上京して一人暮らしをする際は、「下宿」という方法が 主流だったように見受けられます。 しかし85年のプラザ合意でバブル経済に突入し、それ以降は 学生はマンション・アパートでの個室暮らしが増えた気がします。 これは、なぜでしょうか? 一般的には、「プライバシーを重視する人が増え、民家を借りる 下宿という方法が下火になった」と見られているようです。 そこで気になるのは、以下の点です。 1)バブル経済の要請、いわば「外因」 → 個人賃貸のほうが稼げるとわかり不動産デベロッパーが計画した 2)人々のプライバシー意識の変化、いわば「内因」 → 下宿の人間関係がわずらわしいと感じる学生が増えた このうちいずれが引き金となったのでしょうか? なんとなく、1)のような気もしております。 めぞん一刻という有名な作品がありますが、 浪人生が20歳そこそこの下宿屋の管理人と恋愛するという、 現在ではまずありえないシチュエーションとなっています。 また70年代ドラマ「雑居時代」や60年代「若大将シリーズ」 なども学生が下宿し家族のように暮らしているシーンがあります。 これらは下宿という形態だからこその作品です。 バブル以降、住環境のプライバシーを担保されたために この類の「ひとつ屋根の下」を主題にした、 ホスト-ゲスト間インタラクションの物語が少なくなった気がしました。 最近まで「田舎に泊まろう!」みたいなテレビ番組もありましたが、 一宿一飯の恩義、のような話は人類に長い歴史があります。 それが、ここ20年の日本では断絶されたのでしょうか? 少し脱線しましたが、個室の賃貸マンションが増えたのは、 経済上の外因によってもたらされたのか、それとも 学生のプライバシー意識、内因によって変化したためでしょうか? もし後者であれば、その原因は何でしょうか。 パソコンやテレビゲームといった個人環境が増えたため? あるいは、間接コミュニケーション(携帯、ネット)の発展のため? どちらかというと文化社会学的な質問になってしまいましたが、 ご存知の方いらっしゃいましたらご教授下さい。 私見で結構ですのでお気軽にご回答頂けましたら助かります。
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「ウルトラマンタロウ」では、主人公の東光太郎は白鳥船長宅に下宿していました。 そういう映像を見ると、それなりの家がないことには、下宿として他人を受け入れることができないように思われます。 下宿という言葉の意味でいうと、実家から通えない学生がアパートやマンションを賃貸して一人暮らしすることも含まれています。 実際、私が大学生だった20数年前でも、そういう意味で下宿という言葉が使われていたことを記憶しています。 東京近辺には大学が数多くあります。 地方によっては大学が少ないこともあり、進学するに当たって実家から通えない東京の大学を目指す人も多いはずです。 私の時代より前は、大学への進学率も低かったですが、経済発展とともに進学者も増え、東京を目指す人も多くなったことでしょう。 結局、一般家庭で下宿学生を受け入れきれなくなり、アパートやワンルームマンションも増えたのだろうと思います。
- pringlez
- ベストアンサー率36% (598/1630)
表面的には単なるニーズの変化です。 共同下宿より個室を希望する人が増えたから、ただそれだけのことでそれにあわせ供給側が対応しただけです。 携帯やネットなんかが広く普及し始めたのはせいぜい2000年頃です。1995年までにはすでに下宿は減少していて、探すのが難しくなっていました。ですので携帯やネットなんてものは全く関係がありません。 なぜニーズが変化したかは、単純に豊かになったからです。40年前でも別に共同生活したかったわけではなくて、経済的な理由でやむを得ずそう選択しているケースが多かったはずだと思います。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
外因と内因双方が原因でしょうが、どちらかといえば 外因だと思います。 この場合の外因てのは、質問者さんが指摘しているのとは 少し違います。 日本人が豊かになって、アパートで生活出来るように なったのが大きな理由だと考えています。 そういうニーズに合わせてアパート産業が盛んになった という図式ではないでしょうか。
- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2125/7983)
バブル時代に始まったワンルームマンションなどのトイレと風呂が付いた個室部屋を望む若者が多く、それを市場にしたマンションやアパートの建設がバブル時代に絶頂期だったのが原因だと思います。 おそらく、仕掛け人はゼネコンだと思いますが、バブルが始まった頃から駅前開発が盛んになり、マンション建設が急増して、14階建てぐらいのマンションが林立したのを覚えています。駅周辺の都市化が進んだ時期でした。特に大学周辺の開発が盛んで、個室アパートが数多く建設された時期です。時代の趨勢でしょうね。 ファミコンやビデオデッキなどのニューメディア製品が普及を始め、個室で無ければゲームで遊べない、ビデオが見れないのが原因とも言えます。ラジカセで音楽を聴いていた世代からファミコン世代への過渡期でしたし、家電量販店に行くと、Hなパソコンゲームや怪しいビデオのCMが多かった時期でもありました。 情報社会と個室部屋とは因果関係があると思います。個室の無い集団生活ではDVD視聴もインターネットも出来ません。集団生活では漫画本などの読書やラジカセなどの音楽視聴が主流で、コンピュータが使いにくい生活なのです。 現在は、さらに進んで、個室を必要としない個空間でスマートフォンに入り浸る生活をしている人が多く、人間疎外のコンピュータ依存社会になっている状況です。
- catpow
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私のイメージでは、お風呂とトイレの関係が大きいのではないかと思います。 下宿の場合、だいたい銭湯に行くことになると思います。 また、トイレは、大家さんと同じトイレを使うか、あるいは、下宿人用のトイレを下宿人たちと共同利用するようになると思われます。 そして、「銭湯なんて行ったことない」方とか「銭湯が近くに無い」となれば、どうしてもお風呂付きの賃貸アパート、マンションを選ぶことになりそうです。 また、潔癖症の方や、朝の忙しいときのトイレ競争に参戦するのが嫌な方は、やはり、部屋ごとにトイレがあるアパートかマンションになると思います。 めぞん一刻では、登場人物は銭湯に通っていましたけど、これらの問題があるので、下宿が減り、賃貸アパート、マンションが増えたのではないかと思います。