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「自由と民主主義」フェア中止の件
- ジュンク堂書店渋谷店が「自由と民主主義のための必読書50」と題してフェアを催したところ店員のツイッターをきっかけに批判が殺到し、同書店側は店頭からの「一時撤去」を決め、事実上の中止に追いこまれました。
- 並べられた本は報道によれば、SEALDs『民主主義ってこれだ!』、小熊英二『社会を変えるには』、國分功一郎『来たるべき民主主義』、五野井郁夫『「デモ」とは何か』、高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』など最近話題のものから、プラトン『国家』、カント『永遠平和の為に』などの人文系古典、学術書までおよんでいたそうです。
- この事件に対しては以下の評価軸が考えられるかと思います。1)政治的主張の正誤。2)営利事業としての利害得失。3)文化事業としての中立性。4)表現の自由の可否。5)当事者としての自覚の有無。皆さんはこの件、どうお考えになりますか。知識を問う質問ではないので「正解」があるわけではありませんが、自分で考える材料がほしくて質問させていただきます。率直なご意見をお聞かせください。なお、質問に対する批判は構いませんが、せめて質問を理解してから回答を寄せてください。
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そうですね、評価軸は色々あるとは思いますが 問題なのは、「誰がクレームをつけたか」 ということだと思います。 普通の人は、こんなことで炎上するほどクレームつけませんからね。 この民主主義のフェアが 安倍政権批判だと気付いた勢力による粘着質な批判があったのでは? つまり、自民党勢力のネトサポの組織票だったわけです。 さらに、それに便乗する末端ネトウヨによる嫌がらせ。 だからこの騒動は 自民党政権による、ネトサポを使った言論弾圧事件です。 政権による言論弾圧ですから 到底容認できないし ジュンク側も毅然として対応すべきでしたね。 安倍制権の言論弾圧成功例として今後同様の事件が起こることを危惧します。 日本は完全に中華人民共和国並みの言論統制国家になってしまいましたね。
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- hekiyu
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1)政治的主張の正誤 ↑ 政治的主張に、正誤など無いでしょう。 無いから皆の意見を聞いたり、多数決にしたり するわけです。 正誤があれば、皆の意見を聞く必要もないし、 多数決で決めてはいけません。 正しいことをやるだけです。 事実、社会主義国では、何が正しいか決まっている ので、皆の意見を聞くこともないし、選挙も やらないのです。 2)営利事業としての利害得失 ↑ これは当該書店が決めればよいことであって、赤字の 責任を採らない他人がとやかく言うべきではありません。 3)文化事業としての中立性 ↑ 書店が公器と言えるかは疑問がありますが 大きな書店の場合は 意見が対立する問題には、双方のバランスをとって 欲しいです。 4)表現の自由の可否 ↑ 憲法は、公権力と個人の関係を律する法ですから 憲法問題は生じないと思います。 各書店が、社会的責任感の下実施すればよいし、 一方、それに対する批判も自由だと思います。 5)当事者としての自覚の有無 ↑ 書店側の読みも甘いし、覚悟もありませんね。 ”皆さんはこの件、どうお考えになりますか” ↑ 何しろ、民主主義が素晴らしいものだ、という思い込み があるのを奇異に感じました。 民主主義など、数あるイデオロギーの一つに過ぎない のにです。 加えて、民主主義をどこまで理解しているのかという コトも疑問に感じました。 あれだけ打ち込むことが出来る、てのは思い込んでいるだけで 本当は理解していないんじゃないかな、と考えました。
お礼
後段の民主主義についてのご指摘、とても大事なことだと思いました。 実はわたし自身、最近になるまで安全保障とか立憲主義、民主主義などにさして関心をもっていませんでした。このところこの手の本を読むようになって、初めて自分はいかに知らないでいたのかと愕然としています。 ついでに、世の中というのは知らない人ほど大胆に断言するものだとも実感しています。 それぞれの評価軸に対するご判断も、たいへん参考になります。 ご回答ありがとうございました。
- kyo-mogu
- ベストアンサー率22% (3398/15358)
個人の小さい書店だと良いかもしれません。しかし大手の書店ですし一つの考え方だけにすると、他のお客様を逃がすことにも成ります。例えば半分のお客様が居なくなれば、割合としては大きいです。 大きな存在ほど中立に成らざるを得ないでしょうね。 小さい書店でなら、どんな思想でもOKです。私は行かないけど。
お礼
ジュンク堂という本屋さん、大手の割りには地域ごとの特色が出ていて、わたしは好きでした。店とお客の応答が成り立っている感じが好ましいかと。ただ、最近は普通の本屋になってきたな、とちょっと残念に思っています。 渋谷店には足を踏み入れたことがないのでわかりませんが、こういった硬派なテーマの本を望む人には早々に撤回したことで落胆され、本屋に政治的主張などいらないと思う人には胡乱に見られるという、どちらにもプラスのない展開だった気がします。 大きい本屋さんになると、いろいろ難しいですね。 ご回答ありがとうございました。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
憲法だけで話をすると、表現の自由は、公共の福祉よりも優先します。何か優先することがあって、表現の自由が保たれないことは、概念として成立しません。 また、書店や出版物に公共性はありません。新聞と違って、軽減税率とかの議論にものる出版社は無いでしょう? この2点は、民主主義 国民が判断の主体 であることを守るための基本です。 今回のケースは、そんな高尚なものではなく、一バイトが会社の資産を使って勝手なことをした、単なる背任でしょう。 牛丼屋のバイトが勝手に裏メニューを作って援交したのとやってることは同じです。
お礼
表現の自由についての原則とは別に、実際の書店の行動は迂闊すぎたということでしょうか。たしかにツイッターの件はいささか無邪気すぎたのかもしれませんね。 ご回答ありがとうございました。
- citytombi
- ベストアンサー率19% (1721/8628)
ツイッターで問題となった文言は、“夏の参院選まではうちも闘うと決めました・・・”という部分かと思いますが、この「うち」が=ジュンク堂と受け止められたため炎上したのでしょう。 個人の意見・見解なのに、それがジュンク堂の公式見解と誤解されたところに不幸があります。 ジュンク堂が政治的に偏向しているわけでも何でもないですが、恐らく民族主義・国家主義に染まった輩や自民党支持者、保守に染まった輩からの、有形無形の妨害や迫害を恐れての中止かと思います。 書店には右から左まで様々な本があって、どれを読むかはお客の考えに委ねられています。 その時々の社会的情勢で、お店独自のフェアをするのは至極当然のことかと思います。 これが例えば、「保守主義と保守政治、天皇制と右翼思想を理解するための必読書50」というフェアをしたならば、何ら批判は起きなかったでしょうね。 そういう陰湿・陰険な国家観をベースとして、思想の入り口としての「書店」が攻撃の的にされるのは、恐ろしい予兆と言えます。
お礼
良識のある卓見だと感銘を受けました。 ただ、一点疑問に思ったのですが、「保守主義と保守政治、天皇制と右翼思想を理解するための必読書50」というテーマの場合、俗流の嫌韓本や中国をディスるものを排してまともな本を集めても、それを喜ぶ読者はいるのでしょうか。 偏見かもしれませんが、ネットで活躍する自称「保守派」の皆さん、つまり今回ジュンク堂批判をくり広げた人たちは知識のつまみ食いには関心があっても、あまり知識を掘り下げたり、系統的に本を読む習慣がなさそうですし・・・。 いえ、これは余計な蛇足ですね。 ご回答ありがとうございました。
- eroero4649
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『ペンは剣よりも強し』というのはインテリの希望的観測であり、剣の前にペンはこんなに弱いということが証明された事件である、と考えています。あるいは「インテリはドカタに勝てない」を証明したとも。 ま、正直いって情けないの一言ですね。インテリの打たれ弱さが出ました。
お礼
>ま、正直いって情けないの一言ですね。インテリの打たれ弱さが出ました。 →なんか、納得してしまいました。 ご回答ありがとうございました。
- angel2015
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(1)政治批判は自由ですけどSEALDsが民主主義であるかと言ったらNoです 言い換えれば大多数の幸福が優先ですから、少数意見を押し通そうとするSEALDsが民主主義であるとは思えません 2)5)さすがに、自分の会社の上層から文句言われるのは営利において逆だと思われます 書店全体の売上に響きますから 3)両方の視点の本をリストしてフェアにすれば、むしろ良かったと思います 一応選挙で選ばれた人と書店として戦うのは問題があるかと 4)個人として、本をリスト化して宣伝する自由は今現在でもあると思います 別途アカウントを作成してやるべきですね
お礼
自分で実見したわけではないので確かなことは言えませんが、報道で例示されたものを見るかぎり「自由と民主主義」をテーマに話題の本を集めただけで、特にSEALDsにこだわっているわけではないと思います。 個人的には、こういうフェアは自力で探すより楽なのでありがたいのですが、逆にその程度の認識しかなかったので「撤回」に追いこまれたことに驚いております。 合わせて私見を付記しておきますと、ジュンク堂には時流に阿らない棚揃えを期待しています。単に売れてる本を読むだけなら、別にどこの本屋でもいいわけですし。 ただ、回答者様の「バランス感覚に欠けていた」との認識はひとつの見識として尊重します。 ご回答ありがとうございました。
お礼
なるほど。「誰がクレームをつけたか」が問題だというご指摘、見落としていた視点ですが、たしかにそのとおりですね。 ネットで活躍する自称「保守派」の主張はしばしば事実に基づかず、論理が破綻したりしていますが、これも問題はそこではないのだと思えば、実は首尾一貫しているとも言えます。 つまり、クレームを付けた人たちは常に「誰が」という部分を問題視しており、今回は書店側の姿勢に「サヨクが」と読み取ったので感情的に反発したのでしょう。 見落としていた視点をご教示いただき、誠にありがとうございました。