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球根を植えた花壇の上の活用
1×2mの球根を植えた花壇の上に板を渡し(二分の一を塞ぐ)その上に植木鉢を置いて球根が発芽するまで他の花を観賞したいのですがそれは可能でしょうか? 発芽前の球根を植えた土の上空には何も置かない方が良いのでしょうか? 花が終わり球根をそのままにした花壇でも夏(6月~9月)に上空を塞ぐ(二分の一)のは良くないでしょうか? ムスカリの球根とパンジーを混植してもムスカリは元気に春咲きますか? 色々疑問に思った事を書きましたので宜しくお願いします。
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球根を植えてある土の上にはできれば板の様な地面を覆ってしまうような物は置かない方が良いです。球根は植えられて間もなく発根し始め冬前にはすでに根が長くなって冬の間中土内の養分や水分を吸収しています。そして呼吸もしています。土内で空気が出入りしてくれないと球根は生きていられません。なので、出来る限り地面は空気に接していて通気があり水分が浸透していなくてはならないし、冬の間でさえ地面は出来るだけ日差しからの熱を吸収しなければなりません。半分もすっかり覆ってしまえば、その真下にある球根には確実に悪影響があると思います。季節は関係なく地中に球根が存在する限り板など通気性・通水性が無い、日差しからの温度を土内に伝えにくい材質の物を直接土の上に置くべきではないと思います。 ただ、工夫次第では一時的に(冬の間でも設置できる時期は短めでいずれ移動させることになります)上に植木鉢など置くのは可能と思います。たとえば、耐久性のある材質で頑丈に作ってあるスノコ(長持ちさせたいなら腐らない様に耐水性塗料を塗る)や、棚板がスノコ状や網状に作られている園芸用のスチール棚などを上に置く方法。 スノコは押し入れに入れて使う既製品もありますが作りや質は値段に比例するので、できれば通気や通水性が良い様に隙間が広めなものを耐久性のある材質を選び頑丈に自作するのが望ましいです。1シーズン使っておしまいなら購入したての松材板などを塗らずにそのまま使っても十分でしょうが、毎年使いまわすならばちゃんと表裏に何度も耐水性塗料を重ね塗りしておく事。 地面に直接置かず、花壇の縁取りに渡すか(花壇の縁の材質が頑丈な場合のみ)見た目低くて良いので足を別に作り(足の長さは土に埋まる分を考慮。足が安定しやすい様に太めの角材を使用。耐水塗料を十分塗っておく事)その足の上にスノコを据え付けます。強風で飛ばされない様に気を付けて下さい。 棚を据え置いて使うなら市販品の園芸用棚(できれば一段のもの)で棚部分はスノコ状か網状の物で通気も通水性も無い物は不可。材質は錆びにくい物で屋外用なら問題ないですが材質によっては自分で錆止めを塗ると良いです。もし花壇の土内に足を置くことになるなら、あらかじめ足を置く部分には煉瓦や束石など埋めておき、足がその上に載るように置きぐらつかない様に注意する事。置き場所により強風で飛ばされる可能性があるなら足に重りを括り付ける事。 この設備で通気性の問題はクリアできますし、雨水や雪が溶けた水もまあまあの量下の地面に到達するでしょう。日差しから土が温度を得るのは望めません。そのため冬が終わるころには早めに撤去し芽が出るのを促すのに地面に日差しが早くから当たる様に心がけるのが良いと思います。ただ多少なりとも積雪が春まで残る地域にお住まいなら、地面の保温性の為(長期間積もったままの雪は土の断熱材の役目をし球根の凍結を防ぐ)冬になれば早くから地面を雪で覆うのが良いのでスノコも棚も使わずに雪を積もらせてしまって下さい。ムスカリは地表近くに球根があるので、地面が冬中冷気に晒され続けてしまうと球根が枯れてしまう事もあり得ます。 ただ、スノコや棚など据え付けた場合、下に球根があると上に載せている鉢に水遣りするたびに過剰に水分が土に入ってきてしまう事が多いんです。下の地面に苔が生えていたり湿地を好む植物が生えてくることは普通。もし同じ環境にしてしまうと植えてある球根は過剰な水分に晒され呼吸がしにくくなり腐り易くなる事が多いので、上に置く植木鉢には必ず大きい鉢底皿を使用し、鉢底穴から出た水が下の地面の土に行かない様に予防しておく必要が・・・。そのためには鉢底皿に溜まった水は必ず回収雨が降って溜まっても回収、それを別の場所に運んで捨てる手間が必要に成ってしまいます・・・。 それらを総合的に考えれば資材の購入金額や手間、リスクから最初から何も置かないのが球根にとっては確実に望ましいのですが・・・。 我が家にもムスカリでは無いですがムスカリに特徴が近い小球根類が沢山あります。軒下を利用した花壇にも植えてありますが、南向きなので春早くのまだ周囲は積雪が多い中、その部分だけが家の建物に当たる日差しから伝わる熱でかなり早くから雪が溶け花を咲かせ始めます。もしその場所にスノコや棚など置いてしまったら確実に雪の溶け方が遅くなってしまうでしょうし、せっかく水分量がちょうどよいのにスノコや棚を伝って流れてくる水で加湿気味になり球根が腐ってしまう事もあり得るでしょう・・・。 球根を植えた場所には何も植えない・置かないのが普通基本なのですが、土に深めに植え付ける種類の球根なら植え付けた上にパンジーなどすぐ植え付けて楽しむ方法というのがありますが、ムスカリの様な球根が浅めの場所に植え付けられる場合はその方法さえもできません。できれば球根を植え付けた土の上は日差しが出来る限り当たり易い様に芽が出るまで何も置かないでおくのが望ましいです。 ムスカリとパンジーの混植えの方ですが、おそらく球根をすでに植えた後にパンジー苗を植え付ける形となると思います。充分にお互いの株間を取るのなら1年目には問題ありません。ただ、先に球根が植わっているとパンジー苗を植え付けた時に誤って球根を掘り起こしてしまう事があり、すでに球根から根が出て入ると根が傷ついてしまい植え直しても正常に咲かない事があります・・・。それを防ぐためにも球根を植えた時に目印に傍らに棒を刺しておき、パンジー苗を植える時は将来パンジーの株が育って横に張ってくる事も考慮して少なくとも15センチ以上は離した方が良いです。ここまで離してしまうと混植と言う状態にはならないでしょうね・・・。元々パンジー苗の方が結構大きく育つのでムスカリとパンジーの組み合わせでの混植えと言うのもお勧めは出来ないです・・・。 ムスカリの草丈は低いですが、パンジーの草丈の方は品種によっては育つと結構草丈が出てくる事があるのでムスカリがどうしても陰になります。球根植物は花後葉を出して出来るだけ多く日光を浴び光合成して新しい球根を作らなければならないので、それを考慮し植えるならムスカリを一杯生やし、パンジーの株数はかなり少な目と言う感じの比率のムスカリに日差しが充分当たる植え付けにしないとムスカリがパンジーの陰に成って球根が充分に育たず来季の開花が望めません。でもそうしてでは花壇には見た目のバランスが良くないでしょうね・・・。ムスカリは元々単体で群生させるのに向く植物ですしムスカリの開花時期は短いのにパンジーは長めなので、どちらにも良いような植え方だとムスカリの開花が終わったら葉が茂っている緑の中にパンジーが点在している様な見かけに成ってしまいます・・・。個人的にムスカリを花壇に植えるのなら、あれこれ考えて悩むのよりも花壇の前方で縁取り用に植える程度に植え、他のとの混植えにはしないでしょう。その方が見た目のバランスを保て日光も充分当たり、他の花も沢山咲かせられて楽しめます。 もしムスカリはその年だけ咲かせ開花後は球根を掘って廃棄処分するのであれば、開花が終わったら全部抜いて次の花苗を植えれば良いだけの話なのですが、おそらくムスカリの花も毎年楽しみたい事でしょう。ムスカリは葉が開花後だらしなく伸び茂ってしまい見た目が良くないし毎年楽しみたいなら移動できないしで(3年毎くらいに植え替える)、隣り合わせで植える植物をかなり選ぶ部類と感じます。私ならムスカリと一緒に植える場合に候補を決めるならチューリップにするでしょうか。草丈がある割には葉が茂らないのでムスカリにほとんど影響が無く、開花時期も大体合います。チューリップの品種には開花期が極早生から晩生まであるので、楽しみたい開花期間に合わせそれぞれの品種を開花が早い順に花壇の前から横に列植えすれば、ムスカリが終わった後もしばらくチューリップの花が楽しめます。チューリップは、一般に良く見る花の他に一茎に複数花が付く品種や八重咲きなど見た目にボリュームのある品種もいっぱいあり、葉に白い縁取りのある品種もあったりと見ごたえがあり、場合によっては原種チューリップを植えれば普通のチューリップよりも丈夫なので球根を掘り出さずとも毎年開花を楽しめます。 パンジーの方をメインで植えたくて、一緒に植える物がムスカリでは無くても良いのなら、チューリップとの隣り合わせが合いますし、スイセンあたりにも良い系統があります。それ以外の物を植えるなら、前方にパンジーの色違いを組み合わせて列植えし後方に成るにつれ徐々に草丈が高くなる別の種類の植物を一列ずつ植えると日当たりは平等に当たってくれますよ。
お礼
大変詳しい説明ありがとうございました。 花壇のブロックの上に乗せる板は格子の通気性の良い物にします。 ムスカリはこれから植えますのでアドバイスを参考にして行います。 ガーデニング初級者にとってとても助かりました。
補足
花壇はブロックを使用して囲んで作り球根を植えた地表から5cmは板を渡しても空間があります。