いくら移籍金がゼロと言ったって、年俸は払わなくてはならないわけですから。その年俸も少なくとも1億以上は補償しなくてはなりませんからね。
今のJリーグで1億もらっている選手はJ全体でも数人程度しかいないし、大半は1億出したらクラブ経営に大きく影響するでしょうから、獲るとしても限られたクラブしか出せないでしょう。しかも出せるクラブがあっても、この選手が主にやってるサイドは「間に合って」いるのなら、無理して獲る理由もありません。
大金はたいて獲得するなら、その分稼いでもらわないといけないわけで、しかも外国人は短期間でチームを去る可能性もあります。たとえばレギュラーの日本人選手を外してこの選手を獲って、もしその日本人選手が活躍の場を求めてチームを去ってしまい、結局外国人もすぐチームを去るようでは、結果としてチームはマイナスになるわけです。
今のJの外国人は基本的に弱点のポジションの穴埋めなわけで、フォルランのような有名選手は興業的な要素もあるわけです、セレッソは結果的に失敗しているわけですからね。それなりの名前のある選手を獲得するには、その分稼いでもらわないと困るのです。正直日本ではそれほどネームがある選手ではありませんよね。W杯などで活躍したわけではないでしょうし。
命をかけてといいますが、クラブは1人だけではないのです。その一人でクラブ経営が傾くこともあれば、チームがばらばらになることもあるのです。クラブの社長が命かけて獲得して失敗してクラブがダメになったら、社長一人の命で済む話ではなくなりますから。
まぁ、無所属なのがかえってネックでしょう。他に所属していれば完全移籍でなく、レンタルで短期間だけレンタル料をはらって様子をみてみる、なんてこともできますからね。
おそらく水面下では調査するなり、打診するなりしているクラブはあるかもしれませんが、先にも言ったようにクラブは獲るとしても、格安で獲りたいわけですから、当人がインテル時代と同等までいかなくても、億単位の年俸を要求していたら、みんな断念するでしょう。むしろJより高い待遇が見込まれる中国や中東あたりも視野に入っているでしょう。