「石川啄木」は現在でいうニートそのものでした。
「はたらけど、はたらけど猶わが生活楽にならざり、ぢっと手を見る」の人。
親の金を使い込み、借金をして暮らし、世の中の貧しい人たちをみて読んだ詩が上記。
現在の多くの日本人は労働という行為に高い価値を置いていますが、それは直接的には戦後日本の高度経済成長の中の仕事が有り余る社会で出来上がったものでしょう。それと真逆なのが古代ローマなどでの労働は奴隷がするものという価値観でしょうか。
あるいは、昔のヨーロッパの階級の高い人々はほとんど全員が現在でいうニートです。
その中で知的に遊んでいた人々が、アカデミーを作り出したのです。
ベルサイユ宮殿などはニートの巣窟で、ニート以上にニートでした。
現在の日本の富裕層なんかの価値観が面白く、子供に「社会勉強のために仕事もしておきなさい」と就職先を斡旋したり口利きしたり、なんて人が珍しくなく、貴族的価値観と戦後日本的な労働価値観を併せ持つ人々といったところ。
お礼
ありがとうございました。