- ベストアンサー
重量級の電源と軽量級の電源のメリット
- 重量級の電源と軽量級の電源では何が違うのでしょうか。
- 重量級の電源は「瞬間的に大きな電流を流すのに優れている」と聞きますが、それぞれのメリットってなんなのでしょうか。
- 海外では100万円を超える製品でも薄くて軽量なものもありますが、重量級の電源と軽量級の電源では何が違うのでしょうか。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
そうですね。 昔は大きな電源を備えた Transistor Amp' がたくさんありましたね。 Switching 速度が速い Transistor は極小時間に 0 から大電力までを行ったり来たりする高周波の追従性も優れているのですが、大電力を出力し続けている時間が長い低周波になると、元々出力 Impedance が低くて追従性が高い能力が返って電源電力を補充する電源 Condenser の容量やそれに電力を供給する電源 Transformer の能力不足を顕わにする傾向があるようで、40Hz 以下の極低周波を出し続けるような、例えば除夜の鐘の「ゴ~~~~ンッ」みたいな音を再生させると Transistor が盛大に発熱して Amp' から煙を噴いたり(^_^;)、電源 Condenser の充電容量が底を突くのか、音が弱々しく頼りなくなって行くのが判ったりすることがあったようです。……まぁ相当な大出力で極低音を鳴らし続けなければそうはなりにくいものですが……。 御質問者さんも御存知、私が BOSE M901CSIV を愛用していた頃は Amp' に PHILIPS DFA1000 (MARANTZ PM95 の Black 仕様) を使っていたのですが、M901CSIV を購入したての頃は MARANTZ PM84D で BOSTON ACOUSTIC の 165mm Woofer + Soft Dome Tweeter 2 Way Speaker System を鳴らしていました。 ……で、BOSE M901CSIV を購入して先ず気付いたのが、YAMAHA DX7 の Synthesizer Bass 音が鳴っている間に、実際の感覚とは明らかに異なる、どんどん引っ込んでしまう現象でした。 高速の MOS FET を片 Channel 4 基の Parallel Push Pull で用い、25W まで Class A、25W から 100W まで Class B 動作させる Class A/B Push Pull の PM84D に足りないのは何なのかさっぱり想像が付かず、当時の雑誌記事に感化された知識からは「400W 超を問題なく流せる大型 Transformer と総計 76,000μF もの電源 Condenser でも電源に不足があるのでは?」 と思い込み(^_^;)、PM84D を PM94 に Update しました。 今度の電源は 600W を難なく流せる大型 Troidal Transformer に総計 90,000μF もの電源 Condenser!……ところがこれでも問題は解決せず、地下室の扉を閉めた際に発生する「ズンッ!」という極低音の炸裂音の録音 Tape を再生すると、Headphone ではちゃんと判るのに PM94 では「ブォムゥ」みたいな Attack 以降の音が萎んで引っ込んでしまう音になってしまい、楽音全体も大気感がねっとりと重々しく、音が弾け出てこない鬱陶しさに悩まされました。……まぁ今にして思えば電源を数十% 強化したところで音色感に大きな違いが出ないのは当然ですよね(^_^;)。 もう MOS FET 神話には頼らずに McIntosh C34V にするか、それとももう 1 度だけ神頼みするつもりで PHILIPS DFA1000 (MARANTZ PM95) にするかを丸 2 日 (一泊二日) 費やして試聴しに行って決めたのが PHILIPS DFA1000 です。 120W ×2 /8Ω、Peak で 460W ×2 /2Ω を叩き出せる Class A/B 動作させる限りは BOSE M901 の超高速極低音を難なく解き放ち、大気を軽々と震わせて大音量の中に埋もれがちな極小の音まで部屋中に音を満たしてくれる御機嫌な音だったのですが、 8Ω/6Ω/4Ω 負荷で 30W/40W/50W × 2 となる Pure Class A 動作では PM84D や PM94 とは傾向が異なるものの、大気が張り詰めて音が硬直したような、高域ほど開放感に乏しくなる感覚が気に入りませんでした。 まぁ光入力 Interface Chip の Bug とか、いろいろと突っ込みどころがあった Amp' でしたが、この頃から「電源能力と極低音再生能力との相関性って、実際に信号を増幅している Transistor Amplifier 回路部分の練り込みよりも遙かに小さなものではないのか? 第一、McIntosh C34V は 6,800μF 2 本で 20W/8Ω ×2 なんて Speaker 駆動用と言うより贅沢な Headphone Amp' みたいな回路で充分に太くて高速の極低音を弾けさせているぞっ!」と思い始め、帰国後最初の Amp' は McIntosh C34V に戻ってしまいました(^_^;)。 今でも Class B Push Pull の動作では一応 340μF/W ぐらいを最低電源能力とみなしてはいるものの Class D Amp' では極低音再生に電源能力を心配する必要がなくなっていますし、下手に大電力を消費しまくる低能率 Speaker System で大音量を求めるぐらいならば高能率 Speaker Unit を使って Amp' の負担を低減させた方が良いと思っていますので、電源にはあまり拘らなくなりました。……でも、ヘタッてきた電源部を補修するのに小容量 Condenser を Para' って追加するのには興味があり、時折その手法を採っている方の Web Page を見つけると見入ってしまいます。 大重量 Amp' や Disk Player が流行った昔の Audio Systemって何か Maker の儲け主義に乗せられていた気がしてならず、私は必要以上に大規模な電源部や大重量の Body に拘る気は起きません。 特に Digital Audio では Disk の Data は Solid State Memory に Copy してから再生すれば Disk Mechanism の耐振性など考慮せずに済みますし、Class D Amp' ならば大電源やら大重量 Body も考慮せずに済むようですので、他に費やすものが増えて懐が寂しくなっている今では無駄に出費が嵩む大電源大重量 System は敬遠してしまいます。 >よく重量級の電源は「瞬間的に大きな電流を流すのに優れている」とか聞きますが・・・。 うーん、表現の仕方が難しいですね。 「瞬間的に」ではなく、「持続的に」です。 低周波では正負の Swichitng 間隔が長くて大電力連続消費時間が高周波よりも長いため、これを補完する電源 Condenser の予備電力を使い切ってしまいがちであることと、毎秒 50 回なり 60 回で電流を行ったり来たりさせながら電圧変換を行っている電源 Transformer の出力電圧が 0V の辺りを通過する度に「電気が足りねぇぞぉ、もっと寄こせっ!」という電源 Condenser からの要求に「済んまソン、もう 10msec ほど待ってくんなまし」とやらざるを得ないところが問題なのでしょうね。……だから 400kHz なんて高周波で変換する PWM (Pulse Width Modularion) 電源 Transformer の高性能ぶりが Close Up されたりするのでしょうし、1MHz なんて Pulse で低周波波形を作り出す Class D Amp' の低周波再生能力が持て囃されたりするのでしょうが……。 >「sansui au-α607MR」……こんなにいい音だったんだ。っと…… 私は所有した事も真面目に試聴した事もないのですが au607って初代 au607 から何回 Minor Change してきたものであることやら……D だの G だの F だの i だの Extra だの X だの……追いかける気が起きないほどですよね(^_^;)。 昔から SANSUI の Amp' は良い音がする事で有名でしたし、電源 Transformer Maker としても著名な Maker でしたし、それだけに数え切れないほどの Minor Change で au607 Series の完成度は弥が上にも高められてきたのではないかと思います。……つまりは電源部がどうのと言う以前に増幅段の Amp' 回路の練り込みが他社製 Amp' に較べて格段に優れているのではと……。 下写真は愛用した McIntosh C34V の中味ですが、Body は薄い鉄板製、電源も大したものじゃあありません(笑)。 でも、確かに経験上、BOSE M901CSIVって Amp' の短所を曝け出す怖さのある Speaker System ですので、定評のある、完成度の高い Amp' で鳴らしてあげるのが一番ですよね……だから天井知らずの価格がする High-End Audio 機器群に分類されて評価されてきた Speaker System ですし、桁違いの価格がする Speaker System と並べられてもなお Best に Rank In される高評価を得続けてきた殿堂入りみたいな Speaker System ですので……。 素敵な Audio Life を(^_^)/
その他の回答 (2)
- ponpokona-
- ベストアンサー率40% (313/780)
>よく重量級の電源は「瞬間的に大きな電流を流すのに優れている」とか聞きますが・・・。 音量の瞬間的な変動に電源が追従するのに、重量級のほうが有利ではないか?、ということだと思います。負荷過渡応答特性とか言うらしいですね。 尤も、これは従来の電源の話で、スイッチング電源には当てはまりませんよね。 電源のノイズと負荷過渡応答特性を測定して私の聴感と比較してみたい、とだいぶ前から思っていましたが、最近はオーディオに興味を失ってきたので、それをやる気も失せてきましたねw
お礼
回答ありがとうございます。
補足
スイッチング電源を嫌う人もいますが、なぜかとっても高級な機器に使用されていますよね。っということはそんなに気にすることもないのかな?っと思ってしまいます。 最近、オーディオ熱を失ってきたのですか? あらま、どうしてでしょう。
- sirasak
- ベストアンサー率27% (348/1287)
重量級の電源と軽量級の電源では何が違うかと言うことで評論があったりしているのは承知していますが、 聴いたらこうだったばかりで、 瞬間この時に電圧変動の違いがこれほど違っていたとかの科学的記事を見たことがありません。 実際にワットメーターで測定してみたらはっきり違いが分かるはずです。 試して頂いて私たちにWAVE波形図などで科学的に示して頂いたら幸せです。 重量級の電源は「瞬間的に大きな電流を流すのに優れている」よと言いますが、 大きなダムに大量の水があるのと、プール位の水量と物理的に比較すればその通りと思いますが、 バケツ一杯の水を出した所でどれほど変化するのでしょうか? 設計上アンプにはNFBも掛けてあり、出力変動も抑えられていますし、 必要な電力を満足するような電源にしているはずです。 普通家庭では0.1W以下位で聴いている人が多いので、乾電池でも長持ちするくらいの電力です。 評論家が聴くような数Wではバッテリーでも十分な電力ですので電源変動比較の測定は難しいはずです。 なぜ違うかを測定して科学的に比較検討がないと信用できないと思っています。
お礼
回答ありがとうございます。
補足
聴いた結果はあるけど、科学的な根拠がないっということですか。 私にはそれを証明するのは無理です(笑) 昔ってみんな大きなアンプでしたが、でももっと前はそれほど大きな電源ではないんですよね。 私がもっている1970年代のアンプもそれほどでもないですし、LUXMANの古いプリメインアンプもそんなバカでかい電源ではないような気がしました。 そんなに重たいアンプはなかったですが、とてもパワーがありましたね。 いつからあんな電源になったのでしょうか?やっぱりsansuiあたりなのでしょうか。 家庭で使用する限りでは疑問が多いのですね。 なるほどです・・・
お礼
回答ありがとうございます。
補足
すごい楽しい内容でした。901にマランツのアンプの話。 901を良く鳴らすために、マランツのアンプを次々と強化していったのですね。 最終的にMcintoshのC34Vの内蔵アンプですか・・・。 901でジャズを再生すると、JBLではここで終わりっというベースがさらに沈みこんで聴こえるので驚きました。しかもとてもなめらかですし。 最終的にはmarantz PM95で満足のいく低音はでたっということは、電源以外の部分なのでしょうか。でも音全体的に満足するっということはなかったんですね。 この回答の内容を見たら、業務用アンプで一回鳴らしてみたいなっと思いました。 私は、じつは昔マッキントッシュのプリアンプを数機種持っていたんですが、C34Vっというのは全く使ったことがありませんし、当時は中古でなかったです。 C34Vに内蔵のパワーアンプで図太い音がでるとはちょっと意外でした。 >>400kHz なんて高周波で変換する PWM (Pulse Width Modularion) 電源Transformer これはスイッチング電源っというものでしょうか。 この電源と重量級の電源の能力に差がないのであればたいていは軽い方を買いますよね。 ・・・重たい方を選ぶ人が多いのでしょうか? 私がオーディオを始めた頃は、アンプのカタログをみれば、電源のことばかりが書いてありましたが、知識のない私は「何を言いたいのだろう」って思っていました。 電源が重量級だと何がそんなに違うんだろう。万が一とんでもない音が録音されていたときのための「保険」みたいなものなのかな。っと勝手に思っていました。 sansuiで初めて購入したアンプが、α607MRなので当時はまさかそんなにロングランシリーズだとは全くしりませんでしたが、当時、907と聴き比べて607にしました。 607の良さはバランスだと思っています。 c34の中身をみて、これで電源が強力なアンプに引けをとらないのがすごいですね。 音作りのうまさなのでしょうか。