こんばんは。薬剤師をしております。
薬の投与量を設定する場合、より正確さを帰すためには体表面積を基準に決定します。
たとえば、小児の薬用量を決める際にも、体表面積が重視されます。
薬は投与されてから身体の中の水分に分布します。
身体のなかの水分というと血液や消化液・尿などのイメージがあるかと思いますが、実際には細胞に含まれる水分の量が結構多く、また、差が最も出やすいのです。
成人に比べて体(=体表面積)の小さいお子さんは、それだけ成人に比べて水分量も少ない、ということで、必要な濃度を得るためにはそれに見合った薬用量を投与しなくてはなりません。
ただ、体表面積は体重と、ある程度相関関係が認められているので、実際の現場では体重を使った近似の数式が繁用されています。
一般的に使われている薬は効果の得られる量と重い副作用が現れる薬の濃度に差があるので、体重を使った近似式で問題となることはほとんどありません。
#1の方も答えられていますが、抗がん剤の場合作用の激しい薬ですので濃度調節がとても微妙なものになります。
わかりにくい説明ですみません。