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インフレと貯金
インフレについて 50年前の大卒の初任給が2万円、現在は18万円ぐらいです。 今後は例えば、30年後初任給が50万円になるとか、ありえますか? インフレになると貯蓄の価値が下がりますよね? 右肩上がりの高度経済成長の時代と今後は別に考えたほうがいいのでしょうか? 今後の見通し次第では貯蓄せずに資産を購入した方が賢明なのでしょうか?
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- Crusadess
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こんにちわ。二回目です。 SP500に投資した1ドルが、45年で88倍になったのは事実です。直近の10年では年8.48%で2.3倍(=1.0848の10乗)です。ジェレミーシーゲル教授の「株式投資」という本の図1-4に、1802年~今日の、株、長期債権、短期債権、純金、預金の実質リターン(インフレ調整後)の表があります。図1-1に名目リターン(インフレ調整前)の表もあります。この表を観れば、一目で解りますよ。 ネットで当該書籍のインフレ調整後の表を見つけましたのでご紹介します。なお本の版が古いために、下のサイトでは図12-1になっています。200年前に銀行に預けた1ドルは、インフレ調整後で2003年現在で0.07ドルの価値しかないことが解ります。株は597,485ドルです。ちなみに2009年度版「株式投資」では2006年現在で、株の実質値は755,163ドル、名目値は12,700,000ドルです。タイプミスではありません。 http://fairvalueinvestment.blogspot.com/2014/11/blog-post_1.html 貴女が持つ「株は長期で持てば損の仕様がない(割愛)そう受け取ってよいでしょうか?」との疑問への答えは、「過去200余年のデータによると、そういう推測が成り立つ」です。もし過去200余年のデータが「沖縄で8月に雪が降ったことはない」と示すならば、「来年8月の沖縄で雪は降らない、、、だろう」と推測できます。実際にその時にならないと事実は確定しませんが、おそらくこの推測は当っています。大切なのは、判明するまで待つ姿勢ではなく、合理的な推測で先手を打つ姿勢です。 「株は長期で持てば損のしようが無い」のが過去200余年からの経験です。過去200年が検証期間としては長過ぎるとお感じならば、過去10年を見るが良いです。2008年にはリーマンショックでマイナス37%です。しかし翌年にはプラス26.46%と大幅に回復しています。直近の10年では年8.48%で2.3倍です。買ったら放置のBuy&Hold戦略で、数十年後には数十倍になります。 最後に日本株について。下は日経平均株価の過去1914年~今日の推移(名目値・配当落ち)です。長期的な視点から、日本株に可能性を見出すかどうかは、貴方の判断です。 http://en.wikipedia.org/wiki/Nikkei_225 世界GDPに占める日本GDPの割合は、僅か8%です。ですので、日本株に全資金を投じるのはバランスが悪いです。世界中の株をGDP比で買うのが、バランスの観点からは合理的です。また、日本の株式市場はイビツです。アベノミクスによる急上昇からも解るように、経済力よりも政治力の方が影響力が強いのが日本市場です。小生はアメリカ株をメインにしています。 信じるか信じないか、それは貴方次第です。健闘を祈ります。
- titelist1
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>一般的に、貯金と投資の割合はどれぐらいがベストなんでしょうか? 貯金が目標に達するまでは投資を控えた方が良いと思います。たとえば、住宅購入の頭金や子供の教育資金や老後の年金不足額などです。インフレが気になると貯蓄をするのが損であるかの心理になりますが、そうではありません。貯蓄が一番確かなものです。 投資は字のごとく資金を投げるように投入することです。投資を貯金のように考えないことです。ここぞと思う時期や物件に資金投入するのです。たとえばリーマンショックのような時に投入するのが正解です。しかし、余裕資金がないと怖くてできないのです。 その時は不動産や株やゴールドも安ったです。都心近郊の不動産は3割安く、株は半値、貴金属も半値でした。その後のアベノミクスで値は跳ね上がりました。不動産は保有して、その他は売却しようと思っています。
お礼
有難うございました。
- k205t
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心配なら金を買えばいいと思いますよ。 台湾の人達は、お金よりも金を残しています。 給料を貰ったら金を買うみたいですよ。
お礼
ありがとうございます。
- titelist1
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多くの人は貴方と同じように思っています。デフレからインフレに潮目が変わったことは事実です。インフレになれば給料も上がり、預金利息も上がります。インフレ率がさほどでなければ預金を持ち続けても大損はしません。 株も安い時に買うのなら良いが、日経平均18000円レベルを安いと思われますか。たしかに都心の土地は値下がりしないでしょうが、簡単に買える額ではありません。投資にはリスクを背負える体力があるかどうかです。そう思っていても実際はやれないのが現実です。 富裕層は当座に必要なお金とそうでないお金を分けています。余ったお金で投資をしています。若ければ当座のお金を少なく見積もれるし、老人になると働けないので当座のお金が大事です。 私はデフレに入った頃から投資を始めました。株も不動産も安いと思ったからです。デフレ下であっても年収が多くお金が余ったのです。アジア通貨危機、リーマンショック、消費税法案通過などの時期に買い増しました。しかし、今は買うのではなく何時売ろうかと考えています。
お礼
ありがとうございます。 一般的に、貯金と投資の割合はどれぐらいがベストなんでしょうか? 状況によると思いますが。
>30年後初任給が50万円になるとか、ありえますか? 可能性の話でいえば、十分ありえます。極端な話、日本円の信用がなくなってしまえば、初任給が100万円になる(そこまで行けば、「円」という今の通貨が別の単位になるかもしれませんが)こともありえます。逆に、今のデフレなり低インフレ状態が続けば、今とほとんど変わらないという可能性もあります。 >貯蓄せずに資産を購入した方が賢明なのでしょうか? その貯めたお金をいつ、どのように使うかしだいです。いざというときの備えという意味であれば、いつ使うかわからない以上、すぐに現金化できるもの(たとえば預金、ある程度資金があってインフレが怖いならある程度価格がはっきりしている金など)でなければならないですし、20代の人が老後資金用に資産形成するつもりなら短期的には価格変動が激しくても長期的には資産が増える可能性が高い(これとて絶対ではない)株式などで運用するのが適切なケースもあります。 ※その意味で、資産規模も資金目的も聞かずに特定の運用方法を薦めるのはナンセンスです。なけなしの資産の大部分を株にしていたら、急にお金が必要になった時にたまたま大規模テロが起きて株の売買ができなくなっていたら詰んでしまいます。
- Crusadess
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こんにちわ。麗らかな春の日に、手短にお手伝いします。 インフレにより物価が上昇します。それにつられて、給料も似たような勢いで上昇します。安部総理は、アベノミクスで年2%の物価上昇を目標としています。年2%なので、物価は30年後には1.81倍(=1.02の30乗)になる計算です。 経済協力開発機構(OECD)のエコノミックアウトルックに、給与上昇率と物価上昇率の表があります。日本は異常値なので、アメリカを見ましょう。アメリカの1987~2014における給与上昇率は年3.48%平均、1990~2014における物価上昇率は年2.41%平均です。 ここの表11(給与)と18(物価)。 http://www.oecd.org/eco/outlook/economicoutlookannextables.htm 向こう30年もこの推移を仮定するとどうなるか見ましょう。給与は2.79倍(=1.0348の30乗)になり、物価は2.04倍(=1.0241の30乗)です。要するに、暮らし向きは1.37倍(=2.79÷2.04)良くなります。 預貯金につく雀の涙の利息収入では、インフレによる購買力の目減りを補えないのは明白です。よって預貯金という選択肢はありません。価値の保全を考えて、資産を持たねばなりません。何の資産が良いかもお教えしましょう。それは株です。SP500を観ましょう。なおSP500とは、日経平均株価のアメリカ版です。下のサイトを見ましょう。なお、これは意見ではなく事実です。 http://en.wikipedia.org/wiki/S%26P_500 表の下にCAGRが10.47%とあります。1969~2014における名目利益率が年10.47%という意味です。1969年に投資した1ドルが、2014年には88.43に育ったとあります。88.43倍(=1.1047の45乗)です。世間では「株は危ない」とか「預貯金が一番安全」とか言います。しかしこれは真っ赤な嘘なのです。 SP500指数は、1974年にマイナス28.72%、翌年にはプラス31.55%。2002年にマイナス23.37%、翌年にプラス26.38%。2008年にはマイナス38.47%、翌年にプラス23.49%です。暴落しても、その直後に回復が続きます。ですので、暴落しても良いんです。放置するだけ。 全財産の1%を預貯金で保有し、99%を株に入れることをお勧めします。小生もそうしています。健闘を祈ります。
お礼
ありがとうございます。お返事遅れて申し訳ありません。 投資した1ドルが40年で88倍になったという事実は初めてしりました。 回答者様の御回答では株は長期で持てば損の仕様がないとも受けとれるのですが、 そう受け取ってよいでしょうか?SP500指数でわかりやすく説明していただきましたが、それは日本株にもあてはまるのでしょうか? 何が聞きたいのかというと、投資の対象はアメリカ株ではなく、日本株でもよいのかということです。
お礼
有難うございます。