No.1です。お礼ありがとうございます。
あなたが、セタールを選んだ感性が、使える音・使えない音を聞き分けて、きっとセタールの奏法を教えてくれますよ。良いと思った演奏を真似るなどしてみてください。
我流であってもセタールがある程度弾けるようになって(耳ができて)から、ギター奏法などを学んで取り入れても遅くはないと思います。
逆にギター耳になってしまうとセタールが難しいものになってしまうでしょう。
カタカナ英語で文法など習ってるとネイティブな英会話ができなくなってしまうのと似てるような。
特に『元々インド音楽が好きで、その流れからイスラム系音楽も聴くようになりました。
西洋系の音には興味がなく、また歌う事にも興味はありません。』ということですので。
あなたの耳(実際は脳)には西洋音楽・西洋和声の型枠が嵌っていないので、あなたの感性が選んだ民族楽器をやるチャンスなのですよ。音楽は楽器によって学ぶものです。西洋音楽の楽器で学べば西洋音楽耳に成長して行きます。
「オープンチューニング(標準外のチューニングという意味で使われていると思います)」というのも西洋音楽を基準にした考え方ですし、4弦有っても2音にしかチューニングされないセタールに当てはまる概念ではありません。
ギターのように和音を弾く為に複数の弦が張られているのではありません。
その2音も4度もしくは5度(4度と5度はソ→ドかド→ソという裏表の関係)で西洋楽器も含めた弦楽器に一般的なチューニングです。
物理の時間です。
音程は波長で決まりますが、波長は見えないので、比例する弦の長さに置き換えて説明します。
まずド(C)という音程で張られた一本の弦を考えてください。
オクターブは、弦長が2分の1で同じ音名ドになりますが短い方が高音になります。
弦長を3分の2にするとソ(G)の音がでます。同様に4分の3だとファ(F)になります。
この先の割り振りは西洋音楽の元になったピタゴラス音階とアラビア音階では異なります。
アラビア音階を西洋音階で強引に表現すると"ド、レ♭、ミ、ファ、ソ、ラ♭、シ"になります。
レ♭、ラ♭を除いて"ド、ミ、ファ、ソ、シ"にすると沖縄の五音音階になるところも面白いですけど。
西洋音楽風の和音伴奏を付けることはできません。細工をすればそれらしくできない事もありませんが。
再度申し上げますが、セタールが有る程度マスターできてから、西洋音楽を学ぶという順序が良いと思います。
似た楽器に、中国楽器の「月琴」というのがあります。月は中東地域の意味ですね。これはマンドリンに近い楽器だと思っていたら、「三弦の月琴」もあるそうで、古いセタール(セタールが4弦化したのは200年ほど前)です。ただ、フレットは中国音楽用(偶然ですがピタゴラス音階に同じ)になってますので、これでペルシャ音楽を奏でる事はできません。月琴用のピックは日本でも手に入りますので、セタールに使ってみるのも悪くないと思います。
お礼
またまた丁寧な回答をありがとうございます。 例え話も含めてとても分かりやすかったです。 何にも分からないので、まずは初心者本が沢山出ているクラシックギターから、、、と思っていましたが、特に弾きたい曲もないのでやる気が削がれていました。こちらで相談させて頂いて良かったです。 結論としましては、クラシックギターから入るのをやめました。 あれから再度youtubeと民族楽器のサイトなど色々見てみました。 一番は自分が大好きな音色なこと。直感とその形状から私でも弾けそうなもの。つき合っていく上で欠かせないメンテナンスが自分で動画などを見て出来そうなもの(日本語、もしくは英語で拾えるもの)。パーツが比較的手に入りやすいこと。大き過ぎないこと。 以上を考慮して、セタール(イラン)、ディルルバ(インド)、エスラジ(インド)のどれかにする事に決めました。 後者2つは大きさ的に触ってみないと分からないので、インドに行く用事が近々あるので現地で直接見てきて決めようと思います。 大変勉強になりました。改めてお礼申しあげます^^♪ また何かの際にはどうぞよろしくお願いいたします。