情けないほど「前例がないので不可能」で押し切る体質です。しかし、電話ではけんもほろろでしたが何度も足を運びお願いしたら事情を加味してくれて規則を曲げてくれたという経験をしました。
今年父が亡くなり市営墓地に納骨することになりました。早速難題が持ち上がりました。この墓地の霊園使用者は父の名義です。亡くなった本人は名義を嬢度しなければならず、名義変更を済ませてから来てくださいと言われました。
家族は翌日帰国の飛行機が予約してあるので今日しかないと頼んで名義変更前に納骨させてもらいましたが、その後名義の引き継ぎ者の住民票と銀行口座でひともめ。私は住民票も日本国籍も日本の銀行口座もないのです。実の娘という証明はありますが墓地の使用者にはなれないとの事。「はあ?」でした。
管理料だけ払えばいいのではと、前払い、一括払い、外国送金を提案しましたがどれも却下。国内の提携銀行しか受け付けず、毎年の請求は国内の住所にしか送れないとのこと。
そこで書類に責任を持てない精神障害者である兄の名を使うことにしましたが、本人を連れてこいといいます。片道6時間以上の地方に住んでいるというと送付して名義書換えの印鑑を押すようにといい、書類の意味もわからない本人に記入は無理というと、では妹さんがお兄さんの名義に変えて三文判でOKですと段々柔らかくなってきました。
銀行だけは兄の口座番号を使い、口座には私が海外から送金することで一件落着しました。
墓地は管理料を5年間怠ると掘り返されて没収されるそうです。ということは永久墓地は永久ではなく、兄も不死ではないので管理料はいずれ払えない時が来ます。
まあ、こんな悩みを海外在住の日本人は抱えており、この先も霊園だけでなくあらゆる面で日本のお役所と問題が起きることでしょう。