別段おかしいことではありません。
仏壇をいじる際に「精根(しょうねん、しょうね)入れ」だの「精根抜き」だのと言って法事を強要するのは寺の坊主の権威づけや利益目的の都合に基づいた理屈です。
こうしないさいとか、こうでなければいけない、などと書かれたお経はどこにもありません。
お釈迦様がおられたインドにはお墓も位牌も仏壇もありません。
輪廻転生ですから四十九日たてば転生しているか成仏しています。
そもそも仏壇というのは位牌の専用置場というような代物ではありません。
信心する御本尊を祀るものです。
菩提寺が持仏堂になり仏間になり仏壇となったものです。
いわばお寺の本堂の超ミニ版です。
仏壇を重要視する浄土真宗では本願寺の阿弥陀堂や大師堂などを真似たデザインが基本となっています。
寺院で位牌を取り扱う際には本堂とは別に位牌堂を設けます。
回忌法要の際に取り出して礼拝します。
つまり、位牌と仏壇に祀られている本尊とは別々に扱うものです。
家が狭いので本尊と一緒に納めて礼拝しているだけです。
仏壇なしに位牌だけを置いて礼拝することもあります。
お義父さまはこれをやろうとされておられるのでしょう。
信心に熱心な方は、位牌なしで本尊のみを祀った仏壇を礼拝されておられます。
特に、地方から都会へ出てきたお宅の場合には、ご先祖の位牌は出身地のお宅にそのまま置いておかれて、出身地に残っている家族の方が礼拝されていて、都会に出られた方はご自分用の仏壇を設けるというやりかたをされています。
本尊も仏像とは限りません、称名や題目などの文字や仏画の場合もあります。
本尊と位牌をワンセットで扱えなどとうのは、仏具屋の都合に基づいた言い分です。
どのお経にもそんなことは書かれていません。
代々続いておられるお宅の場合には位牌の数だけでも半端な数ではありません。
一つの仏壇なぞに収まり切れません。
場合によっては、位牌は菩提寺に預けたままというお宅もあります。
近年は故人の写真を飾っておられるお宅が沢山ありますが、仏具屋や寺の坊主が収入にならないので、なんんだかんだと文句をつけています。
気にする必要は全くありません。
写真に文句をつけろ、などと書かれたお経はありません。
詳しくは下記のサイトをご覧下さい
仏壇の起源 - 仏壇ガイド
www.iishina.com/1-1.htm
ご主人の家族の古い思い出のある家具として大切にして下さい。