概念がまだ新しいのでないと思います。(バリアフリーは和製英語です)
割と先進国である欧米ではdisabled(障害者)にたいするaccessibility and usabilityの概念からスタートして、そこから対象をもっと広くし、考え方を拡張したuniversal design の考え方に変わっていきました。
日本でもこれに遅れて障害者のほかに高齢者をも対象としたバリアフリーという考え方が出てきました。
ただ欧米のuniversal designのように対象を広くする概念はまだ定着しているとはいえません。
最近言われ始めているところですね。
universal designでは対象は基本的に「全員が快適・安全に利用できる」というものです。
これには子ども、乳児を抱えている人、背の小さい人、高い人、男性、女性、障害者、高齢者誰もがもっとも容易に利用できるという意味が込められています。
健常者であっても、子どもや乳児を抱えている人、ベビーカーで移動する人などにとっては、たとえば階段などは苦痛です。
あと、旅行に行くために大きな荷物を持っている人、たとえば旅行用の大型トランクケースを転がしている人は健常者ですが段差や階段がないと楽ですよね。
ユニバーサルデザインの思想はそういうすべての人に恩恵のあるデザインということなのです。
まだまだそういう意味では日本では始まったばかりでしょう。現在公共機関については国土交通省が順次バリアフリー化を進めていますが、まだ計画途中です。歩道の問題もあります。
ハートビル法もまだ出来てからそれほど年月はたっていません。
ということで、まだ比較的新しい概念なので、概念自体が完全に確立したとまではいえませんし、シンボルマークもこれからでしょうね。
では。
お礼
ありがとうございます。 とてもよく理解できました。