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日本は人権先進国になれるか―個人通報制度と日本社会

国際人権法によって定められている制度のなかには、人権侵害が発生したさいに、その当事者が国際機関等に通報することができる制度があります。いわゆる、個人通報制度です。 日本社会においても、個人通報制度の導入にかんして、さまざまな議論がされていますが、いまだに、日本社会においては、この制度の導入にかんして、極めて慎重な姿勢をとっています。 過去にも、同様の質問がありました。 http://okwave.jp/qa/q6357569.html →「日本は国連の個人通報制度を批准していない国であり、人権後進国として国連から勧告を受けている。しかし国連の批准勧告を無視し続けている。」 http://okwave.jp/qa/q6695708.html →「個人から通報されたら困る者がいるからです。この日本には、国民にはほとんど知られていない「制度」が存在します。」 これらの回答は、個人の意見であって、日本政府の見解であるとか、学識経験者らの見解である、というわけではありません。 しかしながら、「人権後進国」と揶揄されることがある、日本社会においては、こういった議論をとおして、科学技術のみならず、人権においても「先進国」を目指すことが、日本の国益にかなった行為ではないでしょうか。

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  • sudacyu
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回答No.3

No.2です。  質問者さんの、No.2の記載に対するお礼に書かれた感想に対して、私自身のコメントを書かせていただきます。 <参考>  私の10代・20代の頃と、現在の同世代(私の甥・姪について感じる一般論)とでは、かなりの世代間ギャップを感じます。  高度経済成長・大学紛争・ベトナム戦争、中国とソ連の国境紛争、中国の文化大革命などを時代背景として、高校の放課後には同級生との間で、社会問題についての議論、大学に入っても価値観の在り方などについての学生間の議論は普通にあったように思います。 (私とそのような話をしないだけで、同級生とはしているという可能性はないわけではありませんが、正月・盆に一族が集まり、政治的・経済的話題になった時の食い付きの悪さ、会話に入った時の捉え方から見ると、私たちの世代と比べて、そのような話題で同世代の友人と話し込む機会は、あまりないように感じます。)  甥・姪の世代で、全般的に感じるのは、私たちの20代の頃に比べて、「守りの姿勢」と言うことでしょうか。    個人主義で、各自の能力アップ・経験アップに熱心ではありましたが、お互いがそのようなものであるとの了解の元に、世代全体に広い仲間意識のようなものがあったように思います。  また、能力・経験のアップの一つとして、円高の流れの中で、『20代のうちに世界を見たい』との思いで、「地球の歩き方」を片手にバックパッカーとして、アメリカ・ヨーロッパ・アジアに長期貧乏旅行に出た友人も多数いました。  社会主義ソ連が健在な当時ではありましたが、政治体制などよりも、時間は掛るが最も安くヨーロッパに行ける手段として、シベリア鉄道を使うのが若者には一般的だったように思います。   <当時の世界に対する自分の心のあり様について・・・> ※私個人の心についてなので、一般論として普遍化するには躊躇いを覚えますが、時代の空気を反映した個人の在り方と見て頂ければ、ある程度参考になるかと思います。 ・欧米先進国に対して、ある程度の劣等感はありました。個人的には、その劣等感を認めた上で「自分自身の中にある劣等感の克服」の手段として、外国を実際に見て「自分や自分達に欠けているもの・逆に彼らは持っておらず、こちらが優位に立てる点は何なのか。」見極めたいということとに加えて、それ以上に「知らないことに対する興味」があったように思います。 ・20代に通算で4年間、海外生活をしましたが、自分自身の能力と日本人としての自信、アイデンティティを強く意識することとなった4年間でした。 <昨今の日本社会・若者の在り方について:甥・姪世代を見ると・・・> ・日本・海外をあまり区別せずに、普通に行き来して生活している者が、かなり増えている。 ・我々の頃よりも、日本に居る若者は、世界を知る努力をしなくなっているのではないか?   ⇒ 二極化? <個人的印象> ・私たちの20代は、個人的な外国に対する劣等感を認めた上で、それを克服するために攻めの自己改革として海外を実体験していたように思います。  実体験:海外でも日本でも、人はそれぞれ、能力も違えば思いも違う。個人相互の人間関係で民族の違いを超えることは容易と捉えています。 <日本社会の今後についての思い> 『わたしなりに危惧していることは、反知性主義、反知性主義的なものが、これからの社会において、主流的なものになるのでは、ということです。現代社会は、人間のみならず、モノ(もの)の関係が、とても複雑な関係にあると思います。それを、丁寧に、「分析」することが重要なのですが、そういったことを「放棄」することによって、社会の混乱を導くことが、現代社会を生きる人間の「意思」なのでしょうか・・・』  今の日本社会は、各年毎、200万人~150万人の人々、ざっと20歳から60歳40年で7000万人ほどの人々が努力し働くことで、維持・形成されてきました。  これが、毎年100万人以下で4000万人の人々が働くだけで、7000万人分の活動をしない限り、現状維持が出来ない状態になりつつあります。  企業においては、他社はどうかではなく、自社だけは何が何でも生き残るという戦略を選択しているように見えます。  そのような日本社会の変化を背景に、個人もまた「守り」の気持ちに入っているのではないでしょうか。    『己を知り、敵を知れば、百戦すれども危うからず。』  『百聞は一見に如かず。』  若い人たちが、諸外国に実際に行って、また生活して、実体験していくことで、「自分のこの行動が攻めであり、日本にもその国にも自分と相手にもプラス」と言うものを見つけて、攻めの気持ちで実行していってもらえたらと願っています。 

noname#222500
質問者

お礼

>甥・姪の世代で、全般的に感じるのは、私たちの20代の頃に比べて、「守りの姿勢」と言うことでしょうか。 あるドイツの社会学者が、みずからの著書において「リスク社会」という主張をしましたが、いまの日本社会においては、多くの人々が「リスク」にたいして、「守りの姿勢」をとっているものと思います。これについては、数年前の震災の影響などもあり、しばらくの間は、「守りの姿勢」をとりつつあるのではと思います。 「守る」ことも大切だと思いますが、それと同時に、「攻め」も大切ではないかと思います。「攻め」のための絶好の機会を狙っている人々がいる一方で、いつまでたっても、「守り」の姿勢から脱することのできない日本人は、少なくないのではないでしょうか。ただし、この点においては、わたしは、楽観視の態度をとっています。あまり悲観視しないようにしています。 「二極化」という指摘については、そのとおりだと思います。いつの時代にも、そういった傾向があったという指摘はありますが、これからの日本社会は、しばらくは、極めて顕著な二極化の時代になるのではないでしょうか。 > 若い人たちが、諸外国に実際に行って、また生活して、実体験していくことで、「自分のこの行動が攻めであり、日本にもその国にも自分と相手にもプラス」と言うものを見つけて、攻めの気持ちで実行していってもらえたらと願っています。  幸いなことにも、わたし自身は、わたしなりの「戦略」を手に入れることができました。しかしながら、いまの日本社会においては、いまだに、「攻めの気持ち」になれない人々が少なくありません。その最たる例こそ、排外主義に手を染めた人々ではないかと思います。 わたし自身は、重ねて主張しますが、日本人にたいしては楽観視の態度をとっています。わたし自身、半分しか日本人ではない、という立場ではありますが、日本人の「心の内」は、しっかりと把握しています。心のなかの「悪い虫」を、みずからの力で排除したときに、日本社会にとっての「夜更け」がやってくるのではないでしょうか。(「夜更け」という言葉は、あるテレビ番組からとったものです。)それを経て、新しい時代の日本社会、ということになると思います。 ありがとうございます。

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  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.2

<参考>  前回の質問で、質問者さんから追加の補足質問がありましたが、回答が終了していたので、この質問の場を借りて、追加させて頂きます。 『コスモポリタニズムが広まりつつある、現在の社会事情を考慮して、あなたの思う「市民権のあり方」とはどういったものでしょうか。』    規定された社会制度は、常に現実の後追いでしかなく、実際の社会変化の方が先に進んでいるにもかかわらず、適当な制度化された社会システムが存在しない状況は常に起こっています。  以下に、私が思いつく事例をいくつか挙げますが、質問者さんのコスモポリタニズム・・・もそのうちの一つです。 1、政治システムとしての民主主義 ・情報の高度化・高速化により社会変化も加速しているのに、政治決定に時間が掛っている。  極めて欠点が多く不十分、かつコストが掛る政治システムであるが、それよりましな政治システムが今のところ見つかっていないので、使い続けられている。 2、市民権は絶対のものか? ・国家主権を統括する「より上位の存在」が現在は存在しない。今のところ、概念的には200近い主権国家が対等の関係にあり、独立している。  コスモポリタリズムは、主権国家を超えた世界的な統一性を基盤としており、「市民権」をベースにした、つまり主権国家を最上位単位とする現行の国際政治とは根源的には両立しない。  国家主権を持つ国家それぞれにおいては、「国益」を最大限に主張する国民(=各国の民族主義支持派)が多数を占めるが、それぞれの国同士の国益は、互いに相反することが多く、各国の民族主義派は互いに独立したポリシーを持っている。  従って、コスモポリタリズム的考えを持つ人は、それぞれの国においては少数派にすぎないが、世界人口の中で見ると多分、最多数派ではないかと思われる。(人口で見ると、中国民族主義が相当大きいので、確定的ではないが・・・)  3、資本主義の限界  資本主義についての経済基礎理論において、『地球環境の限界』は組み込まれていない。  しかし、国際政治において、未だに「経済成長」を前提とした議論・概念が使われている。  地球環境の限界を前提とした経済理論が構築され、それが世界の共通認識とならないと、自然災害の増加・人口問題などの根本的問題の把握・解決に結びつかないのではないか。 4、ネット内における人権擁護と法的規制の効力  ネットにおける個人に対する法的規制は、国家の範囲でしか行使できない。  しかし、事実上、ネット内の情報に、国境は存在していない。 <附>  今回の質問については、他の方に対して、回答出来るレベルの知見はありません。  ただ、個人的な、意見を述べさせてもらうと・・・   バブル崩壊以後、日本は国際社会において、「他国が行っていない独自の道」を選ぶという政治的傾向が薄れ、諸外国と同一の方向に右へならえする傾向が濃くなっているように見えます。  つまり、 ・他国が既にやっていてやり方が確立し実績もある事例について、他国の後追いで行う。  =他国がやって国際社会で一般化するまで、アクションを取らない。 ・多くの国と同一歩調を取る。=目立たない。  官僚:自分達の責任で行う場合は、失敗のない政策を選ぶ。  政治家:世襲政治家が多くなり、政治的冒険をしなくなる傾向が強くなった。  と言うようなことではないかと、個人的に想像しています。

noname#222500
質問者

お礼

コメントありがとうございます。 日本社会のみならず、多くの社会において、「これからの社会事情にふさわしい、社会のルール」をつくることの苦心していることは事実だと思います。そして、さまざまな試行錯誤をすることは、とても有意義なことであると思います。 とりわけ、わたし自身をふくめて、多くの日本人にとって気になることは、いまの日本社会における、社会的排除の時代、ということだと思います。排外運動のみならず、刑罰の厳罰化という点においても、人々を包摂するのではなく、排除をすることで社会の持続性を保とうとするという動きについては、さまざまな考察があるものと思います。 わたしなりに危惧していることは、反知性主義、反知性主義的なものが、これからの社会において、主流的なものになるのでは、ということです。現代社会は、人間のみならず、モノ(もの)の関係が、とても複雑な関係にあると思います。それを、丁寧に、「分析」することが重要なのですが、そういったことを「放棄」することによって、社会の混乱を導くことが、現代社会を生きる人間の「意思」なのでしょうか・・・

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  • IDii24
  • ベストアンサー率24% (1597/6506)
回答No.1

>人権においても「先進国」を目指すことが、日本の国益にかなった行為ではないでしょうか。 まったく違いますね。日本人は民主主義が絶対だなんて思ってないのですよ。民主主義に限界があるのは欧米でも薄々感じているでしょう。台湾ではどうだか知りませんけど。民主主義で各自が主張しあった結果が戦争へつながるわけですからね。 で人権侵害が何を想定しているかですけど、個人的に人権侵害だなんだって言ってもね。収集つかない。それに日本人には郷に入れば郷に従えってことわざがあるように、その国の習慣があってその国の事情でそうなっているなら、自分が納得できなくても平和を乱すなってことが当たり前のように受け継がれています。 日本人に民主主義が入ってきたのは戦後。つい最近です。でもそれ以前の日本が平和ではなかったのか。決してそうではありませんよ。戦国時代、江戸時代、明治。日本人は立場をわきまえたうえでそれぞれは平和だったわけです。それが現代のようにお互いに主張しあう状況になりぶつかり合うようになり、干渉しあうようになり今の日本は不幸です。 自分の利益を主張しあう民主主義は不幸への道だと思いますけどね。相手の文化を認める。これが「先進的な考え」だと思いますけどね。世界は今や先進国、後進国なんてレベルは無いその考えから脱しないとそれこそ遅れてると思います。だめですよあなたは。

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