何もかもが薄い、からでしょうか。
野手陣にしても、突出した能力を持つ選手がいないわけではない。でも、数がいない。昨年本塁打記録を作ったバレンティンにしても、今季に限れば普通の長距離打者。本数だけ見ても飛ばない統一球時代と大差なし。反発係数だ何だというのは、要するに関係なかったと。その意味ではバレンティンは打てる打者だという証明でもあるのですが、それにしても今季は出だしからミソクソ付き過ぎ(主に家庭の問題ですが)。
そのバレンティンの調子云々を無視したくなるほど、昨年から引き続いて打線自体が薄い。せっかく久しぶりの打者転向成功例になれそうだった雄平もトータルで見たらいまいちパッとしない。あとは若手若手と言われていた野手陣がよくよく見てみると30代に突入した連中ばかり。どんな世界もそうですが、若手扱いの中堅(本来の意味のロートルとはコレの事)ほど役に立たないものはない。
野手の薄さに輪をかけて、今季の投手陣は何でしょうか。ライアン小川にしても確かに昨年は大活躍でしたが、思えば昨年もチームは最下位でした。そこから投手陣の上積みも向上もない状況でシーズンが始まり、肝心の小川は負傷離脱。ただ小川については元々ハイリスクな投球だったので、特に今季は他チームからはさほど脅威を感じる投手ではなかった。クセがバレバレだったし。ただ入団2年目の投手をこういう評価をしてる時点で、他の投手は何をやってるの?という話。今シーズンの戦力構築の時点で、そもそも頭数も統一した戦略感もなかったとしか言いようが無い。
一番究極なのは、ベンチ・フロントの頭の中身の薄さ。特に一軍のコーチ陣の顔ぶれを見ても、明らかに監督とそれ以外のコーチとの世代ギャップがありすぎる。要するに選手として野村ID野球での絶頂期を知る世代のコーチ陣に対して、低空飛行のツバメ時代の監督。よく見ると2軍も伊勢コーチだけは例外的にさらに上の世代ですが、二軍監督の伊東昭光と他コーチとの世代差が大きすぎる。結局、一軍内、二軍内で何の連携もとれてなさそうな印象。実際今季の采配を見ても(特にリリーフ投手起用について)どうも監督とブルペンと意識の差があるような試合展開ばかり(2番手以降の投手で負けた試合が他球団に比べて多すぎる)。
それでも選手の入れ替えが可能なほど豊富なら何とか持ちこたえられるのですが、何しろ二軍・育成枠含めとにかく薄すぎる。何であんなにわざわざ人数を削ってチームを作ってしまったのか。運営に困るほどの貧乏球団ではないはずなのですが。
無駄金の多いDeNAにも負けているのですから、とにかくチーム全体が「薄い」という理由で全ての説明がつくと思います。工夫のない貧乏ほど零落れるものはありませんから。
お礼
ありがとうございます。 全て的を得ているご回答だと思います。