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映画「楢山節考」の生き埋めシーン
こんにちは、初めて質問させていただきます。 映画「楢山節考」(1983)の雨屋一家の生き埋めシーンで一家が連れ去られる際、玄関?に白い紙を付けた棒のようなものを立てる描写があったのですが、 これはどのような意味があるのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。 よろしくお願いします。
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小さな村とゆう共同体で、共同体の"掟=おきて"を破った者、又は其の一族への正義の共同謀議として、雨屋への"仕置き"として一家の"生き埋め"を行ったものです。 食料の窃盗は"山の神"に背く重罪とされて居り、其の上、雨屋の先代も楢山様に謝った事件を起こして居ます。此の儘にしては措けない、雨屋の血は泥棒の血だから根絶やしにしなければならない..........ということ。 "掟"とは、集団が生きていく為のギリギリの処に設置された倫理溢れる共同体内での法で在り、共同体を維持する為の枠でも在ったでしょう。 一見残虐で、攻撃的な一家皆殺しも、実は余計な食を奪われまいとする非常に防衛的な性格(=口減らし)を持つ行為として、謂わば山の神の"お墨付き"として堂々と行えたのでしょう、残忍とゆうよりも、血を見る事を嫌う農民の習性に基く物と考える可きなのでしょう。 だからこそ、山の神とゆう霊の存在を無下(むげ)に=全く信じ、山の神様に背く事を極度に恐れもしたのでしょう。 従って、共同体とゆう名の許(もと)に、正義として一本の【御幣ごへい=梵天ぼんてん】を以って神の許しの許、雨屋一家の悪霊を封じ得た.......とゆう事に成るのでしょう、其れも凄惨な血を見ずに一気に成し遂げる.....、黙々と......。 ※普段、我々も神社にお参りに行った際、神主さんが手持ちの御幣で御祓いをして呉れますよね ? Cf.http://www.youtube.com/watch?v=g4JnXXivTuM 1:05:48辺り
お礼
なるほど、御幣を使うことで 神の許しを得ていることの証明と、雨屋の霊を鎮めることができるのですね。 回答ありがとうございました!