>最終的に大卒の方に数年で地位も給料も劣るというのをよく見ます。それにデマもおおいとのこと、、。
デマではありません。現実です。
企業や官公庁での学歴は厳重に運営されています。
高専卒は、高卒以上大学卒以下の位置づけであることには変わりはありません。
大学も短大と四年生とは峻別しています
これは、組織や人員が大きい企業ほど厳格に運営されています。
組織が未熟なベンチャー企業や従業員数の少ない企業では学歴に頼ることができないために必然的に運用がルーズになっています
これらのことが、正しいか、正しくないのかということとは別問題です。
ダマだのなんだのと言うのは、無責任な評論家やジャーナリストと呼ばれる人が、現実に行われている制度と感情論や理想論をゴチャマゼにして喧伝しているだけです。
企業や官公庁という組織では、学校で教えるような知識そのものは全く必要とされません。
あくまでも企業の収益や行政に貢献するか否かだけが判断基準です。
従いまして、高専や大学で学んだ個々の知識が直接求められることはありません。
収益の増大に貢献する個々の企業活動に必要な技能を身に付ける際に、高等学校卒業者よりも高専卒の方が習得が早いという実績に基づいて採用しています。
高専という教育制度はこのような企業側の要望に応える形でつくられた教育制度です。
企業が大学卒業者に期待しているのは、組織の運営や経営に関わる知見の習得能力を期待して採用しています。
個々の技能は期待していません。
結果として大学時代の専門とは全く無関係に配属して教育訓練を行います。
提供される企業側からの情報も高専卒者とは自ずと違ってきます。
組織運営に携わりますので、それ相応の給与が支払われます。
知識に対して支払っているのではなく果たす責務と能力に対して支払っています。
現在大学は就職予備校の様相を呈していますが、教育内容そのものは変わっていません。
大学は高等学校までのように知識を学ぶところではありません。
思考を学ぶところです。
知識に基づいた技能を優先する高専とは根本的に教育機関としての性格が異なります。
長く学校に通ったから沢山お給料がもらえる、という単純なものではありません。
中学生とのことですが、社会の組織や機構にはそれぞれ目的と存在理由があります。
なぜ普通高校と商業高校、工業高校があるのか。
なぜ高等学校と高専があるのか。
なぜ短大と四年生大学があるのか。
ということを考えて下さい。
学校制度というのは民間のサラリーマンを育てる制度でも行政官僚を養育する制度でもありません。
企業に勤めて給料をもらうだけであれば義務教育が終了した中学校卒で充分です。
中卒で就職している人達は現在でも沢山います。
上記の社会制度には現実として多々矛盾が生じています。
矛盾がもたらす弊害も多数生じています。
であるからと言って善悪正否だけでは判断も解決もできないとお考えください。
社会の仕組みやその働きを充分勉強してください。
平成不況と呼ばれたここ十数年の間に、社員に個々の問題を片づけることのみを要求し、コスト面だけから常傭社員を削減して専門技能を持った派遣社員を日給で雇うということを続けた結果、企業に人材が払底してしまい、業績の悪化が続いています。
この事態を打破するために抜本的な見直しが進められています。
今後とも、現場の専門技能を有する社員と組織運営に携わる社員との区別は続けられるでしょう。
「就職する」という一生組織に依存した生き方を目指すのであれば、明日明後日の企業や官公庁の組織の姿を想像して下さい。