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パソコンについて教えてください。
PC/AT互換機とNEC社のパソコンの違いが解りません。 どなたか、教えて頂けないでしょうか?
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PC/AT互換機=米IBM社が1984年に発表したパソコンの技術を継承するマシーンの総称。AT compatible machineの略。 ATとはAdvanced Technologyのこと。 PCはPersonal Computerのこと。 IBMが技術を公開したことで一気に市場に広まりました。 これを継承するPCは今でもPC/AT互換機と呼びますが、既に当初のAT機が持つ機能はほとんどないです。海外ではAT互換ではなく単なるPCと呼びます。 このPCは、とにかく汎用性が売り。多くのメーカーがこのPC技術をベースに周辺機器やソフトを設計しますから、発展が早いだけでなく、ハードウェアで足りない部分をソフトで補うようなプログラムも徐々に構築され、90年代には日本語環境にも対応するようになりました。(日本語環境に対応したAT互換のOSをDOS/Vという。一般にIBM-DOS/VとMS-DOS/VのことでWindows9xはDOSではないため属さない) そして、Windows95登場頃から一気に日本市場を侵食するようになります。Windows95で国内市場を浸食するようになったのは、アプリケーション環境がWindows上では統一されてしまうためです。 DOS環境では、どうしても固有のプラットフォーム(ATや98といったパソコンハードウェアの仕様)に左右されますが、WindowsではWindowsというソフトが完全にハードウェアのギャップを埋めてしまったため、Windowsにさえソフトが対応すればハードウェア環境はそれほど気にする必要がなくなるのです。(これはDOSを使ったことがなければ、検討が付かないかも・・・) その結果、NECの強みであるソフトウェアの豊富さがなくなり、尚かつ低価格なハードウェアを提供するATが市場を侵食するようになったのです。 NEC(日本電気)製PC=PC-9800シリーズと呼ばれるコンピュータを97年まで主力マシーンとして使っていたのがNECです。Macintosh以外のPCでは世界で最も最後まで独自路線を貫いたPCと言われます。 PC-9800シリーズは、N88BASIC環境を備えたROM BASICや漢字ROM、そしてテキストVRAMなど日本語環境に最適化されたシステム環境をハードウェアレベルで搭載したPCで、日本では漢字、仮名などの特殊な言語が発達していたことで、英数字から発展した欧米のコンピュータではこのような特殊な日本語が入力できなかったことから、NECのPCが売れたのです。 最盛期には8割以上の国内シェアを持っていた98ですが、Windowsの登場によって98プラットフォームの必要性自体がなくなってしまっただけでなく、技術的に16Bitベースの9800プラットフォームでは限界があることなどから、NECは9800からウィンテルプラットフォームに移行しました。 ウィンテルプラットフォームとは、ウィンテルとはWindowsとインテルの造語、インテル社とマイクロソフトが推進するパソコン技術をベースにしたコンピュータを採用したのがNECのPC-98NXです。97年当時の98NXはAT互換機と似通った技術を使っていましたが、当時のATにはない技術としてAGP、USB、On Now(FastBIOS/QuickBoot)、PCIなどの機能を採用したPCハードウェアデザインをいち早く採用していました。 その違いを指すためにあえてPC98NXとして登場。フル32bit環境をサポートしたPCとして開発されたため、AT互換機の名は名乗らなかったのです。 ただ、すぐにAT互換機が追いついたため、最近の機種はNECもNXブランドをメインに出すことはない。 <用語> DOS=Disk Operating Systemの略。Windowsが主流になる以前に普及していたOSのこと。MS-DOSやIBM-DOS、DO-DOSなどがある。たいていはFDに収まる程度の容量で、データの入出力管理などの環境を提供するのが仕事。とっても軽量であるため、動作も単純。Windows9xシリーズにはDOSの名残となるDOSプロンプト機能などを備える。 WindowsNT系では、これらは32Bitエミュレーションとなり、コマンドプロンプトが担当し、見かけ上DOSが存在するように見える。(実際は全くの別物です)
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- diashun
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diashun です。 「PC/AT」は米国IBM社のコンピュータ規格で現在の世界の標準規格の元となっています。また、PC/AT互換機での日本語処理(DOS/V)が可能になったことから、それまで日本では大多数のユーザーが使っていたNEC(NECはコンピュータ製造当初独自の規格で開発していました)PC98シリーズマシンからPC/AT互換機への切り替えが急速に進んでゆき、とうとうNECも今から約6~7年ほど前(だったかな?)、それまでの独自規格にこだわらず世界の主流となった「PC/AT」規格に基づいたコンピュータ製造に踏み切りました。ユーザーの間でも将来のソフト製作も殆どがDOS/V対応となることを考え、それまでのPC98からPC/AT互換機への買い替えが進みました。現在のパソコン市場では特に「PC/AT互換機」といわなくても通常、すべたがPC/AT互換機となっています。旧PC98ユーザーにはまことに残念なパソコン界の潮流でしたが、まだWindows95/98を搭載して現役で活躍している旧PC98シリーズも数多くあると思われます。
お礼
ご親切に教えていただき、 ありがとうございました。
- popesyu
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まずPC/AT機について IBM社が発売したパソコン。仕様を公開したため他社メーカーがこれを真似るようになった。 それがPC/AT互換機。 ・CPU: 80286 ・基本スロット: ATバス16ビットISAバス ・最大内蔵メモリ: 16Mバイト ・プロセッサモード: リアルモード,プロテクトモード 但しこれは日本では全く広まりませんでした。日本語に対応していなかったので当然ですが。日本ではNECが漢字ROMを載せてハードウェアから日本語に対応させたPC9801シリーズが主流でしてEPSONなどもPC98の互換機を発売していた訳です。 でWindowsにあわせてよりグラフィック機能などを高めたPC-9821シリーズと発展します。これはPC/AT互換機の設計思想を取り入れたりしていますが、まだPC/AT互換機ではありません。仕様はNECさんのオリジナルです。 ソフトも全てオリジナルとなります。WindowsもPC98専用のものとして修正されています。 この当時のシェアは70%とか80%とかあったんじゃないですかね。それぐらいNEC一色でした。日本国内だけですが。 で PC/AT互換機を日本語にソフトウェア的に対応させたのがDOS/V機です。Windows95の時代ぐらいから発売が始まったと思いますが、PC98シリーズよりもハードもソフトも遥かに安価で日本語環境も十分実用的になっていたので数年後にはPC98に完全に取って代わりました。 そこでようやくNECもDOS/V機を発売するようになってそれが「PC98-NXシリーズ」だったと思います。それ以降は普通のDOS/Vマシンしか作っていません。 ※実はつい最近まで細々とPC9821は作られていましたが。
お礼
詳しいご説明をして頂いて、 本当にありがとうございました。 大変よくわかりました。
昔、NECからPC-9800というパソコンがあり、NEC独自の仕様で作られてました。 私もこれの1つ前のPC-8800を知人が購入し、遊ばせて貰いましたが、ソフトはなく(高くて買えなかった??)、自分でソフトの本を見て作って遊んだ記憶です。 その後Windowsの時代になり、NECもPC98-NXシリーズに移行、MicrosoftのPC98規格に沿って作られたもので、殆ど普通のパソコンになりました。 現行製品は殆どが普通のパソコンです。
お礼
ご親切に教えていただき、 ありがとうございました。 大変、参考になりました。
- hima-827
- ベストアンサー率24% (1087/4414)
今時の話なら、NECでも富士通でも,SONY・・・でも同じです。 でも、時代をさかのぼり、Windows95~98時代ですと、NECののパソコンは、PC98シリーズとか言って、OS自体は、Windowsで、同じですが、他のパソコンと部品等、互換性がありませんでした。 特に、当時は、NECの製品が、日本で一番市場で、シェアがありました。 まあ言い方を変えれば、当時は、NEC=日本独自と言う言い方ですかね。 でも、世界標準のIBM方式(PC/AT互換機)に市場が傾倒して、NECとしても、変更せざるを得なかったのです。 ちょっと例えは違いますが、ベータVS.VHSに敗れた、SONYのような感じかな。
お礼
ご親切に教えていただき、 ありがとうございました。 大変、参考になりました。
以前のNECは独自でしたが,現在のNECはPC/AT互換機と思って間違いないです。
お礼
ご親切に教えていただき、 ありがとうございました。 大変、参考になりました。
お礼
より詳しいご説明をして頂いて、 本当にありがとうございました。 今まで、ぼやけた感じでしたが 一掃されて、大変よくわかりました。