心理士で、元大学教員です。
リンク先のニュース記事も拝読しましたが、この「ニューロフィードバック」は、効果が実証されつつあるように思われますが、おそらくまだまだ実験的段階の治療法とご理解なさった方がよろしいと考えられます。
一般に、このようなマスコミ報道で効果があった、原因が分かったというニュースは、まだ1施設での研究で成果が見られたという報告（論文発表）があった時点でのもので、同じ内容が、別の機関の研究でも確認されないことには、客観的な事実とは認められません。
ましてや、これでただちに医療に応用されるとか、健康保険の適用になるということはありません。
記事の中にも、「研究チームでは今後、より緻密な研究デザインの設定と研究実施を行っていくことで、日本におけるNF訓練の客観的評価を進めていき、将来的な医療的応用の可能性を検討していきたいとしている」と書かれているのは、その証拠です。
また、リンク先の効果があったとされる研究も、その対象が、平均年齢12歳6ヶ月のADHD児10名です。
質問者様は、大人の方でいらっしゃるようですので、大人に対しても効果があると認められるかどうかは、また別に検証（確認）が、必要不可欠です。
ADHDで困っていらっしゃる事から、このようにご質問になったことはよくお分かりになりますが、あまり過剰なご期待を抱かれると、失望感も大きくなる場合が多いと思います。
ただ、インターネットで検索しますと、医療機関の中には、すでにこのニューロフィードバックを実施しているところもあるようです。
この場合、自由診療となり、医療費も高いのではないかと思います。
以上のようなことをご承知の上で、この治療をお受けになるのは、質問者様のご判断によるところであると思います。
心理士として助言を申し上げるならば、知能検査や認知能力検査を受け、その所見に基づいて、得意なところ、長所を活用するとともに、短所や苦手なところには負担をかけない、あるいは、長所でカバーするという工夫をして、日常生活や、お仕事が多少ともスムーズに行く方法をお考えになることをお勧めします。
お礼
ありがとうございます。期待し過ぎは良くないのですね…