- ベストアンサー
スピーカー選びのポイントとは?
- スピーカーの購入を検討している方へ。スピーカー選びのポイントや機器仕様の読み取り方について解説します。
- スピーカーのサイズやスケール感、ツイーターやウーハーの違い、バスレフポートの位置などについて詳しく説明します。
- スピーカーを選ぶ際のポイントや方式についてのアドバイスをお伝えします。好みに合わせたスピーカーを選ぶための参考にしてください。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ゲゲッ! また短文では説明し切れない広範囲の御質問を(汗)…… >基本的にスピーカーサイズは大きい方が出力が高く、音のスケール感も上がると思いますが、 ……というわけでもありません。 Woofer Unit Size が大きいものの方が直接空気を押し引きして低音を作り出す能力が高いとは言えますが、中音域よりも出力の低い低音域の出力特性に中音域を揃えることによって全体の能率 (単位電力当たりの音圧発生力) を下げている場合もあり、Bass Reflex や Backload Horn といった間接的に低音域を増強する方式によって大口径 Woofer よりも大きな低音再生力を持たせた Speaker System もあります。 また、3D (Three Dimension) 方式と言って Monaural の Super Woofer を好きな場所に置き、Super Woofer 帯域よりも高域の帯域を受け持つ Full Range Unit を収めた 2 基の Speaker System を左右に配置するものは Satellite Speaker と呼ばれる左右の Speaker System が非常に小さく、窓際の鴨居の上に於けるほどのものもあるのですが、発音源が音色や方向を認識できる帯域全域に渡って点音源に近いものとなることから低音楽器から高音楽器に至る音像定位が良く、振動系の質量が軽い小口径 Unit であることから Response (反応) が高速、設置場所の自由度が高くて広い空間を音場範囲に設定できることから、狭い部屋に大きな Speaker System を置く窮屈な System 構成よりも伸び々々とした Scale 感を呈してくれます。 >スピーカーによってツイーターの方がウーハーよりも大きかったり小さかったり、 大きく見えるのは Tweeter Unit ではなく、Tweeter Unit を支える Base (支持架) です。 高周波域は Energy が大きく、小さく軽量のヤワな支持板ではビビリを起こすことがありますので、金属製の頑丈な Base で支えているのです。……また、敢えて金属製 Base のビビリ音を付加することで独特の音色感を創り出しているものもあります。 また Horn 型の Tweeter である場合は、Tweeter Unit そのものは Horn 中央にある穴の後ろに収まっているのですが、Horn の開口部を大きく広げて広い角度に音を放射するようになっている Horn では Woofer Unit 並の幅や高さにまで Horn が占めている場合もあります。 >バスレフポートの位置がフロントだったり背面だったりというところは違いが良く分かっていません。 Front に設置する Space がなかったり、Front にない方が見た目の Design が良いとしている場合、或いは低音響鳴周波数域の波形を前面 Unit からの放射に対して半波長ずらした方が響鳴音を程好く出力できるとした場合などは背面に Port が設置されており、前面と背面とでどちらが優れているかは一概に決定できず、System 全体の設計に依ります。 但し、背面に Port を持つ Speaker System は壁に背面を付けたり、本棚 (Bookshelf) の中に押し込むような設置法を採れません。 >この方式はこういう傾向があるので好みだ、というようなざっくりした回答でも歓迎ですので、 どんな Woofer でも低音波形の 1 発目で規定の振幅に達することはできず、前後に振動しながら徐々に振幅が大きくなってくるものですが、大きな Woofer は最終的に規定の振幅に達した際の出力音圧は大きいものの、振動系質量が大きいことから規定の振幅に達するまでに何度も往復振動しなければなりません。 一方、小口径 Woofer は振動系質量が軽いので比較的少ない前後振動で規定の振幅に達するものの、最終的な出力音圧は低いものになります。 しかし、小口径 Woofer でも Backload Horn などの響鳴構造によって低域再生力を増強しているものは波形の 1 発目から響鳴が生じますので、同じ出力音圧を得られる Woofer 構造であれば大口径 Woofer よりも小口径 Woofer の方が低域の立ち上がりが高速になります。 このため、一般的に小口径 Woofer で狭い部屋でも充分な音圧を出せる System は軽々と風圧のような極低音を出せるものの重厚感に乏しく感じられるものが少なくなく、大口径 Woofer はその重厚な極低音を堪能できる広い部屋で鳴らせば小口径 Woofer System では得難い迫力を得られるものが少なくありません。 Horn 型と呼ばれる Tweeter は Megaphone の原理で非常に能率が高く、Horn によって拡声されている帯域の音は極めて立ち上がりが高速になるのですが、音を遠くにまで届かせる角度 (指向性) が鋭く、周波数帯域によって指向性が変化することから、どの聴収位置でも Balance 良く美しい音を出す System を安価に作ることが難しく、長年に渡る改良を施すことができない新しい Unit で安価なものは癖が非常に強い音を出すとも言えます。……まぁ息の長い高額 Unit でも独特の癖 (音色) が支持されているものですが……。 Dome 型と呼ばれる Tweeter は振動板は半球 (Dome) 形状に近いものであることから指向性が極めて広く、程好い Balance の聴収位置を広く得られます。 また、振動も共鳴も広い周波数帯域に渡って一様で、Horn 型のように特定の周波数帯域で大きな響鳴を起こすということもないので音色に癖が少なく、広い再生周波数帯域を持っています。 ただし、広い角度に音波を拡散してしまうために聴収位置での音圧が低くなりがちで、この能率の悪さに Woofer の出力も揃えてしまうと全体的な能率が下がり、同じ音圧を得るためには他方式の Speaker よりも大きな電力をブチ込んでやる必要が生じます。 Dome Tweeter には薄い金属の振動板を用いた Hard Dome 型と樹脂を含浸させたののような Soft Dome 型があり、本質的には「Hard 型が硬い音、Soft 型が柔らかい音を出す」というものではないものの、経験に乏しい層の User 達ではその名前からそのような先入観を抱いてしまうことから、安価な Speaker System ではその名の通り「Hard は硬め、Soft 型は柔らかめの音」に Tuning されることが多くなっています。……勿論、経験豊富な User 達が求める高額の Unit ではそのようなことはなく、Hard Dome 型でも滑らかな音を出すものや Soft Dome 型でも鋭い音を出すものもあります。 Unit Cost が高額になることから安価な製品にはあまり用いられないのですが、他には Planner 型とか、その駆動方式がちょっと異なる Ribbon 型と呼ばれる、振動板が平面状になっている Tweeter もあります。……これらは値段が高い分、当然の事ながら安価な Unit よりも良質の音色を醸し出せるものなのですが、経験豊富な User が用いる事を前提とした Unit でもあるので、Unit 単体で用いる場合は勿論のこと、予め組み込まれた System であっても設置法が難しいものになっています。 Speaker System は 2 Way、3 Way といった Multi Way (多数の) Unit に帯域を分割して受け持たせた方が広い周波数帯域に渡って Flat な特性を持たせることができるのですが、狭い部屋で Unit 間隔が開いた大型の Multi Way System を用いると発音源が帯域別に分かれていることが判ってしまう欠点があり、特に高域の指向性が鋭い Horn Tweeter を用いた System では聴収位置によって音色が変化してしまう場合があります。 Radio の AM (Analog Modulation) 放送は 8kHz 以上、FM (Frequency Modulation) 放送は 15kHz 以上、Digital 放送 や Standard CD (Compact Disk) 再生でも 22kHz 以上は大きく Cut されていて音など出て来ないものであり、AM 放送でも充分に満足できる人ならば 8kHz 以上、FM 放送でも充分に満足できる人ならば 15kHz 以上、殆ど全ての人は 22kHz 以上の再生能力など Speaker System には不要のものとなりますし、どんな部屋でも 2kHz~4kHz 以上は周波数特性が暴れて Flat にはなかなかできないものですので、4kHz~8KHz 辺りから上下しながらもなだらかに音圧が下降して 8kHz~16kHz ぐらいでは「蚊の啼く声、ブヨの啼く声」みたいな小さな音になってしまうような Full Range Speaker Unit の高域を Amplifier の Treble Tone Controller で補正するような System 構成でも充分に音楽を楽しめるものです。
その他の回答 (2)
- sirasak
- ベストアンサー率27% (348/1287)
映画館と同じくらいの大音量で聴くには口径30cm以上で箱容積200リットル位以上の業務用が要ります。 ホームシアターみたいに中音量で聴きたいなら12cm口径以下、箱容積10リットル以下、アンプ10W以下で沢山あるもので良いはずですがHiFi用を除いて周波数特性仕様が40Hz以下のものがほとんど無いので重低音が出ません。サブウーハーを使うなら80Hz以下のものでも使えます。 サブウーハーを追加して重低音を補うほうが良いと思います。 音質にこだわらずBGM程度に小音量ならば重低音の出ない1W以下の小形スピーカーでも楽しめると思いますが低音が出ないので物足りないはずです。サブウーハーをつけるほうが良いと思います。 ツイーターは振動板が小さくて良いのですが、フレームが大きいものやホーン形のように形が大きいものがあります。 高音特性に大きな差はありませんしフルレンジ仕様の物はそもそもツイーターがありません。 バスレフポートは理論上、円形でフロントが最適であり特性も良いのです。 背面のものは低音特性が悪く置き場所にも制約されるし低級品が多いので避けるべきです。
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2345/4395)
…… A No.1 HALTWO、続きです(^_^;)…… また超低域側に関しては、人は 80Hz~160Hz 以下の低音に対して方向感覚を得られませんので 80Hz~160Hz 以下を受け持つ Super Woofer を左右 2 本用いる必要はなく、1 本だけの Super Woofer を何処に設置しても良いようになります。……音色も判らなくなりますので、判るのは立ち上がり速度と音圧 (風圧) のみと言っても過言ではありません。 このため、何処に置いても良い Super Woofer 1 本と、点音源となる小口径 Full Range Unit を用いた 2 本の Satellite Speaker を組み合わせた 3D Speaker System なんてものもあるわけです。 8kHz~16kHz 以上の超高域音も方向感覚や音色感覚を得られなくなりますので、3D Speaker System に Super Tweeter を 1 本だけ加えた 4D System というものも有り得るのですが、超高域を受け持つ極小の Super Tweeter System を分離すると多くの人が設置法に迷ってしまうことから、System 製品としてはこのような 4D System は販売されていません。……自作派には 4D System 化する者も少なくなく、私も 12kHz~17kHz が聴こえていた頃はこの 4D System を構築していました。……今は聴こえないので(^_^;) 3D なのですが、単音では聴こえないし、再生も殆ど出来ない筈の 15kHz 前後に集中している筈の音を、複雑な波形と鳴る音楽再生では感じ取れますので Super Tweeter のない 3D System でも満足しています。 一般的に 2 Way 方式で Tweeter を付加させている System は高域再生限界周波数を可聴帯域外にまで広げるのが目的ではなく、指向性が鋭くなって程好い Balance で聴収できる範囲が狭まってしまう高域の指向性を補正するために Dome Tweeter を付加させているものです。……宣伝上は「高域特性の劣化を補う」なんて Negative な解説をするわけには行きませんので「ハイレゾ領域まで高域再生限界を拡大」なんて Positive な謳い文句にするのですが……。 Concet Hall で生演奏を聴いている場合は時折、100dB-SPL (Decibel-Sound Pressure Level) を超える、耳を劈く程の大音量が響き渡ることがあるものですが、こんな音量を出せる家庭は少ないものですので、通常、家庭で音楽を聴く音圧は Peak 値で 90dB-SPL (1kHz で 90 Phone) ほどでもかなりの大音量です。 Speaker の能率は小型のものでも 1W の入力で 80dB-SPL/m から 90dB-SPL/m ありますので、80dB-SPL/m の能率を持つ Speaker から 1m の距離で聴く音圧の最大音を 90dB-SPL にしたい場合は 90dB-80dB=10dB=10 倍の 10W を要することになり、数十 W の最大出力を持つ Amplifier でも充分に鳴らし切ることができます。……実際、隣近所に迷惑にならないように音を絞り、Speaker から 1m 以内に接近した位置で聴く卓上 System では、最大出力 1W にも満たない小型真空管式 Amplifier でも全く問題ありません。 このため、一般的な使い方に於いては「低域まで大音量で出せる大型 System」なんて望む必要はなく、大切なことは「好みの音色を出す Speaker System かどうかを必ず試聴して確かめた上で購入する」ことです。 Speaker System はどれもこれも微妙に音色が異なるもので、音色差の大きな両極端になぞらえる System は全く音色が異なると言えるものですので、試聴せずに購入した Speaker の音色が気に入らなかった日には目も当てられません(^_^;)。 低音の音量感は設置法 (低い位置に置くか高い位置に置くか) で大きく変わりますので、試聴の際には低音の量感などは重視する必要はなく、重要なのは設置位置による違いがあまり生じず、音色感が大切なものとなる中音域 (中低音域から中高音域) の性格です。 音を聴くためのものですので、先ずは音の善し悪しを最優先して試聴し、その上で見た目の Design や値頃感等で満足の行くものを更に絞り込むのが Speaker 選択の基本です。 再度、強調しますが、Speaker 選びは「必ず試聴」に行ってください。 例えば 3 万円の Set ならば安価な通販で 2 万 5 千円ほどで購入できる筈であり、これを 2 万 5 千と思わずに定価の 3 万円に相応しい System と認めるのであれば、浮いた 5 千円で 1~2 時間以上離れた町まで丸一日かけて試聴に出向き、昼食、夕飯も食べて帰って来ることができる筈です。……もっと高額の Set ならばもっと時間をかけてじっくり選べますよね。 私は Speaker に関しては自作派で、どんな Unit であろうと好みの音になるまで箱作りをし直すつもりがあるので Unit の試聴をしに行くことはありませんが、手を加えることが殆どできない Amplifier などは必ず御気に入りの CD 等と Headphone を抱え、日曜日などの丸一日を当てて試聴に行きます。 それでも不満が生じて短期間のうちに Amplifier を乗り換えたり Speaker System を作り直したりすることはしょっちゅうですので(笑)、後悔をしないためにも購入したい製品は必ず試聴に行ってじっくりと時間をかけて選んで下さい。 素敵な Audio LIfe を(^_^)/
お礼
ご回答頂きありがとうございます。 大変詳しいご説明を頂き感謝しております。 オーディオ素人の私には難しい部分もあり、軽い気持ちで質問してしまったことをちょっと後悔しております(;^ω^) しかしながら、スペックをどこまで追及しても、現物を試聴して気に入る以上のことはない、ということが再認識できました。 バスレフポートについても、一概に言うことはできず、背面だと用途によって多少利便性が低いということも理解できました。 実は先日早速試聴にいき、気に入ったスピーカーがありましたので購入済みです。 二年程型落ちした製品のため格安で購入でき、最新モデルと比べると機能面で劣りますが 音質に不満はなく全体的に満足しております。 ありがとうございました。
お礼
ご回答頂きありがとうございます。 具体的なご説明非常にわかりやすかったです。 ご説明の内容を理解した上で、サブウーファーは部屋のスペース的に 設置が厳しく、今回はオールインワンの一体型を選ぶことにしました。 ツイーターのあり・なしで高音特性の差は大きくないんですね。 一体型のスピーカーでも、比較的大きめのスピーカーを二基搭載して いるものもあれば、小さ目のツイーター、ウーファーを計4基搭載している 製品もあり、違いが気になっていました。 (実際に軽く試聴した限りでは、著しい違いは感じられませんでした。) 今回はバスレフポートが前面にあるモデルを選びましたが、今後欲しい製品で 背面にある場合は、しっかり試聴してから決めたいと思います。