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鉄道の自動閉塞区間での速度制限
元住吉駅で起きた追突事故ですが、後続電車は時速80kmで走行していたそうですが、在来の自動閉塞システムでは、黄色信号を通過することになるので制限は45kmです。ATCは異なったシステムを使用しているのでしょうかご存知の方があればご教示ください。
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こんばんは。 首都圏の私鉄で電車運転士をしております。 他の回答も拝見したのですが、的を得ている回答が無かったので回答いたします。 >ATCは異なったシステムを使用しているのでしょうかご存知の方があればご教示ください。 【閉塞:保安装置について】 東急東横線は、車内信号式のATC(CS-ATC)と呼ばれるモノで、信号機が建植されているのではなく、運転台の速度計の回りに出して良い速度を指示する方式を取っています。 閉塞の概念は従来と変わりません。 一列車一閉塞によって、追突事故を防ぐ仕組みです。 【何故、ぶつかってしまったか?】 鉄道は鉄のレールと鉄の車輪の粘着力で走る乗り物ですので、降雪時は制動力は著しく低下し、恐ろしい程止まらないモノです。 その恐ろしさは、運転士業務経験の無い方には理解できないレベルだとも思います。 事故を起こしてしまった運転士、勿論、荒天時であり注意深く制動操作は行っていたと思われますが、それでも尚、過走しぶつかってしまった。止まりきれなかった。 保安装置は正常に動作し、非常ブレーキも動作した。 でも、滑って止まらずぶつかった。 事の経緯はそういう事になります。 先行列車も過走し後退準備中だったように、降雪時はその位止まらないモノです。 異常でも何でも無いのです。 降雪時の運転経験が少ない事もあったのでしょうか、もう少し用心すればこんな事にならなかったのにと、個人的には思います。 分かっていても電車が止まらない。 そう例えれば良いのかなと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※ちなみに、私ならば、ホーム始端で一旦停止するつもりで停めにいきます。 電制(主電動機の逆起電力による制動)は降雪時でも利くのですが、空制(主電動機の逆起電力が無くなり、ブレーキシューの摩擦力だけによる制動)に切り替われば、途端に止まらなくなるのが想像できますので。 車輪に雪が絡んで圧着してしまう環境ならば、一旦緩解させて雪を落とすなり技は使います。ぶつかりたくありませんので。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 実のトコロ、今回の事故は運転士ならば、何故起きてしまったかは誰もが理解できる事故内容です。 非常に原因はカンタンなのです。 しかし、ニュースで解説している鉄道アナリストの殆どの方は、現業経験が全くない方ばかりなので、逆に理解できず的外れな回答をしています。 No.3さんが仰っている「対雪ブレーキ」、東急車にも付いています。 この対雪ブレーキというモノ、これは惰行時や力行時でも、ブレーキシューに一定の圧力で制輪子を当てる為のスイッチになります。 分かりやすく言うと、 ブレーキ不緩解状態を、わざと作る為のスイッチになります。 ブレーキ不緩解≒対雪ブレーキスイッチ投入時 だいたい40キロパスカル位の圧力を掛けています。 制輪子と車輪を低い圧力で圧着させる事で、 ○水滴が車輪に付き難くし、制動距離を伸びにくくする。 ○制輪子に熱を持たせ、効果のある温度帯にする。 ・・・こういうモノになります。 この列車でも、もちろん対雪ブレーキスイッチは入れていたでしょう。 あの天候で入れていない訳がありません。 ATCなりATSも、あくまで先行列車との距離に応じて速度を照査するモノ。 天候や状況を反映している訳ではありません。 数学の方程式のように、モノを当てはめて●×を判断するようなモノです。 所詮、機械は機械なのです。
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- FEX2053
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まあ、あれは信号システムの問題より、耐雪ブレーキがついてない って方が問題なんですよね。西武や東武は付いていたんですが、 東急は「こっちは雪が降らないから」って理由で付けてないんです。 ・・・車両について何かとケチな東急らしい話です。 耐雪ブレーキがあれば、あれほどのオーバーランはしなかった筈、 国交省の指導が入ったので、あわてて装備するんでしょうけど、 ノッチの刻みの荒い8500で、うまく動くんでしょうかねぇ・・・。
お礼
気候が温暖な地域を走っているので油断したのでしょう。丁寧な説明有り難う御座います。
東急は運転間隔短縮とダイヤ増やすために独自の新OS-ATCを使用しています。 1ブレ-キ式と言いいます。前の車両の後ろ手前で止まるように設定されています。 これを見てみますと.安全よりも時間短縮ダイヤ増設が優先のようです。 閉塞区間と言うのは信号と信号の間には1両の電車しか入る入ることは出来ませんので追突防止になります。 事故当日東急は80Km走行.小田急 京王や他の鉄道会社は速度規制で運行。 同じ気象条件で.東急は元住吉で2件のオ-バランを含む11件のオ-バランしています。 異常ですよ。国交省の指導がはいりました。
お礼
今から100年前の自動閉塞軌道回路のシステムが今でも生きており、国鉄でも横須賀線のように未だに使用していますね。
ATC区間では運転台の速度計の周りに指示速度が表示されます。 下記を参考にしてみて下さい。 http://trant9123.mizusasi.net/TYMMuse.html
お礼
丁寧な説明有り難う御座います。
お礼
丁寧な説明ありがとう御座います。ブレーキシューのギャップの調整は知りませんでした。回生制動失効後はブレーキが利かなくなることも分かりました