マナー違反ということではなく、やはり寒いと思います。
夫が北海道出身で札幌在住だった祖母がよく着物を着てましたが、真冬はウールの厚手の着物コートを着ていました。
裾までのロング丈のものです。足元はアザラシの草履(前皮つき)など履いてました。
まあお年寄りだからというのもあるかと思いますが、どう考えても羽織だけでは寒いと思います。
大判の厚いストールならまあ防寒になると思いますが長く外を歩くようだときっと寒いです。
車移動などで屋外にあまり出ないようでしたら大丈夫かも知れません。
私は関東在住ですが裾までのロング丈のビロードのコートを持っています。
またカシミアの丈の長いマントもあります。
雪が降りそうな寒い日にはこれらが登場します。
普通の正絹の道行きを羽織の上に重ねて着るようなこともあります。
底冷えの厳しい冬の京都を旅行した時はそうして凌ぎました。
まあ最近はヒートテックのような下着の工夫で登場することが減った防寒着類ですが、北海道では必要と思いますよ。
また足元が悪いと着物の裾を汚しますから、下に雨コートを着て(二部式の下だけでも良いでしょう)そのうえから防寒コートを着るのも方法だと思います。
とにかく寒さを防げれば何でも良いのでご自分なりに工夫されてください。
マナー的には、羽織は色無地や附け下げ以下の時の上着で、訪問着以上のフォーマルには道行きコートが正式です。
室内では脱いでしまうのであまり気にする必要もないですがね。
逆に春や夏でもフォーマルの時に帯を出したまま外を歩くのはマナーに反することになります。
なのでレースや紗のコートというのが存在します。