私は戦後生まれですが、日本人特有ののんびりした
お人好しの部分は、昔の方が濃かったかも知れません。
「夕凪の街、桜の国」こうの史代さんの漫画の原作は
結構その時代の雰囲気を庶民の目から伝えたものだと
思います。 戦前生まれの人も、懐かしそうに、そうそう、と
目を細めていますね。
よろしければご参考に読まれて見て下さい。
「とんとんとんからりと隣組♪」・・・あの唄など、そんな
日本人の庶民の人の良さを表わしていると思います。
日本人が日本人に、というよりも今よりずっと「在の人」か
そうでないか、つまり地元や近所の人かそうでないかの
意識が強かった時代です。
同じ日本人同士でも、知らない街から来た人には冷たい
こともあったでしょうし、逆に客人はもてなすが、近隣の
在の人には監視しているような村もあったでしょう。
一概にお人好しかどうかは言えません。
日本人から外人に対しても今よりずっと「遠い異世界の人」と
感じていたでしょうから、お人好しというより、人語を解する
熊や宇宙人を相手にするように、おっかなびっくりだったとも
思います。 海外に行ったことのある人が1000人に一人も
いなかったんですから。
お人好し、という一見耳触りのよい日本人の特性の裏側には
土着の閉鎖的な感情が秘められています。
それがもてなし、礼儀として出る場合と、他人に干渉して
時にプライバシーを平気で冒すなどの二面性があるもの。
そういう目線で見れば、より本質に近づけるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。素晴らしいです。今の日本人は日本人同士は警戒し合い、海外にアホみたいに憧れてハワイとか旅行してます。海外に幼稚なイメージしか持っていません。