うーん。下のpapillonさんのご意見と違い、私はペットフードの普及は確実にペットの平均寿命向上に一役買ったと考えています。
なぜなら、犬猫はというよりすべての生き物は人間と同じ食事で必要な栄養素を摂取できるわけではないからです。たとえば、犬ならば汗をほとんどかかないために塩分は体重1kgあたり人間の10分の1しか必要でないとか、カルシウム・たんぱく質はそれに反し何倍も必要だとか、猫はタウリンをやったほうがいいなどです。他に、長ねぎ類やチョコに犬は中毒する、ビタミンCはヒト・サル・モルモット以外には必要ないなど。
ですから、「人間の食べ残し」「そのへんの犬猫の好きそうなもの」では明らかに栄養が偏ると考えます。よく味噌汁をごはんにかけて「犬まんま」、鰹節を醤油をかけたものをごはんにのせて「猫まんま」といいますよね。しかし、こんなものを本当に犬猫に常時やっていたとしたら、塩分が濃すぎるとか栄養が偏るどころの話ではないはずです。
しかし、その犬猫に与える食事に意識が向いたということは、ペットへの環境への飼い主の意識の向上がまずあったはずで、ペットフードの普及自体だけで寿命が向上したとは私も思いません。
そればかりでなく、現在ペットフードは取り締まる法律がなく、どんな原材料が使われているのかさっぱりわかりません。詳しいことは本が出ていています。「ペットフードがあぶない」とかそういう題で。ごめんなさい。題を忘れてしまいましたが、図書館にいけば必ずあるはずです。ぜひご一読ください。
この本を頭から鵜呑みにしているわけではありませんが、私自身がドッグフードに疑問を持たざるを得ないと思うことがしばしばです。いわゆる「ドライフード」だとはいえ、水分を含んでいるにもかかわらず長期間常温で保管して変化がないところ、スーパーで缶詰にして売られている「100%ビーフ」が400gで100円を切っていたりするところ。買い物をされるならわかると思いますが、どんな牛肉が栄養剤添加されて100g25円を切るでしょうか?また、そういうドッグフードを与えられた犬があまりにもいやいや口にすること。私の犬は食べ物の選り好みはしない犬でしたが。
しかし疑問に思う最大の理由は、ドッグフードを長期間与えられた犬の多くが「○○アレルギー」の名前をもらうことです。私の犬は(父の金で)買える一番高いドッグフードを与えていました。「一家4人で1ヶ月に食べるコシヒカリより高くつく」と嘆かれましたが、それでも私には胡散臭く見えました。
よいと思うフードもないわけではありません。また、犬猫の必要栄養素が摂取できる食事を手作りするのはなかなか手間もかかるし、かなり困難だといわれます。
結果、八方づまりなんだよと脅しただけのようなとりとめのない文章ですが。
結論としてはペットフードの普及は寿命向上に貢献したと考えます。しかし、上質なフードを選び、(高ければいいってものでもないように感じます)さらに小分けに新鮮なものだけ買うなど選ばないとかえってペットの寿命を縮めるだけのように思います。
そして、ご質問にある「一目瞭然」の資料は・・・重ねてごめんなさい。どこにあるのか忘れました。また探してみますが・・・。
ところで、人間の食べ残しを与える場合、塩分が多すぎることが一番問題です。人間が味見してみて、塩気を感じるようならすでに犬には塩分が強すぎるのです。また、カルシウム・たんぱく質だけでも不足しがちです。「経験で判断して」とおっしゃっておいでですが、一度他の本をごらんになるのもいかがですか?今は有象無象にペット本が出ており、「お涙ちょうだい感動犬物語」から学術的な行動学の内容をわかりやすく噛み砕いたものまでさまざま。どっちかというとそういう本を読んで人間の方を興味深く見ている私ですが、それでも犬についていろいろな発見があります。
試行錯誤して実地で犬のことで失敗するより、先に知って防止する方が効果的だと思うのですが。
あまりお役にたてない長文を失礼しました。
お礼
うおお、とても勉強になりました! ペットフードをとりまく状況は私が考えていたより複雑なようですね。 実は近所に犬がいまして、いつもいつもあの、ボリボリしたまずそうなスナックもどきのペットフードを食べさせられているのが気の毒で、時々食べ残しをあげていました。とっても喜んでもらえるのでこっちも嬉しくてつい・・・。 でも栄養的にはあのボリボリの方がいいのかもしれないとは思ってましたが。 自分が飼う時にはあのボリボリだけはやだなあ、と思い、質問させていただきました。まあ飼えるようになるのにはまだ年月がかかりそうですが・・・。 まことにありがとうございました。