こんにちは。
私はHDCP0の競技ゴルファーですが、経験上むしろ左打ちに有利に設計されているように感じます。
説明に移る前に、基本的に概ね(絶対ではありませんが)フックボールは(特にアイアンの場合)よく飛び、スライスは飛びません。
画像は有名なマスターズトーナメントが開催されるオーガスタナショナル12番ホールですが、右打ちの選手がグリーン右サイドに切られたピンを狙った場合に、インパクトでフェースが開いたミスショットの場合、当然ボールは右に飛ぶか又は右方向に曲がってしまいます。このホールでは右斜めに池(ウオーターハザード)が伸びていますが、スライスのミスの場合池に入る確率が高まります。逆にフックさせてしまった場合には、奥のバンカーに入る可能性が高いのですが、池に向かってのバンカーショットはトップ選手でも苦労しているのをよく見かけます。
つまりこのオーガスタナショナル12番ホールは右打ちのプレーヤーにとってフック・スライスどちらのミスにも厳しい結果となる可能性が高いわけですが、左打ちの人にとっては逆にどちらにミスしても大きなミスにはなりにくくなっています。
私の経験上、ほとんどのショートホールではオーガスタナショナル12番ホールでは右打ちのプレーヤーのフック・スライスのミス共にハザードに捕まるか、又は次のショットが打ちにくい場所にいってしまうかに設計されているようです。
ミドルホールなどでも、フェアウエー両サイドにバンカーを配置する場合、一見並んでいるように見えても若干左のバンカーの方がテイグランドから距離を置いて配置してある事が多いものです。逆に右バンカーの方が遠いようなホールでは「左バンカーは越えたけれど、次打を打とうと行ってみたら、前方の木が邪魔をしている」などというような設計になっているものです。
ゴルフコースの設計の基本は「良打には報酬を、悪打にはペナルティを」ですから、きちんとした設計家が設計したコースは、圧倒的に多い右打ちのプレーヤーがプレーすることを前提として作られているようです。(バブル期に造成されたコースなどには、設計の基本を無視したコースもよく見かけられます)。
お礼
具体的に、専門的な解説を戴きました。 ありがとうございました。