元塾講師です。
今回は(国立志望か何かで)センター対策の時間配分を決めようと、そのための基準を知ろうということでしょうか?今回はその前提で書きます。恐らく理系だと思われますが、できれば今後は文理やおおよその偏差値(現在と志望第大学の)を書かれたほうが有意義な回答が得られます。それこそ、琉球大と東大では全然違う回答になる場合もありますから…。
まず、漢文ですが、これは全くやっていない状態から1カ月もあれば(他の科目を勉強しながらでも)完成することはできます。ただ、古文と重複する部分が多いのでそのことが分かっている前提です。漢文を2次で出題する学校は限られています。そのために国語を受験生するセンター受験生の漢文の出来はそれほどではありません。理系にとっては現代文も古典も変わりないですが、およそ半数いる文系には「現文のみ」、「現文と古文のみ」が多く彼らはやはり現文や古文の能力は高いです。そのために漢文の難易度は低くなっています。攻略法としては句形を覚えて頻出の単語を覚えて、それだけでおしまい(後は演習のみ)です。時間に換算して30~50時間もあれば十分でしょう。
古文に関しては、センター以外の学習状況がかなりものを言います。学校の定期試験をしっかりやっている人は一通り文法が入っています。彼らは文法事項を「思い出す」でいいですが、学校の勉強をいい加減にしてきた人は「もう一度覚え直す」になります。これはかなり時間がかかります。センターの場合は難しい文法事項はありませんが、その分だけ偏りがないのですべてをしっかり(助動詞や敬語、修辞法など)やるので少し時間がかかります。ここまでの勉強では3~70時間程度とかなり開きがあります。さらに少しですが、古文単語もやっておくべきです。理系であっても最初の問題は即答できるようにやります。これが10~50時間です。さらに文章演習ですが、これが50~100時間程度です。
ただ、医学部や東大でない限り理系の古典はそれほど高得点を望むべきではありません。65~80程度で70そこそこを基準とし、それ以上はOKという発想にすべきです。理系であれば数学と理科で高得点をたたき出すべきで、国語はカバーされるべき科目です。文系でも国語より数学の点数が高くてしかるべきです。これはセンターの特徴なので、それに反する計画は破たんする可能性が高いです。医学部であれば2次で古典はない場合が多くコスパが悪く、東大等に関しては2次でも古典があるのでセンター云々なんて言わないはずです。理系であれば、数学190点、理科185点で8割換算で55点上積みできます(85%で35点)。その上澄積みを社会と国語で使い果たす感覚です。
全科目80%平均なのか、他はもっと高得点率で、古典だけ80%なのかでもアドバイスは違ってきます(特に医学部志望)。その辺をもう一度質問されてはいかがですか?やはり理系科目と古典の習得の比較では無理があったので時間を書きました。
ご参考までに。