>アベノミクスで大量に印刷された円は
日銀が国債を購入した代金は、国債を売った市中銀行が日銀に持つ当座預金口座に振り込まれます。市中銀行が貸出などのため当座預金口座から資金を引き出すときに紙幣が「発行」され、市中銀行は紙幣を手に入れることになります。
紙幣の「印刷」は、国債の売買とは関係なく行なわれています。日銀が経済情勢をにらみつつ必要量を決め、印刷局に発注します。
>国債の購入即ち日本国の借金の返済に充てられると思いますが、
マネタリーベース=日銀当座預金+日本銀行券発行高(+貨幣流通高)
日銀はマネタリーベースを3月 146兆円 → 8月 176兆円へと30兆円増やしましたが、日銀券発行高は84兆円のまま変わらず、日銀当座預金が58兆円→88兆円とそっくりそのまま増えました。日銀当座に預けられたままです。
ttp://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mbt/mbt1308.pdf
>当面は何か別の用途(購入)に使用しているのですか?
30兆円の資金そのものは日銀へ預けっぱなしにされているので、そういう意味で何の役にも立っていません。
また、予想インフレ率について。3月当時、岩田副総裁は「当座預金残高が10%増えると、予想インフレ率は0.44ポイント上がる」と言っていました。ところが、日銀当座が3月→8月で52%増えたので予想インフレ率(BEI)は3月の約1.5%から+2.2%の3.7%くらいになるはずなのに、いまも1.5%のままです。というより、日銀当座は一貫して増えているのに予想インフレ率は下げた時期もあるなど、両者は全く無関係のように見えます。
効果が出るには時間がかかるなどと説明しているらしいですが、今後どう推移するかとても興味深いです。
ttp://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata05.html
余談ですが、日銀の買いオペにあわせて銀行は国債保有量の削減を進めたらしいので、銀行は国債金利変動に対するリスクを下げることができたみたいです。リスクが日銀に移転しただけのことですが。
ttp://www.sankeibiz.jp/business/news/130801/bse1308010802004-n1.htm
お礼
回答有難うございます。