同じように女性ホルモンが分泌されてもニキビが出来ない人もいます。ではその人達と質問者さんとどう違うのでしょうか。
ご存じのように女性ホルモンというのは女性が女性であるために必要なもので様々なストレスから女性を守るホルモンです。特に妊娠、出産に関わることは女性にとっては一大事、大変なストレスなのですが、女性ホルモンはこれらのストレスを吸収してくれてるのです。
そうするとなんらかの原因でストレスを乗り切るに必要な女性ホルモンが分泌されないとどうなるでしょう。心も体もまともにストレスを受けてしまいます。これが生理前の心や体の不調の原因にもなって例えば、肌荒れやニキビなど肌質を悪化させることになります。
もう少し詳しくお話するとニキビは顆粒球といって白血球の仲間がストレスによって増え過ぎることが原因です。過剰になった顆粒球(ほとんどが好中球)は皮脂の常在菌を攻撃して死んでいくのですがその死骸がニキビの膿です。ですから女性ホルモンの様な働きをするものを補えばうまくいくことがあるかもしれません。
ただし、ホルモンというものはごく微量で調節されていますので、薬にしてもサプリメントしても外から補充する場合は注意が必要です。多過ぎるとかえって健康を害します。ホルモンというのは自然でバランスがとれてる間はまったく問題はないのですが、多過ぎるとホルモンそのものが強いストレスとなってしまうからです。それはステロイドホルモンと同様コレステロールからつくられますが過剰なホルモンは体外へ排泄できず酸化するためです。
女性ホルモンは心や体が安定していてこそ正常に分泌されますが、特に夜間や睡眠中など心身がリラックスしてる時ほどスムーズに分泌されます。
精神的なストレス、夜更かし、深夜労働、あるいは長時間労働による疲労などのストレス、さらには冷え、冷たい体もストレスとなって分泌を妨げます。