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闇ドルとは何ですか。
偽札の事? 固定レートより高い闇ドルを買うとか(→なんで買うの?)、逆転して闇ドルのレートより高くなってマズイとか、の話が全く分かりません。 経済素人の私にも解るようにご教授お願いします。
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闇ドルとは、正規のルートで交換されたのではないドルのことです。 本物のドルです。 昔のソ連や北朝鮮(今も?)に、外貨でしか売れない品物をそろえた外貨専門店があったのをご存じではないですか? ソ連の例で言えば、ルーブルで買えるふつうの店にはほとんど品物がないのに、ドルでしか買えない店(ドルを持った人しか入れない店)には、欧米や日本の高級品がたくさん並んでいたのです。 で、庶民もその品物がほしいから、まずドルを欲しがったのですが、手に入らない(庶民は正規の交換ができない)。 それで、例えばアメリカにいる親戚から送ってもらったドルをもっている人などがたまたま見つかると、その人に高額のルーブルとか、自分の家に伝わる絵画・財宝などとの交換をお願いして、ドル札を取得したのです。 そうやって取得したドルが、「闇ドル」です。 ソ連政府が、例えば100ルーブル=1ドルと交換レートを決めても、上記のような理由で、闇ドルは300ルーブル=1ドルなどになりました。 で、ふつうは、公定レート(1ドル100ルーブル)よりも闇ドルのレート(1ドル300ルーブル)が高いのです。 ソ連時代には逆転現象は起きなかったと記憶していますが、仮にソ連時代にシベリア等で大量の良質石油が見つかったりすると、それを売ることで大量のドルを得ることができますから、ソ連政府は大量に欧米の製品を買うことができます。 すると欧米製品はソ連内にあふれるので、ドルでなくても買えるようになります。ドルは必要無くなりますので、ドルの価値は下がります。 石油発見前に300ルーブルで買った1ドルは、公定の100ルーブルに値下がりするはずですし、むしろ、ドルは外貨専門店でしか使えないので不便だ、もういらない、という話になれば、1ドル80ルーブルにもなるでしょう。 この状態が、「逆転して、公定レート(100ルーブル)が闇ドルのレート(80ルーブル)よりも高くなった」状態です。 その状態がマズいかどうかは立場によるでしょうが、80ルーブルで闇ドルを買って、正式な(面倒な)手続きをして公定レートで交換に出すと、1ドルあたり20ルーブル儲かることになります。 ソ連政府としては、20ルーブル損をしていることになるので、マズイでしょうね。 余談ですが、ソ連政府がなんで外貨専門ショップを作ったかというと、外貨(主にドル)がないと様々なもの(高級車や武器や技術などなど)を買えないからです。 つまり、ソ連人庶民が持っている外貨を吸収して(塵も積もれば山となる)、国の金庫に入れるために作ったのでした。
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- KappNets
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闇ドルとは終戦後の日本のようにドルが公的に手に入らない人が闇で手に入れることを指します。当然法外な値段になります。(日本がアメリカに占領されていた時代は「円」でなく「ドル」 の方が買えるモノがありました。 しかし日本人がドルに両替することは制限されていました) 今の日本のように銀行に行けば一定の率で交換出来る場合は闇は生まれません。交換価値のない通貨の場合にはドルなら売ってくれるなんてことが起きるのですね。
お礼
ありがとうございます。 偽金じゃなく米ドルが流通している地域という事ですね。 日本の裏社会には関係するかもくらいなんですかね。闇ドル相場なんてのは日本人に関係しない情報なのでしょうか。国際経済には影響しない。ただ国際経済の影響を受けて変動する相場の一つ、ですかね。闇ドル相場を知っても何の参考情報にもなりせんか。 私は外国を知りませんが、自国の通貨がダメな国ではドルとの両替も制限されている?というか両替不可能な庶民がドルを求めているという事ですか。 我が国はアベノミクスをやるに際して何の懸念もない平和さというか。
お礼
ありがとうございます。 具体的に理解できました。
補足
なるほど。非常識によく分かりました。物不足があるのでしょうが通貨が安定しないから自国通貨じゃ貯金にさえならないのでしょうね。ソ連政府もドルを刷りたかったでしょうね。政府が外貨を国内で漁るというお話も面白かったです。日本では考えられませんが先進国でも闇ドル需要はあり得る現象なんでしょうかね。 結局、愛国心にまで関係しているような気がしてきました。