(1) タイミングの問題ではないと思いますが・・・ ストップ高ってなにかはご存じなのでしょうか?
株の場合、あまりに急激に上がったり下がったりするのを「混乱」と見て、「好ましくないこと」とする考え方があります。それが一般的な見方です。
で、株価には1日の値幅(上下できる値段の範囲)が決めてあって、その値幅を超えると(値上がり時でも値下がり時でも)「頭を冷やせ」という意味合いで、自動的に取引を停止することになっています。
そのような停止が行われた時の値段を「ストップ値段」といい、値上がりによってストップ値段に達してしまった場合を「ストップ高」、値下がりによってストップ値段に達してしまった場合を「ストップ安」と言います。
つまり、良いニュースが流れたせいで、「値段はいくらでもいいからほしい」という注文がたくさん出ると、株価はドンドン上がりますので、すぐ制限された値幅の範囲を超えて、自動的に「ストップ高」となります。
例えば質問者さんが(午前中に出た)すごいニュースをお昼に知って、昼一番で注文出しても午前中に「ストップ高」になっててたぶん買えませんので、「今注文を出したのに、さっきストップ高!タイミングが悪いなぁ」と嘆きたくなるでしょうが、タイミングがいい、悪い、という話ではないのです。
買い注文が多すぎて値段が上がりすぎた、というだけの話ですね。
ちなみに1日に動ける「値幅」は、前日の終値を基準にして、決まっています。
資料がないので数字はでたらめですが、例えば、前日の終値が500円の株だと500円を基準にプラスマイナス100円(つまり400円から600円の範囲)。前日の終値が5000円の株はプラスマイナス1500円(つまり3500円から6500円の範囲)、という具合にあらかじめ決められています。
高くてもいいからという買い注文が多くて、その値幅より高くなると「ストップ高で取引停止」となります。
(2) ではなんで買い注文が異常に増えたのか、と言えば、良いニュースがテレビなどで流れたからでしょう。
「有料情報はストップ高と無関係だ」と断言はできませんが、今回の日本株の乱高下に関するNHKの「クローズアップ現代」を見ていたかぎりでは、有料情報なんて関係ないと「思います」ね。
乱高下させた張本人たち(外人投資家、投資機関)は、独自の分析ツールをもっていて、株価が下がる兆候を自力で知って、売って、大もうけしていました。
有料情報などに頼っている人間は、ごく細かい、ささやかな投資をしている人たちで、それゆえにストップ高にするほどの影響力はないものと思います。
(もしかして、有料情報=インサイダー情報のことであれば、それは重大な影響力を持つでしょうが、そういう情報を得るのは違法で犯罪ですので、あとで問題になります)