TU-H80・・・ELEKIT の 200 台限定版ですね(^_^)/・・・愛用しています(笑)。
私の場合、能率 89dB SPL W/m、定格最大入力 3W/8Ω (Peak 7W) の DAITO VOICE F120C85-1 を駆動するのに用いていて、DAITO VOICE SV-101/105φ Enclosure に入れた Speaker System から耳の位置までは 1m ほどの Near Field System で使用していますので TU-H80 に対する負荷は御質問者さんとほぼ同じです。
TU-H80 の Power Amplifier 部は SANYO LV49157V Class D Power Amplifier IC Chip が用いられていて、最大 2V にも満たない Line 入力を 6.4V/8Ω=0.8A (6.4V×0.8A=5.12W) 強まで増幅するために ELECTRO HARMONIX 社の 12AX7 EH Triode Vacuum Tube を Pre-Amplifier 用増幅素子として用いています。(実は AUX 入力側には 0.15V の感度を持たせていますので 12AX7 だけで 40 倍強の電圧増幅を行なっています)
SANYO LV49157V は 4Ω 負荷でも動作しますので、定格 4Ω の Speaker を繋いでも問題ありません。
また、Speaker Unit は最小 Impedance が 4Ω となっていても実際には最低共振周波数の fo 付近や高周波領域に向かって Impedance が上昇しますので 4Ω 以下の Impedance になることはありません。・・・Bass Reflex などの Enclosure 型式は低域で上昇する Impedance を引き下げて Amplifier からの電力を大量に誘導することによって低域再生音圧を大きくするようになっていますが、それにしても数十Ω といった Order の Impedance になるものです。
90dB SPL W/m という音圧は Near Field Speaker System では「やかましい」ほどの音ですよ(笑)。
私は音楽を聴き込みたい時には Headphone を用い、Speaker System は他の事をしながら聴き流す BGM (Back Ground Music) 用にしているのですが、6 畳の部屋で掃除機をかけて掃除をしている最中でも Clip することなく大音量を出せていますし、普段聞いている音圧は VU Meter に換算すれば最大音量時でも 80dB SPL W/m 台に収まっていると思います。・・・それほど Near Field Monitoring というのは小音量で済ませられるものです。
かつて BOSE AWMS-VIA という Channel 当たり 5W/8Ω ほどの Amplifier で BOSE Satellite Speaker Unit と同等の Speaker Unit を駆動する巨大な CD Radio-Cassettecorder を 20 畳の部屋で愛用していたこともあるのですが、Volume Controller を最大にしなくても部屋中に響く大音量を出せましたし、実を言えばその時持っていた McIntosh C34V という 20W×2 の出力を持つ Amplifier で BOSE AM5 III を鳴らす音よりも良かったことから BOSE AWMS-VIA を 20 畳の Listening Room に鎮座させて McIntosh C34V は 6 畳の自室に引っ込めて Headphone 及び Near Field Speaker に作り直した AM5 III を駆動させていました(笑)。
譲り受けた TU-H80 の真空管が Original の ELECTRO HARMONIX 12AX7 EH であれば、いわゆる「真空管らしい、柔らかく Smooth な感触で、Bass Boost をかけて小音量で BGM を聴くのに御機嫌な音色」を呈するだろうと思います。
しかし、真空管を同じ ELECTRO HARMONIX 社の 12AX7 EH Gold にすると昔の PHILIPS Sound のような、低高域の両端に Energy 感があるいわゆるドンシャリ的な性格ながらも Balance が良く、All-round な対応力を持つ音になりますし、VINTAGE SOUND 社の ECC803S JJ Red や Gold にすると管楽器音は煌びやかになって Full Orchestra Classic を御機嫌に奏でるようになり、SVETLANA 社の 12AX7 では高域の緊張感が Piano Solo には堪らない音色になる等、真空管を入れ替えるだけで随分と音調が変化して面白いものですよ(^_^)/。
例に出した真空管はいずれも¥3,000 以下で手に入る真空管ですし、TU-H80 はこれらの真空管を 1 本しか使いませんので、真空管を変えて音の違いを楽しむ向きには格別の Amplifier です。
Total で 300 台ぐらいしか製造されなかった、言わば Vintage 品の Amplifier なのに、御友人はよくぞ手放してくれましたね(笑)。
真空管の醍醐味を満喫できて、しかも安価で安定した出力を得られる OTL (Output Transformer-Less) Class D Power Amplifier 構成というのは他に類を見ないものですので、是非、愛用してあげてください。
素敵な Audio Life を(^_^)/