元幼稚園教諭です。
園によって違うと思いますが、うちの園の場合は…
まず、障がい児や、グレーゾーンの子、明らかに成長が遅い子が一つのクラスに偏らないように分けます。
そのあと、「手が出る子」「環境の変化に弱い子(進級当初泣いたりしそうな子)」「極端に偏食の子やアレルギーの子」「保護者のフォローが必要な人」(クレームが多そうな人や、育児相談を頻繁にしそうな人、育児に無関心な人等)「しっかりしていてクラスを引っ張ってくれる子」が均等になるように分けます。
それから、幼稚園では友達関係が子どもの成長に大きく影響してきますから、友達関係が拡がり、仲の良い友達が見つかるよう配慮してクラスを作ります。
例えば、それまで仲の良かった子は、基本的には違うクラスにします。
特に、特定の子だけと遊び、他の友達と遊べなかったり、他の友達を仲間に入れないような子は必ず違うクラスにします。
その上で、違うクラスにしても特定の子だけ遊んだり、特定の子とクラスが離れたことで不安定になる子もいるので、新しい友達ができるよう、その子と合いそうな子(性格や好きな遊びが一緒だったり、住んでいる地域が近いなど)を同じクラスになるようにします。
ただ、特に環境の変化に弱い子は、新しい環境に慣れやすいよう、これまで全く遊んだことのないような子ばかりではなく、一番の友達ではないけれど、そこそこ仲が良くこれからもっと仲良く慣れそうな子と同じクラスにすることが多いです。
また、特に友達を作るのが苦手で、それまであまり友達がいなかった子や一人で遊ぶことが多かった子は、仲の良い友達が作りやすいよう、その子と合いそうな子を同じクラスにします。
その上で、男女比と、それまでのクラス、誕生月が偏らないように、まだ上記のどれにも当てはまらない子を振り分けたり、入れ替えたりします。
それからさらに、以下のことも考慮して、子どもを入れ替えていきます。
○在園児の兄弟がいる子が、全てのクラス同じぐらいの割合になるようにする。(行事等で不具合が出ないように)
○未就園児の兄弟がいる子の割合が同じぐらいになるようにする。(下の子が一つのクラスに固まると行事等困るので)
○バスで通う子の割合や、それぞれのバスルートの割合が同じぐらいになるようにする
○同じ地域から通う子が偏らないようにする(同じ地域の子がクラスに一人などだと友達を作りにくくなるが、多すぎるとそこで固まってしまい、友達関係が拡がらないため)
それらを、完全に均等にするのは難しいですが、ある程度考慮しながらクラスを作ります。
ただ、担任の能力にも差があるので、新任の先生のクラスには手がかからない子を多くしたり、ベテランの先生のクラスには手がかかる子を少し多くしたりすることもあります。
でも、うちの園では、基本的にクラス分けの段階で誰がどの学年やクラスを担当するかは正式には決まっていないので、担任の先生が自分の好きな子や好きな保護者を選んだりすることはないです。
決まっているのは、どのクラスが一番ベテランの先生が持つクラスで、どのクラスが一番経験の浅い先生が持つクラスかということだけ。
しかし、担当学年が発表になった後、誰がどのクラスを持つか決める段階で、同じ学年を同じぐらいの経験の先生だけで持つ場合は、担当の先生たちで話し合って「私はこのクラスがいい」「この子のクラスが持ちたい!」なんて言っていることも正直あります。
最終的には、園長の判断で違うクラスにされることもありますが…。
長くなってしまいましたが、参考になれば幸いです。
お礼
お礼が遅くなりすいませんてした。 クラス編成をするのには、沢山考慮することがあるんですね あるんですね… よくわかりました!本当にありがとうございました。