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保証人について
- 結婚した姉から賃貸の保証人をお願いすることになりましたが、保証人の条件を満たす人が見つからず問題が生じています。
- 保証人協会や保証会社は賃貸の保証人以外にも利用できる場合があります。子供の奨学金や就職にも保証人が必要な場合に役立つことがあります。
- 現在の状況から保証人になることに悩んでおり、姉夫婦の将来や自分たちの保証人の要求について考えています。
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不動産業者です 大きく分けて「保証人」とは2つあります。 一つは「連帯保証人」。もう一つが普通の「保証人」です。 で、賃貸の保証人に限らず、現在「保証人」が必要な契約の殆どは「連帯保証人」です。 では、この「連帯保証人」と普通の「保証人」の違いは何か? それはざっくり言って「連帯保証人」は「本人と同等の義務」を負う。 普通の保証人は「本人に何かあった時にその債務を負う」です。 例えば家賃の滞納。 普通の保証人なら「そんなのは本人にもっと厳しく取り立てろ。」と言えますが、「連帯保証人」はそれが言えません。 極端な話、本人に請求する前に連帯保証人に請求できるんです。 なんせ「本人と同等の義務を負う」ですから。 また、保証人は一旦なったら勝手に降りることはできません。 それは「契約内容の変更」になり、民法上勝手に一方が契約内容を変えることはできないからです。 で、これらを踏まえた上で・・・ 私なら慎重になりますね。賃貸借契約の保証人は。 何故なら「保証の上限が無い」からです。 たとえばお金を借りる時の保証人はまだマシです。保証する金額が決まっていますから。 しかし、賃貸の保証人は違います。家賃滞納に上限はありませんから、下手したら「5年間滞納したから1000万払え」と言われるかもしれないのです。 そこで「なぜもっと早い時期に言ってくれないのか?」と言ってもそれは通りません。 大家さんにその義務はありませんから。 滞納額の範囲でいつ、いくら請求しようが大家さんの自由です。 「何を極端な」と思われるかもしれませんが、実際にある話です。 もし私が貴女のご主人の立場なら、そのような話が出た時点で言って欲しいです。 で、冷静且慎重に状況を精査してどうするかを決めます。 その為の時間はあればある程いい。 後は貴女のご主人が判断する事です。 なお「保証人協会や保証会社に申し込めない物件ってあるんですか?」というご質問ですが、これはあります。 保証会社を使う、使わないは借主が決めるのではなく大家さんが決めること。 大家さんがそう言うのなら、周りがどうだとかは一切関係がありません。 いつ、誰に、どのような条件で貸すも売るも大家さんが決めることです。(契約自由の原則) そして、その条件で借りる・借りないを選ぶ自由が借主にも担保されています。 >賃貸の保証人以外、例えば子供が奨学金をもらう場合、子供の就職などに保証人が必要になる場合があるとのことなのですが、そんな時にも保証人協会や保証会社って使えるんですか? 賃貸の保証を業としている保証会社が、その他の借入に関する保証までしているという話は私の知る限りではありません。 奨学金の借入にはそれに特化した保証(独法や行政)を利用する事になります。 また、就職に関する保証人はあくまで「身元保証」ですから、お金を借りる時の「保証人」とは意味合いが違います。 勿論、身元保証で本人が会社に損害を与えたりした場合はその賠償を負わされますから、最終的には金銭面での保証に関わって来ます。 事程左様に我が国における「保証人」とは多岐にわたる「保証」を求められるものですから、安易に引き受けない方がいいと思います。
お礼
分かりやすく、具体的にお答えいただいて、ありがとうございました。 大変参考になりました。 結論から申しますと、夫が姉夫婦の保証人になることはなくなりました。 それは、姉が不動産屋に事情を話したのですが、今の保証人のままでいいということになったからです。 ご回答いただいてから、夫に話し二人で話し合いましたが、夫は順番的にも私達に頼むのが普通であり、また姉夫婦の人柄も信頼できるし、家賃に対して充分な収入があるところから引き受けて良いと言ってくれました。 また、両親がこれから年老いていく中、これから何かがあれば私達も兄弟を頼ることになるのだから、引き受けるべきだとも言ってくれました。 夫の言うことは正しいと思うのですが、あれから私なりにもさらにネットなどで調べるとやはり保証人の問題でトラブルになっているケースは多いようでした。 何もなくても人によっては精神的な負担になると思いました。 そんな負担を夫にかけることにならなくて、正直良かったなと私は思っています。 そして保証人制度なくならないかな、と思いました。 知れば知るほど理不尽な制度ですよね。 これから頼まれても身構えてしまうし、自分達が頼むことがあれば大変心苦しいです。 一般的に保証会社を利用するような感じになっていって欲しいなぁ、と思いました。 これからも人生においてこのような問題はでてくると思いますし、同じ引き受けるのでも知っているのと知らないとで違ってくると思います。 夫にもリスクを説明した上で話せて良かったです。 ありがとうございました。