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「切り取られた時間」
大して劇的な場面ではなくても妙に日常から切り取られたような時間があるものです。 私の場合は、バードウォッチングに行く途中で休憩した、広い谷が見下ろせる場所で 嫁さんが葡萄を食べながら風景に吸い込まれるような表情をしていたこと。 婚礼サーヴィスの仕事をしていた頃、アルバイトで長い間私を助けてくれた男が 卒業する時に馴染みのジャズ・バーに連れて行ったところ 生真面目なその男が仕事中には決して見せなかった柔らかい笑顔を見た時等です。 皆様の「切り取られた時間」があれば教えてください。
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- hazar
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こんにちは alterd1953 様 大人の 絵本 という のは 芸術性の 高い 絵本の こと ですね … ゼメキス の 映画 も 素晴らしかった クリス・ヴァン・オールズバーグ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0 http://saca.boo.jp/writers/ChrisVanAllsburg.html は 学生の 頃 初めて 手に 取り 魅了された もの です … 大人に なって 心を 打たれた のは、 アラン・アルバーグ 『いつもお兄ちゃんがいた』 『誰もほしがらなかったテディ・ベア』 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2110539 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2066580 亡くなった お兄ちゃんが 幼い 妹を 見守る 様子 … 大戦の 瓦礫の 中で 無事に 残った 人けない 部屋の 片隅で 独り 永い 眠りの 合間に これまで 過ごした 持ち主と いつも 不満を 胸に 燻らせていた 自分を 静かに 思い 巡らす、 自らは 動けない テディ・ベア の 様子に 涙しました … 奥様の ジャネットが 絵を 描かれている の が 殆ど だった の ですが … http://www.sakuhokusha.co.jp/book/auth/janet.htm 最近では、 展覧会が あった ことも 知らずに 残念 でしたが … ミヒャエル・ゾーヴァ 『エーリカ』 http://www.hyakuchomori.co.jp/book/michael_sowa/pages/bk_erika.shtml http://www.1101.com/sowa/ http://blogs.yahoo.co.jp/bobybear3/21646568.html クヴィント・ブーフホルツ 『見えない線のむこうへ』 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2095513 に、心を 鷲掴みに された ものです … 特に 『エーリカ』は、… これ 以外の ものは そうでも ないかも しれません が、 子供が 読んでも、 母親が 疲れ、涙している のを 見ても 愕然とし 傷つく ばかりで、 何故なのか は わからない ように、 何の 話か わからない かも しれません … そういう 意味では 正しく 大人の 絵本なのかも … 『チキンとプラム』 の 監督で、 ペルシャ 王家の 血を ひかれる 若き 美才女 マルジャン・サトラビ も 『ペルセポリス』 で 注目された BD 作家 出身 … http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%94 リュック・ベッソン 『アデル ファラオと復活の秘薬』 も BD が 原作 … http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%87%E3%83%AB/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%81%A8%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E3%81%AE%E7%A7%98%E8%96%AC http://bd-girls.mon-oueb.com/belles/adele_blanc_sec/index.phtml エンキ・ビラル も 居ましたね … http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%A9%E3%83%AB クリス と クヴィント の 緻密で 澄明な 幻想、 それに アラン の 家族への 尽きることのない 温かな 思いを 兼ね備えた alterd1953 様 の 絵本 … 素晴らしい アイディア です … 心から 楽しみに お待ち 申し上げて 居ります … 描き上げられました ならば、 発表の 機会と 場は 必ず 自ずと 巡り合わせて 来られる はずと 信じて 居ります … … あと 一つ、 と 申し上げた ので … やはり 駅で、 の こと なのですが、 かなり 幼くて、 5 歳 離れた 妹が 未だ 生まれて いなかった 頃、 デパートで もらった 風船の ひもを 握りしめ、 もう一方の 手を 母に 曳かれて、 帰る 電車に 乗る べく ホームを 歩いていた 時、 何かの 拍子に 手を 放して しまい、 風船が ホームの 向こうへ 飛んで いって …、 それも 高く 舞い上がる のでは なく、 低く 滑る ように …、 向い側 から 今しも こちらへ 向かって 発車しようと していた 対向 列車の 正面へ 吸い込まれる ように 消えてしまい、 全ては あっ という 間で …、 その 列車は 動き出し … 呆然と したまま、 向い側の 列車に 乗り込み … それが 空高く 昇って 限りなく 小さくなり、 消えていった の なら よかった の ですが、 列車の 下へ 入っていって、 その 列車が 動き出す という … 轢死 という 言葉は 勿論 知りません でしたが、 そのような 情景が はっきり と 心に 浮かんで、 とても 悲惨で とても 哀しく … 家に 帰り着いて から、 母の 鏡台の 処に 誰かから もらった オルゴールが 置いてあったのですが、 曲は 『雪の 降る まちを』 で、 それを 開いて いつまでも 聴きながら、 その 部屋の 戸を 閉めて、 人ごみで 堪えていた 涙を 零していた ので、 両親は 爆笑した 後、 私が 依怙地に なった 為、 必死で 笑いを 堪えようと していた よう ですが、 結局 夕食 時にも いつまでも 哀しみ、 風船が 電車に 轢かれて 死んでしまった、 殺してしまった、 と じわじわ (わんわん では なく …) 涙し 続ける ので … 風船には 命は ないんだから … とか … まぁ …、 食後、 またしても そこへ 舞い戻り 籠って、 翌日も … いつまで だったかは 忘れましたが、 相当 しつこく オルゴールを 聴いては 甘美な 喪失感に 浸っていた ようで、 ショパン の 原曲 (?) を 初め、 この 曲が 流れる 度、 両親は この 出来事に 言及、 笑った もの でした … しかし あの オルゴールは 何処へ 行った のか … 風船が、 止まっている 列車の 正面に 吸い込まれて、 ホームの 縁から 姿を 消す 瞬間は、 くっきりと 心に 刻まれていて … 思うに、 駅の ホーム という のは、 今で こそ ホーム・ドア が 整備されつつ ある 訳 ですが、 小さな 子どもに とって 列車との 隙間へ 落ちないように 両親に 手を ぐいぐい 引っ張られ、 注意している のに、歩数が 合わなくて 躓いて 肝を 冷やしたり …、 その 瞬間 しか できない ので、 頼りに なる 手に ぶら下がって 覗き込むと 暗くて 石と 車輪の 一部 などが 仄見えて …、 いつも そこに ある 溝では なく て、 渡らなくては ならなくなる 度に できる 深淵で、 大人は 大丈夫だが、 子供の 自分の 足や 体を ぴったり 吸い込める 大きさの、 ともすれば、大人の 視野の 外、 日常の 縁に 生じる 陥穽 … クレバス … シンク・ホール … かすかな 「雪の 降る まちを」 の メロディ と 共に、 詞が 心を 過る … … 雪の 降る まちを、 雪の 降る まちを、 思い出 だけが 通り過ぎて ゆく … … で もって、 そこで … 若き 両親の 爆笑も …
- hazar
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alterd1953 様、 開高 健、寺山 修司、そして 福岡 伸一 諸氏の お話は 寡聞にして 知らず、 まるで 私の 長広舌を はらりと 帽子に 詰めて、 一羽の 鳥に して 空に 放って くださる ようで、 まことに 感に 堪えません … それに … あまりに 潔く、 全てを 腹に 収めて、 ご自身 のみを 力不足と 断罪される ような お話に 敬服する ばかり です … 父親の、 男としての 仕事と 生き様が、 家庭に 時として 齎す 嵐は、 男の 子には いつか わかる 時が 来る よう ですが …、 そこには おそらく、 男の 子には (長男からの 順で …) (その 父親の 全てを 受け入れられた …) 母親に 似た、 母親から 受け継がれた 部分が 色濃く ある からで …、 女の 子の 場合 には、 (長女で 一人っ子 ならば なおの こと …) 父親と 似ている 部分が ある から こそ 自らを 否定された ような 気にも なり … その ような ぴったりと 寄り添える ような 相応しい 相手と めぐり逢われて、 家庭を 築かれ、 御子 様、 それも、男の 子に 恵まれ なされました なら、 きっと … とは 思われるのですが … 御覧になられた かと 思われる の ですが、 NHK の 番組で、 オルメカの レプリカの ある という 伊豆の シャボテン 公園の チンパンジーの 飼育 調教員の かたの 三人の 息子 さん が、 仕事に 専念されて 家庭を 顧みられなかった 父を 伊豆に 残し、 長らく 北海道に 母親と 暮されていた そうですが、 この度、 引退されて 北海道の 母 (奥様) の もとに 帰って 来られる という 父を、 当時は、 「チンパンジーが 熱を 出した って いうと、 出て 行っちゃうんですよ … 子供心に チンパンジーが 一番 大事なのか って …」 随分 反発された そう ですが、 社会に 出て、 家庭を 持ち、 仕事を して 初めて、 それだけの 仕事を 自分が したい と 思い、 そして できる のか、 という 段に なって、 父の 懸命な 努力が わかった、 尊敬しています と それぞれに、 男らしく 言葉 少な ながらも … 癇癪に しても … 誰かに 力を 奮い、 傷つけ、 屈従させ、 思い 通りに したい、 という 意図が そこに ある ものを 虐待 と いう の では ないか と … ゴッホの 場合 ですが、 日本人には あらゆる 面で 誤解されて いる ような 処も あり … 断言は 致したくは ありませんが …、 何カ国もの ヨーロッパ 言語に 通じ、 当時 最新の 科学・光学 (色彩学) も 理解されて、 非常に 計算された 画面 構成と タッチを、 コントロールしつつ 一気呵成に 制作される、 深い 知性に 基づく 不断の 努力を なされた 画家で、 ただ、 感情面で 非常に 脆く、 好きに なった 人には、 いつも 自分の 側に 居て ほしい、 たとえ 自分が その人を 顧みず、 制作に 没頭していた としても、 ただ ただ 見守り 支え続けて ほしい …、 故に、 自分 以外の 人とは 親しくして ほしくない、 また、 その 人に そのように させる 為に、 自らを 傷つけ、 その人の せい だと いう ことに 思い至らせて、 その人に、 自分 (ゴッホ) の 死 または それに 等しい 苦しみと 破滅 (狂乱) を 強いる のか、 それとも、 此れ程 までに 才気にも 情熱にも、 また その 人への 想いと 忠誠 にも 満ちた、 自分との 閉ざされた 世界への 従属か、 の 選択を (脅) 迫 (す) る という、 一種 卑怯な までの 弱い 面が あった ように 思われます … 最後の 自殺 という のも、 そんな 自分に ほとほと 嫌気が さし、 その 自分と 別れを 告げて、 穏やかで 才気が 溢れ、 明るく 人に 好かれ、 制作に 没頭できる、 自分 だけ との 起死回生を 願い、 一か八かで 僅かに 逸らした 弾が 結局 致命傷と なり、 苦しみながら …、 その 周りの 人 (弟) を 苦しませつつ …、 亡くなられてしまいました … 身重の 妻に 譫言であれ、 あの世で モデルに なってほしい と 言い残して 亡くなり、 身投げさせた モディリアーニ にしても、 狂乱する 愛人たちに、 自分では 選べない から、 あんたたちで 決めてくれ、 と 言い放った ピカソ にしても、 自分への 思いと その 中での 孤独な 闘いに 周りの 人は 振り回される のみ です … あの 一枚 一枚は、 そのような 彼らが 自己との 闘いを 昇華した 戦利品であり 道程標であって、 身震いする ような 傷つき 血を 流し続ける 孤独な 魂の 残骸の 上に 澄んだ 光を 放って 屹立しています … … ですから、 作品の 構想は、 生み出される まで、 あなたの 中で あなたの 腹を 蹴り続け、 あなたの 頭を 鳴り響かせます から …、 そんなにも 穏やかで 相応しい 御伴侶との 日々の 中で、 人面の 山の SF も、 星空の 三つの 三日月の 絵も、 フリー・ジャズの 新世界も、 全部 生み出されて くださいます よう … 何 一つ 忘れず、 粗末に されず、 人任せにも されず、 こつこつと 成し遂げられて、 御自身には 全て 残骸の ように 思われましても、 そこから 立ち昇る 一筋の えも いわれぬ 光明を どうか 私どもに お届けくださいます よう … (前置きで いっぱいに なり … あと もう一つ だけ … 大した 話では ない ので … たぶん 明日 …) 失礼の 段、 重ねて お詫び 申し上げます … どうか ご容赦ください …
お礼
身に余る励ましのお言葉ありがとうございます。 「良き敗者になれなければ良き勝者になれない」と言います。 別に勝者になりたいわけではありませんが 私はアイデアさえあれば前に向かって歩けます。 そして、hazarさんの猛烈なプッシュのお陰で、ひとつのアイデアが生まれました。 それは、今、一部で流行っているという「大人の絵本」です。 それなら、少ない絵で済みますし、ストーリーの細部を掘り下げる必要もないかと思います。 まぁ、大人版「星の王子様」ってところでしょうか。 でも、発表の場所が無いですね(笑) ではまた(笑)
- hazar
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こんにちは alterd1953 様 思い出すと とめども なくなり … もう ずっと 学芸員では ない です … 最初に 勤めた 処が 閉館する 際、 館長 だった かたに 随分 探して いただいた のですが … 何で 私の 話 には 人が 出て来ないんだろう … と 頭を 絞った 結果、 … もう 二つ だけ … 10 歳 前後 だったと 思う の ですが、 潮干狩りに 連れて 行って もらう 約束だった のに、 父が また 仕事か 何かで 行かれない ことに なった 日、 朝から 忙しく 立ち働いている 母に しつこく 付きまとって、 凄く 楽しみに してた のに、 何で 父が いない と 行かれない のか、 約束してた のに …、 と、 ぐずぐず ぐずぐず 言い募って いたら、 「じゃあ 行こう」 と … ! まだ 幼かった 妹を 連れ、 三人で 駅へ … ちょうど 来ていた 列車に 乗って、 自由席は 満員 …、 指定席へ …、そこだけ 3 つ 空いていた 窓際の 席に、 誰か 予約してる けど 間もなく 発車 時刻だし、 もし 来なかったら … という ことで 坐り、 そのまま 定刻に ゆっくりと 動き出した 列車の 窓から 駅を 眺めていたら、 自分たちと よく 似た 二人の 子供を 連れた 母親が 走ってきて 立ち止り、 訊いた 駅員が 発車していく この 列車を 指差す の を、 呆然と 見送る の が 見えた … あの 人たちの 席だったんだね … 間に 合わなかったんだね … と 嬉しそうに … うるさく 母に 言った のを 思い出す … 砂浜では ヤドカリに 夢中で 貝など 一つも 掘らず、 母は 幼い 妹と バケツに 二杯か 三杯 あさりを いっぱい 掘って (何時間で 人数 分の バケツ 分の 貝は 料金に 含まれていた の だと …) 持ち帰り、物凄く 疲れて 重かったろうに、 母は 子供 二人を 連れて 帰って、 夕食に あさりを 使って いろいろ 作ってくれた … やめなさい、 と 言われた のに、 三つ だけ とか 言い張って、 持ち帰った ヤドカリは、 翌日には 皆 貝から 出て、 生臭い 潮の 匂いを 放ちながら 死んでしまい … あんなに 駄々を 捏ね、 思い通りに なって、 とても 楽しかった のに、… はっきりと 覚えている のは 「じゃあ 行こう」 と 言った、 きっぱり した、 少し 怒った ような 母の 顔と、 駅の ホームに 佇んでいた 見知らぬ 母子の、 特に、 呆然とした 母親の 顔が、 鳥の 目で 見た ように アップで くっきり 見えた こと …、 貝殻を 脱いで 弱々しく 柔らかに 裸に なって、 水槽の 三方の 隅で 這いずる ように 死んでしまった (殺してしまった …) ヤドカリの 哀しい 臭い …
お礼
ああ。 私も楽しみにしていたキャンプが父の仕事の都合で行けなくなった時 「お父ちゃんのうそつき!!」と酷くなじったこと思い出しました。 後、思い出せませんが、自分の思い通りになったのに 何故か、後で、哀しいことしか覚えてないことってありますよね。 そして、この年になって私の心を強く締め付けることがあります。 私は若い頃、かなり酷い癇癪持ちでした。 そのせいで、嫁さんや娘に辛く当たってしまったことが何度もあります。 嫁さんは穏やかな性格であり大人でもありますので それほど、酷い心の傷にはならなかったようですが なにせ、小さな女の子には強いショックだったようで 大きくなってから私に虐待されたと言い残し家を出て行きました。 幸い、最近になってから私の詫び状が功を奏してか、ほぼ和解に至りましたが。 ただ、今思うに、決して良いこととは言えませんが 例えば、ゴッホが癇癪持ちであることは、あれだけの絵を描けたのですから それに見合っているとは思います。 そして、私がまさか一流のアーティストになれるとは さらさら思ってはいませんでしたが 若い頃は、たとえアマチュアであっても、もう少しはましなレベルになれるつもりでした。 ところが、いい年になってしまった今、自分が目指していたレベルを10とするなら2か3ぐらいが良いところです。 勿論、自分の努力の足りなかったのですから納得してはいますが 癇癪持ちだったはレベルは低いはで、こんなにカッコ悪いことはありません。 とはいえ、今後も細々ではあっても努力は続けますが 情けない思いは一生消えないと思います(笑) 後、ヤドカリのお話は確かに哀しいですが あの福岡伸一さんも「生物と無生物のあいだ」のエピローグで 同じような話をしてました。 アオスジアゲハのさなぎを10個程かごに入れたまま物置に置いたことを忘れてしまい 7ヶ月後に、ふと思い出し恐る恐る見てみると みな羽をきれいに開いたまま折り重なるように完全に乾燥していたそうです。 人を自殺するまで追い込む人間に較べれば遥かに罪は軽いとはいえ 哀しい気持ちに変わりはありませんね。 ただ、そういうことは生きている以上大なり小なりあることですし 子供時代であったことが最大の救いでしょうね。 ではまた(笑)
- hazar
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おはようございます alterd1953 様 同じ 辺りの 公園で、 春の 宵 というか 夜 の こと なのですが … 物凄く 小さい 公園 なのに 古い 大きな 桜の 木が 二本 あって 毎年 素晴らしく 花を 咲かせ、 朝は ヒヨドリや 鳩、 雀が 群れ集って 楽しそう なのですが、 夜は 真中に ある 街灯が ちょうど 満月 位の 明るさで、 その 日は 地下鉄で 帰宅して いつもの ように その 公園の 裏へ 続く 小道を通り、 公園の 脇の 入口から 入って、 ほんの 十歩 程 桜の 下を 歩いて、 正面の 道に 面した 入り口の ほうへ 抜けていった のですが、 一面に 花びらが 散り敷いて、 街灯の 光を 受けて、 湖面の ようだな と 思いながら、 それを 踏み渡っていったのです … すると 木や 花びらが …、 何と 言うか …、 湖面 ? … と 面白がった ような 気が して … ふいに、 ざーっと 後ろから 風が 起こり、 それまで 静かに 地面で 柔らかく 重なっていた 花びらが 一斉に 起き上り、 くるくると 足元を 追い抜き 追いかけ 合って … 月下の 漣の ように 辺りへ 転がり 打ち寄せ 渦巻いて … 公園の 出口の 処まで 一気に 私を 押し出し、 皆で さらさら 音を たてて 笑う ように、 何処までも 追い抜いて いって …、 道の 端に 溜まっていた のと 混ざって 見分けが つかなくなってしまい … … その時、 何か 青春の ような ものが 私の 中から 走り出て、 彼らに ついていって しまった ような … 私の 中で 蹲って 枯れ果てる こと なく、 連れていって もらえた … それまで、 その 顔を 見た ことも なく、 そのときも 振り返りも しなかった けれど、 よかった … と … … 二度と 会う ことも ない のだな … と … いままで 随分 長い間 我慢して 居てくれたんだな … と 思った のを、 … 桜が 咲いて 散っている のを 見ると 思い出す … もう 追いかけて 追い抜いて くれる ことは ない けれど …
お礼
おお~。 私に詩の才能があれば詩にしたくなるようなシーンですね。 強いて言えば寺山修司の 「駈けてきて ふいにとまれば われをこえて ゆく風たちの 時を呼ぶこえ」に近いでしょうか。 私も昔、職場に近い何の変哲もない小さな街路樹が 妙にその時だけ木に当たった光線と背景の暗さのせいか光り輝いて見え 神々しく見えたことがありました。 それから二度とそういうことは起こってません。 コリン・ウィルソンなら「木がメッセージを送っている」と言うでしょうね。 ではまた(笑)
- hazar
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こんばんは alterd1953 様 初めて 勤めた 美術館は 自宅から 歩けば 2 時間 位で、 地下鉄で 二駅 でしたが、 Book off を 覗いたり、 公園の 花を 見たりしながら よく 歩いて 帰った もの でした。 (行きは 流石に 遅刻する ので …) ある 雨上がりの 夏の 宵、 もう 夜 と 言っても よい 時刻 でしたが、 畳んだ 傘を ぶらぶら 振りながら、 家の すぐ 近くまで 差しかかると、 街灯に 照らし出された、 森閑とした 道の 真ん中を、 こちらへ 向かって くる 小さな ものが … 蝉の 幼虫 でした … こっちへ 歩いてたんじゃ ずっと 道だし、 車に 轢かれちゃうよ、 … と 思わず 声に 出して 話しかけた 覚えが … どちらかへ 渡りたい の だろう と 思い、 掬い上げ … どちらか というと 虫が 向かっていた ように 思われる、 自分の 右手 (虫の 左手) の、 もう 少し 行く (戻る) と 小さな 公園が ある の ですが、 虫は どうも そこは 通り過ぎて 来た ようなので、 一瞬 迷った ものの、 公園の 脇の 家の フェンスの 隙間から、 その 家の 庭の 土の 上へ 置きました … じゃあ …、 もう 渡っちゃ だめ だよ、 ここで しっかり 蝉に なって … と、 今度は 口に 出さず、 家に 帰り 着き … 蝉の 幼虫が 道の 真ん中を 歩いていた … と 母に 話して、 翌朝、 そんなに 早い 時刻 でも なかった の ですが、 家を 出て、 公園の 前を 通り過ぎ、… そうそう、 この 辺で … と 思い、 目を 上げると、 目の 前の、 その 家の 塀の、 少し 高い 処に、 大きな 輝くような 蝉が … つぶらな 黒い 目で こちらを 見ている … こちらも 痺れた ように 目を 見開いて 一瞬 立ちつくし、 それから 何か 急に 足が 動いて 歩き 出し … 遅刻 するし、 蝉も いつまでも あんな 目立つ 処に 居たら、 鳥 とか が 来ちゃう … とか 頭の 隅で 考えつつ …、 その 日、 帰り 道の 上には、 (その 家の 塀にも …、) もう 何も 居らず、 考え込みながら、 家に 帰って、 昨日 道を 渡して やった 蝉の 幼虫が、 今朝 同じ 処の 塀の 少し 上の ほうに 居て、 立派な 蝉に なっていた … と 母に 報告 すると … まあ …、 見せて くれた のね … と … そう かな … 待ってて くれたのよ … そう だよね … こっち 見てたし … 凄く 嬉しい …、 今でも 嬉しい …、 毎年 あの 小さな 公園では 街灯が 点いている ので、 夜中でも ずっと 蝉が 鳴いていて、 あの 蝉の、 子どもたち なの では ない だろうか と …
お礼
おお。hazarさん。キュレーターでしたか。 ぴったりのご職業ですね。 これで絵画に異常な程お詳しいのも納得です(笑) しかし、hazarさんにふさわしいエピソードです。 普通に生きてて蝉の幼虫が歩いているところの出くわすことはまずありません。 しかも、次に日に塀にいましたか。 最後の下りは、開高健が 「鮭を逃がしてやると、眠れない夜更けに、あの鮭の何世代か後の子供達が あの川を上っているだろうと思いながら酒を飲むことが出来る」と言っていたのを 思い出しました。 ご回答ありがとうございました。
母が入院している病院に行ったら 病室のドアが開いていて、 父と母がベッドの端に並んで座って ふたり窓の外を眺めながら アイスクリームか何かを食べているのが見えたときです。 何だか部屋に入ることができなくて、 しばらく廊下で時間をつぶしました。
お礼
ああ。とてもほんわかした良い光景ですね。 そこはちょっと入り辛いですね(笑) きっとお二人にとって至福の時間だったでしょう。 さすがgreen-awayさんのご両親だと思います。 ご回答ありがとうございました。
主人が私の父親とお酒を飲んでいる姿を見た時。 昨年、私の実家に結婚したい旨を伝えに行った時のことです。 二人でコソコソ話し込んでいて気になって私が近づくとあっちに行ってなさいと父が言いました。たまにケタケタ笑ってて少ししたら酔ってきたのか父が泣き出して‥。 帰りに主人に何の話をしていたのか聞いたのですが教えてくれませんでした。 まるで仲の良い父と息子みたいでした。
お礼
多分、あなたの事を話してたのでしょうね(笑) お父様とご主人が仲良くなって良かったですね。 きっと、bice3さんの男を見る目が正しかったんですよ。 私のところも、嫁さんが前に付き合っていた男のことを 嫁さんの親父さんが嫁さんに 「お前が付き合うのは勝手だが、ワシはあの男は好かん」と言ってたらしいですが 私のことは気に入ってくれたみたいで 私が最初スーツを着て行ったら 「ああ、服を持ってるのは分かったから脱げ脱げ」と言って 酒を勧めてくれました(笑) 素敵なお話ありがとうございました。
- 31192525
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alterd1953さん、こんにちは。 私は宇宙人の存在は信じますが、UFOは全く信じていません。それは子供の頃に、こんなことがあってもなお・・・ 友達と二人学校からの帰り道、上空を飛行機が飛んでいた。そのキラキラ光る飛行機には羽がなかった。珍しい飛行機だねって友達に話しかけたとき、それは二つに分裂した。 家にいた。どうやって帰ってきたのか覚えていない。翌日一緒に帰っていた友達に昨日の飛行機の話をした。あれはいったいなんだったのかと聞くために。あの後あの飛行機はどうなったのかを聞くために。でも、その友達はそれを見たことを覚えてすらいなかった。 この切り取られた時間にいったい何が。
お礼
う~む。 私も若い頃、友人と夜に歩いていると 突然、巨大な光が前を掠めたので回りを見渡したら 何も見当たらなかったという不思議な体験がありますが それを、遥かに上回る強烈な体験ですね。 一時期、オカルト関係の本をかなり読みましたが 説明のつかない現象はどうもあるようですね。 やはり、人間は世界のごく一部しか見れてないんでしょうね。 ご回答ありがとうございました。
こんばんは(^-^) 娘が、嫁ぐことになって、 実際に引っ越して行った時です。 泣き顔なのか、笑顔なのか、、、、ごちゃ混ぜになった 顔で、 車の中から、私に手を振って行った姿を 見えなくなるまで、ずっと見送っていました。
お礼
うっわ~。 これ反則ですよ。 思いっ切り「劇的」じゃないですか。 娘さん。嬉しいのと淋しいのと半々なんですよね。 一気に涙がぶわっと出ました(笑) 素敵なご回答ありがとうございました。
- trgovec
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小学校の低学年の頃だったと思います。町の外れにある川にある「島」に渡りました。この島は砂が堆積してできたもので近所の人が椎茸の栽培場にしていたものですが、砂浜があるので子どもたちがよく遊びにいっていました。椎茸の原木が朽ちたものにカブト虫が産卵するため、幼虫を取りに行くことも行われていました。 川の片側は山を削るように流れていて、町側からしか近づけません。島の大部分は椎茸の原木が立ててあるため普段は島の町に面した側にしか行かないのですが、そのときは島の山側に行ってみました。 島は川が屈曲したところにあり、また川辺に木が繁っているため山が島に面している部分は普段は見えません。 島を横切って初めて目にした光景は、絶壁がやや内側に窪んでいてなんだか舞台のようになったものでした。その「舞台」にはなぜか朽ちかかった小屋がありました。その小屋は川のそばにある飼料小屋にそっくりで、なぜこんなところに小屋があるのかという不思議と飼料小屋がまるでテレポートでもしてきたかのような感覚でしばらく立ち尽くしました。 今は川は護岸工事がされ、島もなくなり、その小屋が何なのかも不明のままです。 ----------------------------- 小学校の高学年のころのことです。学校の理科準備室に古い「石棺」がありました。何が入っているのか誰も、先生も知らないというので、掃除のとき友人数人と蓋を持ち上げてみました。 人骨が出てくるか、との期待に反して薬品瓶が数本入っていました。何のことはない、鍵のかかる薬品庫のない時代に子ども一人では蓋の開かない石棺を代わりにしていたのです。 その薬品瓶の一つに濃硫酸と赤字で書かれたラベルが貼ってありました。そのころ科学クラブに入っていたので濃硫酸がどういうものか一応知っていて、瓶を手に取りました。 そのとき、瓶が手の中で砕けました。おそらくひびが入っていたのでしょう。硫酸が変質するはずがないと思っていたので割れた瞬間悲鳴とも言えない妙な声が出て、固まったままになりしばし「時が止まり」ました。 ようやく事態が呑み込めて「うわー!」と叫び瓶を落としましたが、手は何ともなく硫酸が落ちたはずの木の床も濡れただけ。結局中に入っていたのはただの水で、昔の人が何を考えたのか空き瓶に水を入れただけのものでした。
お礼
う~ん。 とりあえずtrgovecさんが好奇心旺盛であることは間違いありませんね。 石棺に隠した先生は甘かったですね(笑) しかし、その小屋が謎のままなのが良いです。 人間、世の中のほんの少しだけ知って死んで行くんでしょうね。 エッセーのようなご回答ありがとうございました。
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お礼
詳細な資料ありがとうございます。 私「大人の絵本」ナメてました。 このクオリティの中に、とても私ごときがいきなり入って行けるものではありません。 まぁ、気長にやってみます(笑) さて「切り取られた時間」ですが 風船が空に吸い込まれたのならともかく電車に轢かれた哀しさは分かります。 しかし、5才というのが凄いですね。 まぁ、5才でないと風船のことでそんなに哀しまないでしょうが。 でも、こじつけかもしれませんが 人間、思い通りに行かない哀しさというのは根源的なものかもしれませんね。 私も、いくつの頃だったか忘れましたが お祭りの帰りかなんかで親とはぐれてしまい やっと出会えた時に腹を立てて持っていた金魚の袋を道に叩きつけたことがありました。 ひどいことをしますね。(やっぱり癇癪持ちです) そのかわり娘には手を焼いてますが(笑) 生きることは高揚と落胆の繰り返しなんですよね。 ではまた(笑)
補足
そろそろ締め切らせて頂きます。 新聞や雑誌のコラム等に決して負けない内容でした。 皆様ご回答ありがとうございました。