もっとヒドいヤツが居ましたよ。
二浪して、結局は毎年、合格していた大学に入学したヤツが。(^^;)
個人的には、浪人は余り勧めません。
経済的には、著しく損ですから。
会社って、「60歳定年」とかであって、「入社後何年で定年」では無いですから。
即ち、同期入社の現役組が59歳の時に、浪人組は定年退職を迎えるワケです。
一方、昇格などは、入社後の経過年数で決まる場合が多いです。
つまり、自分の最高職位での在籍期間が短くなるワケだから、社会的地位とか経済的に、かなり損ですよ。
それを取り返すには、同期を蹴散らして出世するとか、役員クラスにならないといけませんが、一流企業になれば、とんでもなく優秀な人材もいて、それも難しく・・まあ普通では無理です。
従い、学歴や就職先のレベルを落としてでも、一浪までで抑えるべきだと思いますけどね。
また現実的に回答しておきますと、大手企業は、学歴で足切りがあるのは事実です。
即ち、希望する企業に就職するだけなら、高学歴ほど良いでしょうね。
東大卒なら、日本中の企業で、足切りされるコトは、まず有りません。
しかし、多数の部署がある大手企業では、「学んだことが活かせるような部門に配属される」可能性は、非常に低いです。
希望通りの部署に配属される可能性など、無いと考えておいた方が良いくらいです。
「出来れば研究所で、この分野の研究を・・」なんて希望は、まず通りません。
むしろ「何じゃソレ?」みたいな、大学の学部とは、余り関係が無さそうな部署に配属され、多くの場合、その部署のスペシャリストに成長して行くコトを要求されますよ。
専門性を優先するなら、大手より中堅で、その分野に特化した企業などを考えるべきです。
三菱でも日立でも何でも良いのですが、仕事の分野に拘るなら、「三菱重工」とか「日立製作所」では無く、「三菱〇〇」「日立〇〇」を選ぶべきです。
系列企業を持つ大手グループですと、「親会社の賃金を超えちゃダメ!」みたいな不文律がありますけどね。
でもそれは、同年齢で同職位の話しであって、子会社・孫会社辺りで、出世しちゃえば、関係ありません。
親会社は東大卒,東工大卒などがゴロゴロしてて、部署争いや出世争いも熾烈で、東大卒の万年係長なども居ます。
一方、子会社,孫会社などに目を転じると、高専卒の管理職が居たりもしますよ。
さすがに社長あたりは、「親会社から出向」なんてコトも多いですが、それ以外の出世のしやすさとか、専門性の活かせ度合いは、子会社や孫会社の方が、はるかに有利ですよ。
更には、大手グループじゃない中堅企業なら、専門性も活かせるし、社長まで目指せますよ。
就職難は気の毒で、大変だと思いますが、会社に入るより、入ってからの方が大変です。
規模や職種に関わらず、出来るヤツは、どんな会社でも出来るし、出来ないヤツは、どんな大会社に入っても、役立たずです。
また学歴は、知識量のバロメータではあっても、知性全体のバロメータでは無く、仕事が出来る保証では無いんですよ。
学歴で足切りする様な企業を除き、質問者さんが、応募者の中で圧倒的に魅力的なら、学歴に関わらず、採用されますよ。
逆に言うと、知識量のバロメータに過ぎない学歴で、足切りする様な企業は、お利口ちゃんは多いと思いますが・・・理屈ばかりの頭でっかちが揃った、つまらない会社ですヨ。
また、そういう会社に限って、「学閥」みたいな、無意味どころが害悪になりかねないモノが、社内に存在します。
「二流・三流大卒者でも、人物で採用する」と言う企業の方が、よほど良く、また、そう言う会社で採用されなければ、社会(会社)で活躍出来ないと思います。
サラリーマン社会では無いですが、天皇陛下の心臓手術を執刀された、順天堂大学医学部の天野篤教授など、学歴・経歴的には、失礼ながら、完全に落ちこぼれです。(ご本人も仰ってますが。)
しかし心臓外科医としては、圧倒的な実績・実力を持つ超一流で、絶対に失敗することが許されない手術の執刀医として選ばれました。
医学会を牛耳る東大医学部でさえ、それには文句が言えず、場所とスタッフを提供するのみに甘んじざるを得なかったんですよ。
産業界で言えば、大企業の社長が、中小企業のオヤジさんに、「作って下さい!」と頭を下げた様な話しですが、産業界では、そういう話しは転がってます。
大企業はゼネラリストですが、プロフェッショナル,スペシャリスト,エキスパートなんてのは、中堅・中小の領域です。
オーケストラで言えば、指揮者が大企業ですが、実際に楽器を演奏するのは、中堅・中小企業です。
質問者さんが、とにかく一流企業に勤めたいと考えて、何でも屋をする覚悟なら、学歴重視は整合しますけどね。
しかし「将来は専門性を活かしたい」と思いながら、「就職に不利?」なんてコトを考えるのは、ちょっとした矛盾も含みます。