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東京湾の外側に大きな港を作らない理由
東京湾の中は国籍も用途も様々な船が絶えず行き交い、大変混雑していると聞きました。 それならば湾外、つまり神奈川南部や千葉東部などに大きな港を作り、 東京と陸路等でつなぐなり、港の近くに副都心を築くなりしてしまえば良いと思うのですが、 そうしない理由を御存知の方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。
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浦賀水道を一歩出れば水深は一気に500mを超えて深くなります。ですので埋め立ても困難。 つまり、技術的に無理があります。房総沖は海流も早いのでメガフロートでも流されてしまいます。まして、野島崎からわずか5km地点から日本海溝への傾斜が始まり、10キロでは2000mまで落ち込みます。 日本地図だけでは解らないでしょうけど、東京湾とは浦賀水道の全体ではなく北部のみを言います。もし、浦賀水道を埋め立てるなどの意味であれば、現在の横浜や舞浜などの工業地帯は全滅です。火力発電所など大量の海水を冷却水として使っている以上、埋め立てればいやでも操業停止ですよ。 それ以外にもどこから予算(建設費)を持ってくるのでしょうか?それこそ何百兆円もかかるでしょうね。
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- mrkato
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茨城の鹿島港大洗港がすでにそれを担っていますが、コンビナート以外だと 昭和産業が神戸、東京湾船橋とともに置いているのが著名な他は 昔の晴海や現在の大井などにあたる、食品流通系インフラが強くはありません。 単にコンテナやバラ積みのモノだけを積み換える港であれば大開拓で出来るでしょうが 巨大港は倉庫や埠頭と通関機能で終わらず、昔はそこから水運で運んでおり、 埼玉川口の鋳物組合が荒川至近に鉄鋼資材集積している(国道122を東京赤羽から 渡ってすぐの電話局を右に折れ水路そば、都心回避など車運送の便でベストといえない) など広く都市形成に影響しています。
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具体例を多く挙げていただきありがとうございます。 いま出来上がっている都市の構造を考え合わせると容易に動かせざるものだということでしょうか。 ありがとうございました。
- blackhill
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港を船の側からみると、確かに外洋に臨んでいる港の方が有利かもしれません。実際、鹿島港は外洋に面した掘込港ですが、商業港としての可能性はなさそうです。 一方、陸側からみると、港は輸入貨物を保管、仕分け、配達する基地です。また輸出貨物について言えば、集荷、航路別仕分け、積込みの場です。 こうした業務を円滑に進めるためには広大な土地、熟練した労働、さらに関連産業の発達が不可欠です。 それ以上に重要なのが輸送コストです。1トンの鉱石をオーストラリアから日本の港に運ぶ海上運賃より、鉱石置き場から溶鉱炉まで数百メートルを運ぶ陸上コストの方が高いといわれます。だから工場や消費地にできるだけ近い方が費用を節約できます。日本の自動車工場は、初期には内陸立地がふつうでしたが、輸出が増えるにつれて港に直結した工場が増えました。 東京・横浜港や大阪・神戸港が繁栄しているのは、やはり消費地立地の有利性でしょう。先進国でも、ニューヨーク、ロンドン、ロッテルダム、ハンブルグなど有名な貿易港は、水路は狭いが商圏が広大なので賑わっています。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 鹿島港については後で調べたいと思います。 港の機能以上に、陸路のコストを考えると、工場や商圏に近いほうが良いということですね。 ありがとうございました。
お礼
お早い回答ありがとうございます。 深すぎるのが主要因なんですね。 神奈川南部や千葉東部にはいくらでも土地があるように思っていたのですが、 埋立地なくして大きな港は作れないんですね。 冷却水の問題は予想外でしたが、浦賀水道の埋め立て地帯自体は水路を残しつつ拡大したりしたことを考えると、コストの問題ともども、 水深の問題さえ無ければ解決策が模索されていた可能性もあるのではないでしょうか。 ありがとうございました。