4ストエンジンは2回転に1回爆発します(クランク角720°)、複数気筒の時、2気筒を例にすると、シリンダーを並列に並べ、(1)二つのコンロッド大端部を同じ位置にするとピストンは同じ動きになります。
そこで2回転に1回爆発のため、爆発タイミングを1回転ずらします(クランク角360°)、すると爆発は1回転毎に交互に爆発します、爆発タイミングも同じだと2回転に1回2つのシリンダーが同時に爆発
(2)コンロッド大端部を180°ずらしてつけるとピストンの動きは交互に動きバランスは良くなりますが爆発は不等間隔になります。
(1)で爆発タイミングも同じ状態のまま、シリンダーの配置をVの字状にずらすと(例90°)、上死点のタイミングが90°ずれますね、もちろん爆発のタイミングも90°ずれます。
2気筒でピストンが交互に動き、爆発が等間隔が可能なのは水平対向ですシリンダー角180°のV型です。
シリンダー角90°の場合ひとつのピストンが最高速の時、もうひとつは上(下)死点(速度0)が特徴です、ある意味での動的バランスですね。
Vは一列に並べたシリンダーの取り付け角をずらした状態を表しています、180°までずらすと=水平対向とも言います。
シリンダーの角度は最大360°未満までですが、クランク角(爆発のタイミング)は720°未満まであるためピストンの動きの重量バランスと、爆発間隔のバランスが変化します。
爆発間隔はシリンダー角の変更とクランク角の変更では同じ効果が得られますが、シリンダー角変更は同時にピストンの動きのバランスが変わります。