- 締切済み
ポーランドのショパン
クラシック音楽には、ウィーンスタイル、イタリアンスタイルなど国によって異なるスタイルがあります。ロマン派の音楽にもこのようなスタイルの違いなどがあるのでしょうか? たとえば、先日ある本で読んだのですが、ポーランドのピアノの詩人ショパンの楽曲は、 ポーランド人にしかわからない“ポーランドのショパン”ともいうべき演奏の仕方があるといいます。“ポーランドのショパン”とは、いったいどのような演奏なのでしょうか? 普通に、超絶的なテクニックを演奏したのでは“ポーランドのショパン”にはならないのですか? どなたか、ショパン演奏に造詣がある方・・教えてください。 言葉の説明だけではわかりにくいかもしれませんので、具体的に有名ピアニストでは 誰がその“ポーランドのショパン”に当たる演奏をしているのか、紹介してくださるとありがたいです。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- 31192525
- ベストアンサー率19% (705/3543)
emlleismanさん、こんにちは。 幼少のみぎりから(笑)半世紀近くショパンを聴いていますが、そのフレーズに心当たりはありません。「ある本」に興味がありますのでタイトルを教えていただければ幸甚に存じます。 >具体的に有名ピアニストでは ポーランド出身でショパンをレパートリーの中心にしているピアニスト *ヴィットルト・マルクジンスキ(ヴィトルト・マウツジンスキ) *ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ *クリスティアン・ツィマーマン *バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ ポーランド出身の著名ピアニスト *アルトゥール・ルービンシュタイン *ミェチスワフ・ホルショフスキ *ワンダ・ランドフスカ ショパンの末裔たち(孫弟子・曾孫弟子・玄孫弟子、ファーストネーム省略) ランドフスカ、リヒテル、ルプー、アファナシェフ、ノヴァエス、ついでにボレット ここまで挙げておいて言うのもなんですが、スタイルはてんでんバラバラです。この中にそう言わせた人がいるのかもしれませんね。マルクジンスキなんてサッカリン的ですが雰囲気豊かですけど。。。
- Tann3
- ベストアンサー率51% (708/1381)
ショパン演奏に造詣が・・・深くありませんが、ちょっと一言。 「演奏の仕方」なのでしょうか? 録音もなく、直接演奏に接した人が誰も生きていない今となっては、ショパンがどのような演奏をしたのかを知る手掛かりはなく、もしそうだとしたら根拠のない「伝説」みたいなものではないでしょうか。 ポーランド人にしかわからない“ポーランドのショパン”というものがあるとすると、「演奏家」としてのショパンではなく、むしろ「作曲家」としてのショパンではないでしょうか。音楽の形式、そして音楽の心が、ポーランドに根差したもの、という意味で。 ショパンが好んで作曲した「ポロネーズ」は、文字通り「ポーランド風」で、民族舞曲に基づく音楽です。「マズルカ」も同様にポーランドの民族舞曲です。ポーランドの伝統や民族の心に通ずる音楽なのでしょう。 また、ショパンの時代、1830年にロシアの支配下にあったポーランドで独立のために蜂起した事件(ワルシャワ11月蜂起)がロシアに制圧された知らせを受けて、滞在先のパリで書きあげた「革命のエチュード」は、祖国ポーランドに対する深く激しい思いにあふれています。 ショパンは遺言で、死後に心臓をポーランドに持ち帰って埋葬してほしいと希望し、その遺志に従ってその遺体から取り出された心臓は、ワルシャワの教会に埋葬されているそうです。 そんなショパンの人生、そして音楽が、ポーランド人にとっての誇りであり、「ポーランドのショパン」と言わせているのではないでしょうか。
補足
確かに、ポーランドの民族の心に通じる音楽・・というのがポーランドのショパン・・ということは 間違いがないと思います。しかし、それはただ単に“マズルカ”や“ポロネーズ”といった形式 の違いだけなのでしょうか? ポーランド以外の国の人が演奏するショパンと、ポーランドの人が演奏するショパンは 民族音楽から着想を得た楽曲に限らず、聞いたときに違いがあるというのです・・・・。 それはいったいどういうものなのか・・・ ただ単に、マズルカなどの民族音楽的なアクセントのある演奏なのか、それともウィーンスタイルのようなはっきりとしたスタイルの違いがあるのか? それとも、東ヨーロッパ的な重々しさ・・といったものなのでしょうか? 興味は尽きません・・・。
補足
いずれも、“ポーランドのショパン”なるものを演奏している人はいないのですね。 かなり有名なピアニストばかり並んでいますが、その方たちでもスタイルはそれぞれ違う・・・・と。 私が読んでいた本に関してですが、 特にこれといって、“ある本”というわけではなく、音楽関係の本を何冊か読んでいて 時々複数の本の中で“ポーランドのショパン”なることを言っている個所があったので 気になったのです。(絶版になっているらしい本も中にはある)