まずサボテンの種類って莫大なんですね。現物を見ると似たような
種類が多い事に気付かれるはずです。パッと見た感じで、これでは
ないかなと思い込んでしまう事も何度もあります。後で詳しく調べ
たら、全く別の品種だったと言う事も頻繁にあります。
形や色も似たような物が多く、名前も一字違うだけで別の品種と言
う事もあります。僕が回答する物も、もしかしたら違うかも知れま
せん。全てのサボテンが記載されている図鑑は存在しませんので、
もし名前が分からない時は、一般的なサボテンの栽培方法で栽培を
されると失敗は少ないはずです。
さて本題に入りますが、あなたの購入されたサボテンですが、これ
は緋花玉とは違いますね。緋花玉はギムノカリキウム属のサボテン
ですが、同じギムノカリキウム属の仲間に海王丸や良寛があります
が、この2種類に良く似ています。
サボテンの名前を調べる時は、パッと見ただけでは判断は出来ませ
ん。では何処を見れば良いかですが、まずサボテンの表面の突起物
を見ます。この部分を稜(りょう)と言います。サボテンによって
稜の大きさや形は色々です。稜の形は翼弁状、鋭形、鈍形、瘤形を
含めて全部で14種類あります。この稜を見て該当するサボテンを
判断します。
次に刺を見ます。強刺種のように硬くて皮手袋でも貫通させてしま
う種類や、素手で触っても突き刺さる事もなく、非常に柔らかな刺
のサボテンまで色々とあります。また稜から真直ぐに上に尖ってい
る種類や、横に寝ている種類まであります。
刺が出ている部分を刺座と言いますが、この部分に綿状の物がある
かどうかで種類は違います。
ウチワサボテンは細かな刺がありますが、これはウチワサボテン特
有の芒刺(ぼうし)と呼ばれる物です。
名前を調べようとして調べるための重点とすれば、この程度でしょ
うね。他にも色んな重点箇所はありますが、この程度で大体の名前
は判別が出来ます。ただ確率とししては70%程度ですが。
最後に余談ですが、サボテンは元々は多肉植物の種類として扱われ
ていました。先程にも書いたようにサボテンの種類は莫大なので、
数十年前から分類するようになり、今ではサボテンと多肉植物に分
類されるようになりました。サボテンと多肉植物とでは植付け時期
も方法も管理方法も異なる点が多いため、そのため分類されたよう
です。サボテンも多肉植物も形態は同じで、総して多肉質の植物と
呼ばれています。
購入されたのは結構な事ですが、今後の管理方法は大丈夫でしょう
か。サボテンであれば間違いなく開花します。ただ管理方法が悪い
と永久的に開花しません。僕は開花を見るために栽培を続けていま
す。cactusとはサボテンの事です。
お礼
いやはやお詳しいのには頭が下がります。こんなに事例をたくさん探していただき、感謝しています。しっかり勉強します。丁寧なご教示ありがとうございました。