こんにちは。初めまして。♀です。
人の気持ちというものは難しく、これといった答えがないので、あくまでも一個人の一思考として述べさせていただきますね。
友達と好きな人との間で微妙な違いですよね。
それは、違うようで違わないし、違わないようで違うし。
一番好きな友人が好きな人になるわけではないし、嫌いな人が突然好きになったりもするそうです。
逆に、どんなに友達として大好きでも、恋愛感情とするには違和感があるような場合も。
どんな心のメカニズムだろうって考えたら、それは、『侵略』だと思いました。
その人が、心の中に侵略してくるんです。それは、自分の意志に関係なく。
その侵略がいいタイミングかそうでないかで、捉え方は大きく違ってきます。
人は、自分の欲しているものを与えてくれる人を好きになりやすいものです。
例えば、辛いときに優しくしてもらったら、「優しさ」という侵略性を持ってその人が位置づけられます。
それって、とってもプラスですよね。
それに対して、「この人はとても優しい」と思い、「自分は優しさを求めている」と感じていたら、それは「必要な侵略」になり、好きになりやすいと思います。
逆に、辛いときに優しくしてもらっても、「自分が求めているのは優しさではなく叱咤だ」と思っていたら、いくら「この人はとても優しい」と感じても、「優しい」だけなんだと思います。
要は、思い込みなんですよね。
心理学分野では、自分を騙すのは自分が一番うまいといわれています。
例えば、朝起きて「あぁよく寝た。今日も元気に頑張れる」と言う。嘘っぽく言うのではなく、本心から。
そうすると、身体が「よく寝た」気になるそうです。
つり橋で出会った男女は恋に落ちやすいということを聞いたことがありますか?
これも、心理学的に分析されていることなのですが、確かに、恋に落ちやすいという統計があります。
その心理的メカニズムは「思い込み」だと言われています。
つり橋は、揺れます。揺れると、少なからず動機が高くなります。その「どきどき」を、恋の「どきどき」だと勘違いしてしまうのです。
「自分がどきどきしているのは、この人のせいだ」と思ってしまうのです。
そして、この思い込みが、侵略性にも作用を促します。
相手のいつもと違った一面を見ると、どきっとしてしまったりします。
いつもはさばさばしていて男っぽいのに、お化粧をして女らしい仕草をした、とか。
逆に、いつもはぼぉーっとしてたりするのに、いざって時にはすごく頼りになったりとか。
それは、相手の意外性や多面性を知ることですよね。
それは、今までの自分の持っている相手の情報に、付け加える情報となります。つまり、自分の中の相手のスペースが増えるんです。
そして、新しい発見というのは、それだけで嬉しいものです。嬉しいことというのは、よく後で思い返したりとかしませんか?
人についての発見も、同じことです。
そして、こんな風に思い起こすってことは、好きなのかな?って思っちゃったりするんです。
それは、発見が大きければ大きいほど。意外だったほど。
人は、「なんでこんなに考えちゃうんだろう」と思えば思うほど、考えてしまうものです。
心のマジックにはまってしまうのですね。
そして、極めつけは、「これは恋なのかもしれない」って自分で疑ってしまうと、それこそ自分の思い込みになってしまい、恋になってしまったりするのですね。
社会構成主義の考え方では、現実は言葉によって作られると言われています。
つまり、言葉で「そうだ」と言われることによって、現実が作られるんだそうです。
まとめると、いかに侵略するか。いかに思い込ませるか。だと思います。
でも、わざとらしくなく、タイミングよくって、難しいですけどね・・・。
長々と述べてしまいましたが。
心理学を研究する者として、人の心には大変興味があります。人の心って、単純で、それでいて複雑だから面白いです。
ありがとうございました。