- ベストアンサー
j-pop界のマイクの音響、90年代と今の違いは?
- 90年代と2000年代でボーカルの声のマイクへの入り方が違う気がします。
- 昔の方が良い意味で輪郭がぼやけたような、ぼわんとした声に聴こえます。
- ポップスミュージックは「声を作って、色んな歌い回しができる」点が一つの良さであるはずなのに最近の音楽シーンではそれが薄れている気がします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
マイクの音質が変わったというよりも、録音の仕方や編集の仕方の変化が大きいでしょうね。 もっと長い広いスパンで音楽を聴けばわかるのですが レコーディング技術は日々進化していますし、音の流行にも移り変わりがあります。 かつては、一本のマイクの前でオーケストラが演奏し、歌手が歌ったものをそのままレコードにしていました。 音量のバランスや音色はマイクとの距離と歌声や演奏の生音で調節するしかありませんでした。 60年代はじめ辺りから、一本の録音テープを2コースに分けて(2トラックと言います)片方に演奏を録音した後からもう片方に歌を録音することができるようになり、その後4トラック~8トラックと多重録音ができる回数が増えました。 バラバラに録音した音を最終的にまとめる作業をトラックダウンと言いますが、録音するときではなくその時にエコーなどの効果をつけたりどの音域を強調するか調整したりできるようになりました。 で、現在は録音テープなんてものではなく大抵はハードディスク録音ですから、容量は桁違いどころではなくトラック数はほぼ無限です。 歌を60回録って、良いところだけをつなぎ合わせるなんてことは朝飯前、気に入らない音程を調整したりすることも簡単にできます。 と、いうような前提が頭にあれば、要はマーケットの要求に合わせて歌声や演奏の音色をいじっているんだろう、というようなことはすぐに考えつきます。 これはレコーディングだけの話ではなく、ライブ(TVで本当に生演奏をしているかどうかは別にして)でも同様です。 エンジニアは時代や観客やそのアーティストに合わせた音作りをします。 歌も楽器もマイクの種類や位置や角度によって録音される音色はずいぶん変わるのですが、今はそれすらコンピュータでシミュレートして作る出すことができます。 大ホールで歌っているような音、耳元で歌っているような音、小さなライブハウスの音etcのように録音後に加工できるんです。(アマチュアユースの機材でもそういうことができます) で、歌も楽器もドライな音が良しとされるシーンもあれば、エコーで濡れ濡れの音を好む市場もあるのです。 長く活動しているミュージシャンの歌声が違って聴こえるということならば、それはレコーディングやライブのPAエンジニアやTV番組の音響の人間が、どういう音が今の時代に相応しい(要は売れるか否か、ということです)のか判断したかの結果です。 もちろん、ミスチルのような売れっ子ならアーティスト自身の意思もそこに反映しているはずです。 リスナーを絞った音楽だとまるで60年代のようなモヤッとした音のバンドもいますし、歌も楽器もエコーは微塵もかけないデッドな音楽もあります。わざと古臭い80年代風のゲートエコーやシンセの音を使うひとだっています。 ですが、そういうものと、歌謡曲は違うのです。売れるように工夫した結果が質問者様にとっては面白みのない音になってしまった、ということです。
その他の回答 (1)
- k_kota
- ベストアンサー率19% (434/2186)
マイクについては進化はしてません。 もちろん種類は増えていますけど、劇的に変わったりはありません。 そもそも、他の方の言うとおり編集とかマイク以外の要素が大きいです。 もうちょっと違和感を具体的にしないとなんとも言えませんが、 ポップミュージックの幅というのは狭まっているかもしれません。 単純にお金が無いので色々出せないですからね。 とりあえず、マイクと音はこの場合は無関係です。 どっちも突っ込んで面白い話ではあります。
お礼
回答ありがとうございました。 お金の問題も確かにありそうですよね・
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございました。 すごく分かりやすいです。