アメリカのパクス・アメリカーナ思想と、中国の中華思想って、ちょっと似てるんですよ。
一言で言っちゃうと、自国利益が世界利益に繋がると言う、おこがましい考え方で、悪く言えば覇権主義です。
例えばアメリカの対日思想は、農作物でも牛肉でも、アメリカが安くて旨いモノを、日本に安定的に供給してやるから、日本人はつべこべ言わず、黙ってアメリカ人が喜びそうな家電製品でも作ってろ!って言う様な感じです。
中国に対しても同じで、ブタのエサは、アメリカが栄養豊富なトウモロコシを・・って感じです。
原油や原油価格も、アメリカが牛耳ってるんですが、要は上流は全部、アメリカが支配しちゃうことで、世界を支配しようとしてるんです。
一方の中国は、「各国が中国に従えば、戦争など起こらない。なのになぜ中国に逆らうのか?逆らうのが悪い!」みたいな感じです。
いずれも「オレに従えば平和だよ」的な発想で、逆らうヤツは嫌いなんですね。
そんな両国の意見が完全に一致するハズがありません。
中国としては、アメリカの上流支配をかわすために、資源開発などに熱心なんです。
その代表がレアアースなどですね。
あるいは7千兆円分とも言われる埋蔵量の尖閣諸島が欲しいのもソレが理由で、実際、石油資源の開発では、中国はかなり頑張ってて、スーパーメジャー,セブンシスターズなどと呼ばれる次のグル―プ(新セブンシスターズ)には、食い込んで来てるんです。
また中国は、最近はカネがあるものだから、アメリカの国債を買い集め、対米牽制力を強めてますからね。
米国債を一気に大量放出したら、米経済に大きなダメージを与えることも出来るんです。
世界を上流から支配してしまおうと企むアメリカとしては、当然、中国のそんな動きは面白くないし、警戒することになります。
とは言え経済的には、両国間の結び付きは強くなってきてますので、テーブルの上では笑顔で握手しながら、テーブルの下では、腹の探り合いとか、部分的には殴り合い・・って感じです。
補足
軍事大国は、思想の差異はあっても、自国との平和が最優先という共通理念は持っているという事ですよね。 米国債を中国に負担して貰ってるってのも、米国政策の一環なのだと思ってましたけど、アメリカは数年内にはシェールオイルでも世界最大の産油国になるらしいですし、巻き返しの準備は整いつつあるように思えてるのですが・・ ・・対米牽制力ですか、逆に中国に対して、ニュースで聞くような内政干渉は多少あるようですよね。 レアアースと尖閣問題もそうですけど、でしたら、アメリカは、中国やり方に対して、ささやかな反論を展開しているだけなのですかね。 中国共産党政策を維持したまま新政権が誕生してます。新しい指導者たちはCHINA7とかって呼ばれてました。更なる経済成長を主眼として政治・経済の腐敗を排除するとの方針も表明していましたけど、公債の歳出入や増税策や物価を上方調整したりすることで国内情勢を保とうとしていた米国の旧共和党政策ですが、・・米国にとっては、都合が悪かったのかも知れませんよね。 引き合いに出される事事態が それでサブプライム問題以降は、今に至り、取引拡大の背景にそういう事情が付きまとい、民主党政策面でも干渉は欠かせないという現状なのかと・・ 大阪の人々の値切りみたいな(汗)、或いは、ケツに点いてる火、早く消してくれ的な干渉で、必要以上に牽制しているように見えているという感じなのでしょうかね!! お話を読んでいてそう思いました。 有難う御座いました。