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昔のピアノ対決について。
こんばんは。 ベートーベンの本に出てくるのですが、ピアノ対決。 当時のヨーロッパNo.1のピアノプレーヤーを作曲が専門のベートーベンが コテンパンにやっつけてしまう話です。 この人の悪い大作曲家は相手に、 「一体いつから本気で弾くのですか?」と尋ねるエピソードが書かれていました。 このピアノ対決って一体どのように優劣を付けるのでしょうか? コテンパンにやっつけると言っても格闘技ではない訳ですから、 やはり審査員がいて点数を付けるとか、聴衆の反応で決めるとか? 一体どのように行ってどのように判定するのでしょうか? 宜しくお願い致します。
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優劣など付けようがないのではないですか? この時代、現在のようなマスメディアやインターネットのない時代、音楽家(作曲家、演奏家)が名を売るには、音楽好きの富裕市民や貴族などに「プロモーション」することが大切で、このようなセンセーショナルなイベントを仕掛けることで、宣伝を行ったのではないでしょうか。 当然、この対決によって自分のファンを増やすことが目的であり、今まで自分の演奏を聴いたことのない音楽愛好家や、あわよくば対決相手のパトロンやファンを自分の側に引き付けられれば、大きな成果となる訳でしょう。 それに、この時代、演奏家イコール作曲家ですから、演奏だけでなく、そこで華々しく弾いてみせる自作の宣伝にもなる訳です。 ご質問にある「一体いつから本気で弾くのですか?」という言葉は、相手の作品を「まるでウォーミングアップ用の軽い曲」と皮肉ったことのようにも思えます。 勝ち負けは、ピアノの腕前に優劣が付くことではなく、パトロンやファンの数を増やして、その後いかに自分および自作が「売れるか」ということで判断することになるのでは?
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- emlleisman
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やっぱり、華麗なるテクニックとかフレーズワークの的確さなどですかね・・・。 その曲調から得られる発想を具体的に演奏として実現できるというような能力も必要でしょう。 大作曲家ベートーベンともなると、逸話には事欠きませんが、その話はあまり聞いたことはないですね。 ただ現代と違ってその時代の作曲家の常識として“ピアノが弾けます”ということは、ただ単に 器楽演奏としてのピアノの演奏ができるという意味ではなかったのではないでしょうか。 その時代・・・作曲家が“ピアノを弾けます”といったとき、それは“ピアノで即興演奏ができます” ということを意味したようです。要するに、その場で思いついた全く新しいフレーズや着想をもとに、 演奏しながら曲を作ってしまうのです。普通の人が考えるのとは、ちょっと世界が違いますよね。 しかし、大作曲家の弟子になるのに必要な音楽的能力の条件として、その“即興演奏”は絶対に 必要な能力だったようです。たいていの売れっ子大作曲家は毎日のように演奏依頼が山のように きて、演奏会のダブルブッキングなどは当たり前だったようです。そういう時、大作曲家は、何人もいる弟子の中から自分の代役ができる弟子を選んで演奏会で演奏させていたのですが、 たびたび“何か新しい曲が聞きたいから披露してくれ”みたいなリクエストが 頻繁にある・・・。その時に、弟子たちは即興で思いついたフレーズや編曲したモチーフで 演奏をしていた・・というような逸話を何かで読んだ記憶があります。 それから考えると・・・単なる演奏合戦ではなかったのではないか・・という気がしますが・・。
お礼
即興演奏が対決のメインイベントだったのでしょうか。 でもどうやって判定したのだろうか。 やはり廻りの反応でしょうか。 大昔はコンポザー兼プレーヤーだったのでしょうけど、古典期でも? どうもありがとうございました。
- Tann3
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No.1です。補足です。 勝った方だけにメリットがあり、「こてんぱんにやられる」方は損をする(パトロンやファンを失う)ということではなく、双方に音楽愛好家の間で話題になり、それまで知られていなかった客層にも知られるようになる、ということで、対決者双方にメリットがあったのだと思います。 優劣が付くのではなく、双方が名前を売る、というWinーWin関係。そういう逸話が残るほどに、当時は大きな話題になったのでしょう。 従って、対決者同士も「敵対関係」ではなく、同じ業界関係者として、一種の協力関係でイベントを催したのだと思います。
お礼
でもベートーベンは人間嫌いですよ。 食うためには売り込みはしたでしょうけど。 どうもありがとうございました。
お礼
確かにメディアが今と全然違いますもんね。 勝っても負けても顔を売るチャンスではあると思います。 その本にはベートーベンに負けた人は「もうあいつの顔は見たくない」 と言って寝込んでしまったそうですが。 まあーベートーベンたら人の悪い。 どうもありがとうございました。