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寒冷地の凸型機関車が旋回窓を装備しているのはなぜ?

北海道や東北地方などの寒冷地に配属されているDE10、DE15、DD51といった(機関車ではありませんが除雪機械を含めた)凸型DLやかつて東北地方や北海道で活躍していてSLの前窓にはワイパーではなく旋回窓が装備されています。 ところが同じDLでも箱型車体のDF200やELには普通のワイパーが装備されています。 寒冷地の凸型DLやSLの前窓に旋回窓が装備されているのはなぜなのでしょうか。

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  • Dr-Field
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回答No.3

DD51の場合、雪はこのように溜まります。   ↓ http://shiotsu.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_fdf/shiotsu/yuki3-cc6a6.jpg なおかつ、ワイパーですと、中央煙突付近に雪が溜まっていきます。 また、旋回窓ですと、以下の利点や事象も考えられます。 ・ワイパーだと、ワイパーが往復する時間、視界が悪くなるが、旋回窓だと連続的に視界が確保できる。(→雪の降る時に運転するとよくわかります。) ・北海道は水分が少ない粉雪で、舞い上がるように窓ガラスに付着してくる。SLの場合、ボイラー部分が長いが故に、箱形車両よりはそれは顕著になるだろう。舞い上がった雪の排除には、ワイパーよりは旋回窓がうってつけなのだろう。 ・ワイパーだと、凍結して窓ガラスから動かなくなることがある。(→雪国では、雪が降りそうな時に自動車を駐車する時はワイパーを立てておくのは常識みたいなもの。)旋回窓だと、枠の金属部分にグリス等の油を塗っておいて凍結を防ぐとか、そこに電熱線を仕込んでおいてすぐに回転できるようにしやすい。

noname#231574
質問者

お礼

なるほど! 明快なご回答に実例までつけていただき、ありがとうございました。 疑問が氷解いたしました。

その他の回答 (5)

  • Dr-Field
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回答No.6

No.5の補足に対して。 船の場合は、実物写真があります。   ↓ http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/83/Rotating_windshield_wiper.jpg で見てもらえれば一目瞭然。 旋回窓部分は雨水が飛んでいますが、それ以外の所はガラスに付着している水によって波打って見えますね。 海の場合、波しぶきが飛んできて雨が降っているような状態になることも多いですので、旋回窓は非常に有用でしょう。 もう一つ、潮風の影響も考えられます。ワイパーのアームが錆びてボロボロになると、交換しなければなりません。旋回窓の場合、金属部分にグリスを塗っておけば、錆び防止、凍結防止、水の進入防止と利点は多く、ガラス部分に付着したところで、ガラスが回転する部分だけは視界がクリアになります。

noname#231574
質問者

お礼

なるほど! 度々ご親切なご教示をいただき、ありがとうございます。

回答No.5

箱形車体の前面窓では走行中は風圧をまともに受けるのでワイパーで着雪を払えば風で吹き飛ばされるので着雪がたまることは有りません。 凸型や蒸気機関車では風が窓に当たらず横にながれるので窓の部分が吹きだまりになるので旋回窓を使用して雪を窓の外側に飛ばします。

noname#231574
質問者

お礼

なるほど! ご回答いただき、ありがとうございます。

noname#231574
質問者

補足

本題から外れますが、船舶では降雪地帯以外の地域で使用されているものでも旋回窓を装備しています。ブリッジは甲板からかなり高い位置にあり、風をまともに受けるのではないかと思うのですが、これはどういった理由からなのでしょうか。 No3のご回答にあるように海水のしぶきが粉雪と同様に飛んでくるからなのでしょうか。

noname#232491
noname#232491
回答No.4

電熱線入ガラスや温風式デフロスタ等の 電装品を開発・搭載できたかに拠ると思います。 これら装備は電力に余裕があることが条件になるため 電気機関車やDF200(電気式ディーゼル)では採用はし易かったと思います。 一方開発年次の古い機関車では 電力的余裕が望めなかったため 当時あった旋回窓の採用に至ったと思います。 (これとてモーター駆動ですが) (…思います。ばかりの文章ですいません)

noname#231574
質問者

お礼

なるほど! ご回答いただき、ありがとうございます。

noname#204885
noname#204885
回答No.2

言われて気が付きましたが、確かに箱型で旋回窓ってあまり無いですね。 唯一、DD53にはでっかい旋回窓が付いておりました。 もともと除雪用兼務で造られたので、重装備にしたのだと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84DD53%E5%BD%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A 磐越西線で活躍していた時の姿。 http://tcat.easymyweb.jp/member/ef8036marines/5538_A.jpg おまけ:機関車ではありませんが、旋回窓であまりにも有名なキハ22。 http://1st.geocities.jp/rail4747/data/kiha22.html

noname#231574
質問者

お礼

ご回答いただき、ありがとうございます。 なるほど、質問が舌足らずでした。

  • Dr-Field
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回答No.1

雪が関係します。 通常のワイパーだと、車のボンネットに相当する部分に溜まったり、窓枠に雪が引っかかったりして、ワイパーで視界がクリアになる範囲が狭くなることがあります。旋回窓だと、確実に回る窓の範囲は視界がクリアになります。 ボンネットに相当するところがない箱型の機関車はそんなことが生じにくいですから、通常のワイパー装備となります。

noname#231574
質問者

お礼

なるほど! 早速に明快なご回答をいただき、ありがとうございました。

noname#231574
質問者

補足

改めて質問させていただきますが、乗用車と違ってDD51ではボンネットに相当する部分から前窓の下辺までは相当の高さがあるのと、DLやSLの運転席直前は歩み板でボンネットに相当するものがありませんがいかがでしょうか。