アカペラの楽譜
昨今アカペラばやりですが、私は合唱畑の出身でして、どうしても巷に溢れるアカペラの楽譜が見慣れなくていけません。
どういうことかといいますと、ひとえに各パートの音域のことなんですが、合唱では、
混声合唱の場合
ソプラノ:ト音記号下線第一線Cから、オクターブ上のCのさらに上のAぐらいまで。
アルト:ト音記号下線第一線Cより下のGぐらいから、ト音記号下線第一線Cのオクターブ上のCの3度上のEぐらいまで。
テノール:ソプラノのほぼ1オクターブ下。
バス:テノールの5度下ぐらいの音域
女声合唱の場合、上から、
1.ト音記号下線第一線Cから、オクターブ上のCのさらに上のAぐらいまで。
2.ト音記号下線第一線Cから、オクターブ上のCのさらに上のFぐらいまで。
3.ト音記号下線第一線Cより下のAもしくはGぐらいから、ト音記号下線第一線Cのオクターブ上のCのさらに上のDぐらいまで。
4.ト音記号下線第一線Cより下のFもしくはEから、ト音記号下線第一線Cのオクターブ上のCぐらいまで。
男声合唱の場合、女声合唱のオクターブ下。
・・・という感じなのですが、ポピュラーソングを収めたアカペラの楽譜はこれらのような音域ではなく、テノール(に相当するパート)にずっと5線より上を歌わしたり、(私のような合唱畑の人間から見ると)かなり無理な音域です。
そもそも、これらの楽譜の売り込み文句に、「女声でも男声でも(ここまではまだよい)混声でも歌えるようにアレンジしてあります!」というところがすでに合唱人から見ると破綻しているのですが・・・(^_^;)
私のような合唱出身者でも歌えるような音域のアカペラ楽譜をご存知でしたらご紹介下さい。
とりあえず曲目は問いません。いわゆる合唱曲として作曲されたものでなければなんでも結構です。
よろしくお願いします。