まずは、事実関係から。
1,ノーベル賞を主催しているスウェーデン・アカデミーの
ペーテル・エングルンド事務局長は、中国にとって
不愉快な面を取り上げたことを受賞理由としています。
2,香港紙は莫言氏が表現の自由を規制する中国政府と関係の近い中国作家協会の
副主席を務めていることから「体制側の作家だ」と批判する声も強いと
伝えました。
3,中国外務省の洪磊報道官は12日の定例記者会見で、中国の作家、
莫言氏のノーベル文学賞受賞について「莫言さんの文学への造詣は
誰もが認めるところだ」と祝意を示した。
報道官が指導者以外に敬称をつけて発言するのは異例。
これをみると、中国党当局は大賛成のようです。
尚、莫言氏は、何年も前からノーベル賞に一番近い男
とか、中国人でノーベル賞が出るなら彼だろう、と
言われたひとですから、やはり実力はあるのだと思われます。
彼は、日本の川端康成に傾倒しています。
川端康成の小説を読んで、初めて小説のなんたるかが解った
と言っておりました。
それまで全然売れなかった彼の作品が、川端文学に接してから
売れるようになったそうです。